30-10. リバモゲ売買転生 ~余命を売買して尽きた債務者を消す還元師の日常~ →老人地獄のディストピア
★三行
足立徹は社畜営業中に轢かれて死亡して異世界転生して「余命可視化」スキルを女神から貰う
魔法とファンタジーの異世界は電気はないが、余命売買制度があり魔術契約で余命をすべて手放した人、尽きた人は還元師によって葬られて債権者に還元される
ハニトラで大借金を負い、女性還元師ディマに肩代わりで救われた彼は、自分の返済のために還元師でテッペン目指すのだった
★一言
→老人地獄のディストピア
★五頁プロトと感想
健康寿命が男性70歳としたら、80になって国に負担をかけて苦しむ前に終わらせたいなぁ。
そんな気持ちになった時に、「余命を売買できる」「その保険を前借できる」と言う異世界設定を思い出した。
リバースモーゲージ、それは悪魔の契約で、死亡保険で受け取る分を前借して土地を借りたりお金を借りたりするものがある。
本来は遺族や家族に遺産が渡るものだが、これは契約業者に全てが行くため、遺族からすると「敵」である。
その管理側の営業になること、そして「執行人」をやるのが足立、彼である。
転生時は普通の平民で、持ち前の地球の知識や営業力で簡単な商売である程度稼げるようになった。
しかしハニトラで1億円相当の借金を背負うことになり、返済できないと処刑となる予定だった。
それを引取ったのは、還元師ディラ。
彼女は、足立の営業力が自分のグループの仕事に役立つと思い、1億円を債権者に払う代わりに奴隷として引き取った。
1億円を返せば自由人。ディラは巨乳で優秀な魔術師であり、彼は恩威と敬意で彼女のために働く。
やることは、余命の売買、換金、そして「執行と回収」。
「魔術契約42731条に従い、余命0となった者が自身の余命を買い取る意思がない場合は代行として回収する、よろしいか?」
この文言を何百回も言って来た。
とあるものは聞き終わる前に逃げ出し、とある女性は懇願して娘を差し出した。
しかし還元師は回収を怠ると国家反逆罪となる。
足立は心を鬼にして、執行し、持っている遺産回収して「一番高く売った」上で債権者に分配する。
その中の1割が彼の取り分であるため、余命売却者であり執行対象の資産をより探して拾い上げ、より高値で売る。
足立は前世の地球で、それらノウハウを培ってきたのである。
3年後、ついに執行回収部門を12名のトップになり、1億円をディラに返済する。
それと同時に彼女に告白して、結婚、二人は還元師を第二のエリートに社長の座を渡し、引退する。
スローライフの余命を過ごす予定だったが、余命の相場が10倍に跳ね上がり、還元師が急増。
治安が悪くなり、違法回収や執行が増える魔女狩りが始まる。
第二段。還元師夫婦は、混乱魔女狩りをどう生きるか?