9-12. 霊魂があることの疑似証明法
9-12. 霊魂があることの疑似証明法
霊魂は観測ができず、記憶という結果だけが残る特殊な学問だ。
再現も立証もできないなら、ただの妄想で終わってしまう。しかし、直近100年を見ても偶然とは言い切れない子供たちの発言や臨死体験者が存在するのも事実だ。
これを学問と呼んでも良いのだろうか?
今の時代でできることは「超常現象を不正なく正確に情報を残して集める」しかない。
何故なら学者が追い求めるべき「過程と原因」が存在しない学問だからだ。
起きた結果を何億件も文章、映像、実物を残しそれを大量データとして集計して分析するのだ。
今の科学技術ならば、それが可能になった。
そして、超常現象を「奇跡の数値化」することで、世界かわ湧き出る事象を分類・定数化し、関連性を導くことだ。
「こういった事象がおきると、これくらいの確率でこんなことが起きる!」
例えば事故物件で、全く知らない人を実験で住まわせ、他の普通の住宅と比べて1%体調を崩す確率が上がる。それを1万人で実験した結果を公開し、リアルタイムで動画化するなどだ。
様々な人種、年齢、職業で試したところ、感受性の強い子供は2%以上体調悪化に影響が出た。
とあるバラエティ番組で3人が事故物件体験をして視聴率が取れれば、内容はどうであれ成功だ。学術的には3人程度の母数では、信用に耐えうる数値ではない。
この条件を不正なく(知っていたヤラセ行為は×)できるだけ同じ条件を作る大量に観測し公開する。
そうすることで「事故物件から周囲NメートルでN年間、悪影響が出る」統計結果が残る。天動説から地動説を説いた偉人は、観測結果という事実を元に論じて納得させた。
これから霊魂を広める世代は、観測結果の統計を元に論じて納得させる必要がある。というより、それ以外の立証方法はないからだ。できるなら我々が生まれる前から霊魂ビジネスで溢れているはずだ。
臨死体験で幽体離脱、戦死者の記憶が子供に一時的に流れるなど、ごくまれのケースも同様に経緯を残すのは勿論だ。それだけでなく、意図的に臨死・戦死させて子供で実験する悪魔的なこともいつかはやることになるだろう。
そうでもしない限り、母数が取れずに偶然のオカルトのままになってしまうのだ。
オカルトのマインドを崩し、霊魂はある!探求しようと立ち上がる人々を増やすきっかけがある。
それはその死生観をメディアとして広げ、宗教や文化に縛られない発想を世界の住人が受け入れるようになることだ。
その一番効果的にやり方は、漫画、アニメ、小説だ。教科書のように国民に強制的に教え込むのではなく、楽しく興味を持たせて自然に刷り込ませる。キリスト教徒だけど、トラックにひかれて輪廻転生する物語たのしー! と若い青年が一つの文化として浸透する事が近道なのだ。
今は霊魂の死生観の研究のコップが1つあったとすれば、今はまだ水1適を垂らしたに過ぎない。それがなろう小説による死生観の多様化と広がりで1適、また1適と足されることで加速度的にコップの水は増えていく。
それがいっぱいになって溢れる時がくれば、これらのオカルトへの無謀な投資をする民間企業やYoutuberが現れる。
実の所、この水があふれるタイミングになれば、アメリカだろうが中国だろうが一斉に研究開発できてしまう。価値があり、ブルーオーシャンで一攫千金が狙えるソウルラッシュが起きたら価値観による優位性もあっという間に抜かれるのだ。
一度霊魂がある!と(統計的に)立証できれば、連日恐ろしようなニュースが飛び交うようになるだろう。今のような穏やかなニュースではなく、技術開発と戦争の話だ。
そうなる前に、特異な死生観を持つ日本の変態国民が情報共有し、先行して研究するべきだと思っている。それは一人ではなく、1億人が束になるエイミーとして活動する必要がある。
0と1では大きく異なる。産業革命により物の生産と流通に革命をもたらし、既存の手作業店は潰れ従業員になった。IT革命により、情報が金になり輸送コストが0になった。
ソウルの存在と活用があと40年以内に見れるようになれば、我々は死ぬ前に大きな革命を体験できる。
日出ずる国(日本)からまた日が昇るかはそれにかかっている。