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29-20. 退屈スキップ無双 ~好きな時に別人格に自分をまかせられる神スキルで、学業を無双する~ →頼りすぎの末路

★三行

 若近進(わかちかすすむ)は、大学受験に落ちてその勢いで線路に落ちて死んだが、女神によって「退屈スキップ」を貰い、受験前まで戻された

 つまらない授業でスキル発動すれば、一瞬で昼前に飛んで手元のノートにはきっちり板書が残っていた

 味を占めた若近だったが、10回を過ぎたあたりから板書に「斎藤より」という自筆の知らない言葉を見つけるのだった


★一言

 →頼りすぎの末路


★五頁プロットと感想

 くっそつまらない授業中に考える事No1「このつまらない時間、別の誰かがやってくれないかなぁ」



 じゃあ叶えましょう! という、チートスキル「退屈時間みがわり人格君EX」!


 授業が始まった時に板書や質疑応答をAI(実は違う)に任せて、気づいたら昼前になっているという神スキルである。



 が実際はAIではなく、全く別の人の「不遇の死を遂げた別人格に任せる」、しかも「記憶は継承する」というもの。


 だから、板書とかは最初は行っているkが、徐々に「別人格斎藤」は元人格「若近」にバレないように、細工をし始める。



 最終的には、若近にバレないように「意識を乗っ取る」方法をネットで調べていて、斎藤に奪われるギリギリになってしまう。


 間一髪、仕組みを理解した斎藤はニ度と使わないように封印しようとするのだが、時すでに遅し。

 スキル発動しなくても、肉体の制御を乗っ取れるようになるよう訓練と知識を見につけた斎藤は、

 若近を「殺す」ように動き出す。


 何故か最後はホラーで、大学の階段際で一人喧嘩が勃発して、頭から落ちて骨折、入院することとなる。

 受験は再び失敗。


 目覚めた彼のセリフには意味深なセリフがあった「俺はもう大丈夫だよ、母さん」


 そう、斎藤が全て乗っ取って、若近の魂は奥底に封印されてしまう。


 斎藤は今までの経緯もあって、かなり勤勉でズル賢い性格だ。


 大学受験に失敗したものの、土方の仕事でうまく社長をヨイショしたことで出世して、副社長を任されることとなる。


 斎藤は最後死ぬまでこの体を乗っ取れると思って全力で生きてきたが、ついに「自分は仮で十数年で自分の魂は浄化される」と気づく。


 わかれる最後、斎藤は若近という自分に手紙を出して浄化された。


 大学の階段から落ちた記憶から、一瞬で広いアパートの一室で目覚めた若近は「!?」と理解不能で戸惑う。


 誰かが調理したであろう、自分の好きはミートストロガノフが丁寧に机の食卓に置かれていて、メモが残されていた。


 そこには、斎藤本人の素直な気持ち、斎藤の人格を奪おうとした経緯から、奪った後の人生、そして自身が最後まで生きられないと悟ってから斎藤に良い人生を託そうと全力で生きた事。


 そして、恨み死んだ自分で20年、楽しい人生をまた経験できたことに感謝し、若近への謝罪で締めくくられていた。


 朝10時、誰もいない広いリビングで、泣く若近だった。

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