30-23. ★異世界転送屋 ~亡くなった息子さんへの贈り物、速達でお届けします。商売ですから~ →異世界ビジネス最前線
★三行
異世界エルフのティラ支配人は、異世界の鏡とハンディーワームホールを買い取り輸送ビジネスで稼ぐ日本駐在人であった
事故死で異世界に転生した少年少女を監視しながら親御さんを日本で探し、異世界魔術通信タブレットと物品輸送を100万以上で請け負う
『お子さんの幸せのためにも、リバースモーゲージでお支払いいただければと』、彼は毎日迷える家族のために経営する
★一言
→異世界ビジネス最前線
★五頁プロットと感想
異世界転生で、異世界側が「日本」に来て、転送ビジネスを始める話。
異世界転生ではなく、「異世界転生できたエルフの輸送ビジネス話」である。
まず設定だが、異世界転生の技術は日本や世界で認識されて研究されてづけたが、結局エルフ人以外はそのワームホール適性がなく死亡や廃棄で通信できなかった。
次第に研究費用が高すぎて各企業は撤退、残ったのは一部奇跡的に日本にこれた「エルフ族」だけであった。
彼らは最初重宝されてアイドルとなっていたが、ある程度飽和したら飽きられて今に至る。
今は「異世界の存在はあるけど伝送は属人的でランダム、だから見るだけ」の存在であった。
創作界隈はもありがったが、1%未満のエルフ族による集権が始まる。
このティラは20万年生きる長老、だが見た目はイケメン青年エルフ。
彼は熟練の技術と感により、小型ワームホールを持ち帰り、その小さなところに「願った任意の異世界場所に物を送れる」と「異世界の指定した画像を指定端末経由で表示できる」という神スキルだった。
他のエルフは別スキルを持っているが、異世界の監視と輸送ができる彼はビジネスを始める。
そう、トラックにひかれて異世界転生した息子へ「高額で親にサービスを売る」のである。
①異世界タブレット 129万円。
②異世界通信サブスク 月21万円(4人以上だと1割引、年契約で1割引)
③異世界小包輸送 10cmx15cmx12cmまで、1g 1万円
とんでもない粗利、阿漕な商売だが、裏で貴族大企業の親であれば、億でも買ってくれる。
そして、彼らのサポートや保守を行い、win-winの経営生活を送る、というもの。
この話、異世界転生の「ご都合」へのアンチテーゼである。
異世界電話もエルフ族が用意することで、向こうの金貨を送り、猫耳メイドに息子を溺愛ムーブさせて100万円(レートによって変動)もある。
ご都合展開や、神スキルもこのティラたちのサポート、親たちの大金から成り立ってた!
となると納得よね。ENDは、ワームホールが消滅、枯渇して最後はビジネスをやめることになる。