2-2.呼吸困難で苦しみ、放射線と圧力で苦しむ
2-2.呼吸困難で苦しみ、放射線と圧力で苦しむ
転生して真っ先にぶち当たる壁は、異世界の大気に耐えられるかどうかである。地球の大気は酸素2割、窒素7割弱、他細々で生物の生存に適した奇跡の配合となっている。異世界ではこの配分がずれていても生物は活動できる。深海魚のような高い圧力、高山の低い圧力く酸素が薄い場所でも生きる生物がいる。もし酸素濃度が半分の異世界なら転生直後に呼吸困難でまともに動けず、地球の気圧の半分だったら高山病(6000m級)の苦しみが待っている。
大気以外に、太陽光や放射線が強い場合がある。異世界の星がもっと大きい場合は、重力が数倍となって精神と時の部屋に近い状態になる。強くてニューゲームどころではない。
星の環境の良し悪しは、生物の進化の速さに影響する。地球よりも悪い大気と水であれば、生物はその環境に合うDNAになるまで時間を要し、種の死亡が増える事で繁栄速度は遅くなる。逆に地球よりも活動しやすい環境であればもっと早く人類のような知的生命体が生まれていただろう。地球誕生から46億年で人類が発展したのは、果たして早いのか遅いのか。
知的生命体が成熟した時期に異世界転生するため、大気や放射線は大きく異なる場合が多い。