29-18. 異世界転生する無双 ～嫌な相手を強制異世界転生させるスキルを持った俺は虐めたアイツらに復讐する～ →人を呪わば穴二つ
★三行
中山幸喜はご都合主義が嫌いなアンチなろうとしてホワイト会社員を続けていたが、ひょんなことから「異世界送りスキル」を女神から貰うこととなる
半信半疑だった彼は、異世界マンガ好きの同僚霧島にその能力を使い、残った霧島の魂は異世界に行き、善良な人間霧島が残った
魂が抜けた別の霧島と再び仲良くなり理解した中山は、異世界転生を希望するグループをネットで立ち上げて送り屋として稼ぐのだった
★一言
→人を呪わば穴二つ
★五頁プロットと感想
いっぺん送ってみる？ 地獄少女の転生版
異世界転生をして、スカットハーレム無双したい若者は多いと思うが、現実そうはならない。
なら、現代で異世界に行きたい若者を支援したり、いやなやつを現実から追い出す「ひき逃げトラック側」になる役にスポットを当ててみようと思う。
しにてぇ……というのは２０年前であり、今苦しんでいる人は「異世界転生してハーレム無双してぇ」とか「異世界恋愛で美人に転生して王子と結婚したいわぁ」と思うだろうか？
それはさておき、異世界転生を「させるスキル」がもし現代にあったら、そりゃ需要あるよね！
うん百万の借金をして、その転生屋に払って異世界に行けば、残った俺はいないも同然！ 借金も気にする必要なし！
と言う感じで色々と犯罪集はあるのだが、ウシジマくんよろしく闇の底で野望渦巻く「異世界転生希望者」を探し出して金を払わせて、転生させて魂を救済するのが一つの仕事。
そしてもう一つは、抜けた魂の器は、「再利用」するのである。
裏テーマは、ガンや障害で「生きたいと思いながらも死んでしまった残留魂」を捨て去った器に入れてあげる事である。
そう、彼らは「五体満足で生活できるだけでもう最高！」なのである。
もちろん、前任者が残した借金、タバコや酒による肉体の損傷はあるだろう。
でも生まれながらに体がなかったり、生きたくても生きられずに亡くなった魂からすれば本当に最高の転生なのだ！
例えるなら、オンボロで購入１年で大破した車が、「５年落ちの中古車で走れる車」に乗り換える感じだろう。
残留魂と指揮疎通できるようになった中山は現代のネクロマンサー。
異世界転生で女神と天界に送りつつ、不遇で死んだ魂を助けてあげる。
送り人として稼ぎ、肉体再転生職人としても稼げるようになる。
ガンで早死にした魂が、肉体を再び得た後に契約書を書かせる。
それは、稼いだ分の５割を毎月中山に送る事、そして「異世界転生を希望する人を紹介すること」である。
これだけボッタくり条件でも、残留魂の行列は止まらない。
肉体があってかつ、割と健康体。健全だが病んだり人間関係で絶望して異世界に行きたいと思うだけであるので、超好立地条件なのだ。
