9-2. 神となって地球シミュのトロコンするまで帰れま10
9-2. 神となって地球シミュのトロコンするまで帰れま10
もし自分が神となり、様々な種族や生態系を進化させないと地球から宇宙に帰れない企画があったとしよう。
前任者の神は、地球を作った時に面倒くさがって「霊魂の仕組みをすぐに理解する文明」を人類に与えた。その結果、テレパシーと意思の共有を使いこなし、未来視から技術を持ってくることができた。瞬く間に旧人類は文明を持ち、戦争をすることなく安全に平和に暮らすようになった。
平和すぎて、何一つ進化しなくなったのだ。
トロコンができなくなった前任者の神は、その進化をしなくなった出来損ないを海に沈め、戦闘と略奪の文明が発生するユーラシア大陸の暴力の源を作って人類を進化させた。
破壊と略奪を繰り返し、文明ができては滅びる繰り返しで混沌とした1億年が進んだ。
結果、人類の疲弊と衰退につながった。技術革新と進化による人口増の前に、暴力と略奪が共食いを起こしたのだ。game-end
前任者の神は、次のnewGameで魂と宗教を与えた。時代を超越した、知識と経験を魂として行き来させ、古代の旧人類の器に未来人の魂を乗せることにした。そうすることで、進化の途中で、偶然の農民が才能を開花させて国を発展させる「進化のノイズ」を大きく設定したのだ。
遺伝を超える脳の進化、統率の進化、宗教の進化などなど。時代を超える魂の転移によって、時代ごとの破壊のヒーローを作ることができた。
これにより、様々な戦争と進化の両立ができて前任者は満足した。
しかし、とある地球の歴史では発展しすぎて霊魂の仕組みを悪用する国が現れて戦争と地球崩壊がおきた。前任者は悩んだ。
時空を超越した魂を入れると多種多様な破壊と進化が生まれる。だがいつかは霊魂の悪用で滅びる、どうしたら?
そうだ! 宗教に霊魂を遠ざけるような言い伝えをしよう!
そうして生まれてここまで来たのが今の地球である。無事、霊魂はカルトの括りでバレていない。
おや、日本の様子が……?




