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29-5. 逆重力転生 ~逆重力スキルが暴走した姫と重力軽減した俺の鎖冒険~ →依存彼女と冒険話

 ★三行

 足立陽介(あだちようすけ)は社畜5年目で過労死し、「重力軽減」を女神からガチャスキルで貰って異世界転生する

 魔術で空を跳躍できる異世界では、常人より半分高く飛ぶ跳ねるだけで外は普通だった足立は、他のスキルメンバーに敵わず追放される

 宿なし金なしで洞窟に入った足立は、奥で泣く「逆さ姫」と出会い、重力軽減とお互いに鎖を付けたことで一緒に旅をすることとなる


 ★一言

 →依存彼女と冒険話


 ★五頁プロットと感想

 彼女から見た「逆重力」の世界はどれだけ怖いのか?

 チェンソーマン2部に出てきた落下の悪魔の恐怖でひっくり返るという恐ろしい能力を見て思いついた。


 実際今パソコンをタカタカ打っている状態で、自分だけ重力を「上下逆」に受けたらどうなるか?

 1メートルちょいの高さから頭から天井にぶつける。ギリギリ蛍光灯には当たらない。

 これがデカい家なら何とか「天井の上向き強度」があるため空という地面に落ちて死ぬことはない。


 この恐怖を「姫」に受けてもらい、引きこもった設定とする。

 姫側を主人公とした物語も面白いと思ったが、それを唯一助けられる「相方」であり、依存してもらえる環境のほうがなろうっぽいと思ったのでまずこっちのプロットを考えた。



 彼女は50キロ前後で、2年前にその重力は地球と同じで「真逆」に働くようになった。

 偶然、姫であり魔術師だった彼女が洞窟の中でギルドメンバーと一緒に行動していたため宙に放り出されることはなかったが、無事討伐して帰る時には何をやっても重力が戻らなかった。


 元々人がほとんど来ない洞窟であったため、彼女一人を残していったん戻り、食料をギルドメンバーが毎日持っていきながら対策を色々試みた。

 だが半年やっても効果がなく、姫である彼女の意向をギルマスに伝え、今後は彼女の執事に任せるようにして、ギルマスから除名を受ける事となった。


 その後はずっと洞窟の天井に板を打ち付けてもらい、そこで食事、排泄等をするようになる。


 足立の「重力軽減」自体は無価値ではないが、他の冒険者スキルと比べて役に立ちにくく、他と相対的に活躍できない事から追放されてしまう。

 ギルマスも、足立も納得の上の離縁だった。


 そして動物を狩る日々だった足立に、一つの立ち入り禁止の洞窟を発見する。それも「文字が上下逆」であったのだ。


 雨宿りついでに入ると、不自然な鉄格子とドアがあり、その先に進むと「ラビテ姫」がいた。


 まさかの上下逆に驚く足立、飯の時間でもないのに見ず知らずの男に見られた恥と怒りで物を投げるラビテ。

 ついでに火炎魔法もぶっ放して火傷寸前にななる足立は、色々暇だったので聞いてみた。


「ラビテさん、だっけ? なんでずっとこの洞窟で暮らしてるの? コウモリみたいにさ」


「はぁ……私を始めてみる輩はみんなそう。私だって望んでこうなったんじゃない。外に出てまた魔術師として活躍できる人生だったのにさ」


「ふーん。俺さ、『重力軽減』ってスキル持っているのだけど、それで何か役に立てるかな?」


「ん? 足立とやらは、重力関係のスキルが得意だと……じゃあ私の呪いも解いてくれ」


「まず手を出して。そしたら俺が常時重力軽減を使う。紐や鎖でつながれている対象にかかる重力を半分くらいにはできる。最初はちょっとだけだったけど、段々スキルレベルが上がって軽減割合が増えたんだ。


「へぇー……。ん、ああっ!? 軽ぅ!」


 ラビテは足立の重力軽減LV3によりふわり宙に浮く位に軽くなった。だが、地面は天井である。


「なあ、足立よ。もしの話だ。もし足立が私を婚約者として受け入れたら、一生片腕として働いてくれるか?」


「へぇ? 何でいきなり婚約の話が? まあ合ってばっかりだから何とも言えないけど、ラビテは可愛いと思うよ」


「じゃあ足立よ! 私をこの洞窟から出してくれ! その重力軽減スキルとやらで!」


「!?」


 と言う感じで、押せ押せラビテ姫の魔術師は、ガッツリ強力な鎖と彼女の魔術強化鎖のミックスにより、呪い後に初めて洞窟の外に出る事となる。


 足立から見れば、「25キロ上に引っ張られる風船」を付けている感じである。

 ラビテから見れば、体重半減で足立という指示に従ってくれる天井「握り」と鎖で中ブラりの状態である。


 この歪なカップルギルド、果たしてどうなるか!?



 意外と悪くない。というかマンガにしたら描写がクッソ面倒だと思うよコレ。

 ただでさえ重力軽減は常時発動できないので、夜寝るときは彼女は天井=床をしっかり確認して寝ないと宿の外に出てしまったらもう助からない。


 例えば宿やギルドで、1階の天井を何かの劣化でぶち抜いて壊れて、2階の天井の柱にギリギリ掴んで命が助かったみたいなエピソードがあると緊張感があって良いね。


 彼女は「逆重力という呪い」をとある洞窟にある極レアモンスターから偶然受けてしまい、永続で直らなくなった。協会でも除霊できず、死ぬまで永続である。

 彼女自身は優秀な魔術師であり、足立の剣士との相性は抜群。


 彼女は彼の手から離れると空中に中吊りとなって上から攻撃が仕掛けられるようになる。

 頑丈で切れない鎖に、彼女の強化魔法によって強固になった鎖、右手同士で常に繋がっている状態で戦闘や、夜を過ごすことになる。

 (安全な宿や、風呂シャワーのみ彼女の望みで外すことができるが、一歩間違えると宙に落ちて死ぬ)


 この緊張感と、魔術剣士の重力スキルコンビの面白無双は描けるならアリだと思う。


 オチは? 重力操作する無敵の魔王がいて、重力軽減LV5カンストした足立が無効化してラビテの超強力魔法で倒してハッピーエンド。

 実力と二人の相思相愛から結婚して、幸せに暮らしましたとさ。



 幸せの赤い糸ではなく、青銅の固い鎖で結ばれた二人だった、と言うオチ。


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