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30-6. 共食い恋愛 ~同種を喰うことで意思を引きつぐ能力を持つ私は、幸せのために乙女を頂きに行きます~ →ホラー頭脳系異世界恋愛

★三行

 杭木雅子(くいきまさこ)はOL女子として独身を貫き、40歳アラフォーで癌で亡くなり異世界転生した

 女神から「共食い」スキルを貰い、拒絶するも代替がなく、令嬢として王子との婚約争いに巻き込まれる

 ライバルの許嫁イリスが事故で指を失った時、スキルを思い出して調理することとなる。それが共食いの始まりだと知りながら


★一言

→ホラー頭脳系異世界恋愛


★五頁プロット

 共食いチート異世界転生の女性乙女恋愛版。

 喰ったら、その人の記憶を全て一方的に引き継ぐ、という恐ろしい能力を持っている。

 

 杭木は最初、女神からガチャで貰った「共食い」が嫌で、リロール=詫びやり直しガチャを要求するもできず、異世界の令嬢18歳に転移してクイキとして王子継承争奪戦に巻き込まれる。


 最初は共食いなどという恐ろしいことは考えずに、正攻法で王子を落とそうするも、やはり幼馴染や許嫁であるイリスや、王女の娘ノノの存在から、王子ディバルも2人のどちらかを考えていた。


 王子争奪戦には勝ち目がないと落ち込む中、偶然イリスが事故で指を失う現場を見て、目の前に落ちた指を拾い上げた。

 それを返そうと近寄るも、動転したイリスと守護兵で渡すこともできなかった。



 そして、数年前の女神との契約を思い出す。


「生きてまだ血が通っているうちに、美味しく肉体を食すことで、記憶も能力も全てコピーとして一生引き継げます」


 杭木は急いで帰り、かじりついた。しかし血なまぐささと生で飲みこめず、吐きだしてしまう。

 

 前世で得意だった料理を思い出し、何かの肉とそして調理した彼女は、目をつぶりながら咀嚼する。


 そして、美味さと共に「イリスの記憶」が全て杭木に流れ込んでくる。

 その壮絶な過去、意地、そして彼女の持つ隠し能力「痛み分けの涙」を獲得した事を知る。


 杭木は彼女が知らない、もう忘れてしまった記憶も含めて全て咀嚼し、涙を1時間流し続けた。



 彼女を食べ終えた時、涙は枯れ、王女争奪戦で戦えると確信して、王都に向かうのだった。


 イリスの痛み分けの涙は、自身が涙を流している間は、両手に持つ2つの生物の痛みや呪いを均等化して痛み分けするというもの。

 実はイリスはその能力持っているが、それを自覚していないためまだ使ったことがない。


 杭木は、彼女の記憶は、ばらされるとまずい記憶、恥ずかしい記憶などすべて持っているし、その証拠も現場の記憶もあるため、掘り出せば何でも出てくる状態となっている。


 当然、口論になったり策略をするときに、イリスはもう傀儡も同然。

 杭木が言いくるめて、争奪戦から離脱。もう一人の候補のノノと杭木+イリスのタッグの勝負となる。



 ある時、ノノが怪我をして欠損するチャンスがくる。

 そして、杭木は、闇取引をするように裏のギルドでフードを被って依頼するのだった。


 最終的に杭木とイリスで組んで、ノノをハメて欠損させ、ノノの肉体を調理して食うこととなる。



 そして、王子がノノと婚約を宣言する儀の時に、杭木とイリスが登場して、「ノノの悪事=記憶」を全てバラすというトンデモ復讐劇をするのだった。



 はい、最後はスッキリ悪役退場と王子との結婚幸せでしましょうねー。




 でも、これだけ共食いと裏切り? 聖女らしからぬホラーとギスギスの本だから、最後は逆恨みされた候補令嬢の親から復讐されて暗殺される、ということにしようか。




 人を呪わば穴二つ。

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