30-11. ★異世界質屋 ~投げ込むだけで金貨が返ってくる異世界ホールで億万長者になる~ →一握りホール
★三行
瀬藤勝は社畜営業で過労死寸前の中、家のタンスの奥に不思議なホールを見つけて結婚指輪が吸い込まれてしまう
数日後に「換金しましたの異世界語と金貨」がタンスの中にあって、文通しながら貴重品を手程のサイズで押し込んだ
異世界語を勉強しながら、瀬藤は異世界の交換通貨をヤフオクで稼いでいくのだった
★一言
→一握りホール
★五頁プロットと感想
拳サイズの異世界ワームホールで、時々開いては向こうの異世界人がにゅっと手を伸ばして持ち去っていく。
そして査定後、金貨や銀貨と異世界言語メモが表示されるという不思議な設定。
タンスの奥でやり取りしていて、それを拡張したり壊したりはできない。
途中で向こうの異世界語で「大きな衝撃や破壊をすると別の異世界に繋がるのでやめて!」とメモがあり、タンスを動かしたらり壊したりすることをやめた。
拳サイズのやり取りしかできず、さらに常に開いているわけではない。
1日に30秒ほど、見ることができるが不定期だ。
イメージは、せどりや質屋。ある程度仲良くなると、異世界の交渉人=エルフ商人ニーマという超絶可愛い娘だということがわかる。
カラー鉛筆を渡したら、幼児のような下手さだが自画像を描いて送ってくれるようになる。
そしてついに、中古スマホを渡して「この絵のようにボタンを押して、返して」という異世界語を
勉強して伝える。
一週間後、瀬藤はひたすら待ちつづけて、スマホが返ってくる。
ボロボロで充電が尽きていた。
ワクワクしながら充電してスマホを起動する。
そこには、試行錯誤しながら自撮りを試し続けた動画がたくさん並んでいた。
「か、かわいいいいいーーー!!!」
瀬藤は、異世界語の翻訳辞書を造り、親友に「異世界語翻訳ツール」の作成を依頼する。
最終的に、エルフ商人ニーマと相思相愛して、結婚する。
拳ワームホールから出た彼女の指に最初の「結婚指輪」を付けてEND。
最初の結婚指輪は、新卒2年目で結婚したが、会社のために尽力した結果、不仲となり妻が離婚を言い出したのだった。
残った結婚指輪をタンスに投げつけたことが、ワームホールに繋がった。