29-8. 液赤無双 ~液体を赤く見せるだけのゴミスキル~ →視覚スキルでどこまでやれるか?
★三行
赤石徹は工事現場のバイトで鉄骨落下に当たり出血多量で死亡、「液赤スキル」を女神から貰って異世界転生する
触れた液体の見た目を「赤」にするだけの視覚的なスキルだけであり、役立たずの赤石はギルドから追放され、致命傷の傷を負い倒れる
水を凝固、気化させることができるが天然ボケの水魔術師リエルに救われ、命を助けたから「私も助けて」と言ってきた
★一言
→視覚スキルでどこまでやれるか?
★五頁プロットと感想
チートスキルではなく、ガチで先頭に訳立たない能力を得て転生したら、視聴者はどうするか?
今回は恐らく地味すぎる能力となる。
液体を操って、相手を沸騰させたり、凝固させた李、ワープしたり、そんな物理的なスキルではない。
ただ触れていた液体を「視覚的に赤くするだけ」それだけである。
裏テーマとして、今の急における「スキル」はゴミから神まで色々あるガチャである。生まれて持ったスキル=能力で戦うしかないという過酷さを今回は示そうと思う。
赤石、最初に転生したが女神から教わった通りやってみて失望する。
水辺で大きい葉っぱに川の水を入れ、色々触れたりしゃべったりでようやく水を赤に染めることが出きた。だからと言って経験値が入り続けるわけではなく0、しかも数分で戻ってしまう。
「え、これどーすんの? 何にも強くならないじゃん!!」
何度も赤色に試して失望した赤石は暴れてそのまま滑って頭を打ち気絶してしまう。
謎の魔術師女子に抱擁されて意識を取り戻す。
「あのー、さすらいの方、いきてますー? 固めて止血しましょうか?」
「え、あ……この血は嘘だよ。騙されたな」
「ふははは! さらばだ魔女!」
口から赤い液体を吹き出していたように見えたのは、赤いしが寝ている最中に無意識に口の水などを吐きだして赤くしただけでけがはしていなかった。
プライドが高かった赤石は感謝も伝えず、恥ずかしさでそのまま立ち去ってしまう。
その後ギルドを転々とするも、液体を赤くするだけでそれ以外は平凡能力だったため、定着できず追放=戦力外通告を繰り返された。
そんな中、最初に出会った謎魔女のギルドと出会う。
偶然出会って話をして、リエルの名前を明かす。彼女もまた、天然とミスにより追放の危機があった。
魔女リエルは彼を覚えていて、せっかくだからギルドに入れてほしいと懇願されたことで、渋々ギルドも承諾。
リエルは水魔女で水を自由に動かしたり、凝固蒸発気化ができる稀のスキル持ちだったが、天然の性格と忘れっぽさでギルドの皆も振り回されて距離を置くようになっていた。
「触れた液体を視覚的に赤にするだけ」の赤石にとって、リエルの水操作能力はとても相性が良かった。
赤石とリエルも段々親密になるが、結局ギルドからは二人追放されてしまう。
コンビで狩り中に気づいてしまう。
リエルが水を生み出し凝固させた後、赤石が触れることで点滅による情報伝達が可能となることを。
その後、戦闘優秀だが天然のリエルを支えるようにギルドマスターとして人事を行い、とんとん拍子で優秀な人材の女性たちを雇っていく。
リエルによる遠距離攻撃と魔術バフ、雇った前衛とガードによる壁、そして色を赤にするかどうかの点滅による「赤指示ルール」によって1キロ先でも的確に情報伝達できるようになる。
さらに、リエルの水凝固の壁に赤で染めて突然戻すことで、敵には見えず突然出現するような戦略も立てられるようになる。
順当に評価を挙げて、魔王討伐に選ばれた5人は討伐を果たしてEND。
魔王戦の最後の最後、原点回帰で瀕死の重傷による「流血」、出血死をギリギリ「赤染め」によって騙し、油断をついて魔王を倒す。
「この血は嘘だよ。騙されたな」
異世界転生後に最初に他人に行ったセリフを最後に使って勝つという話。