29-1. 痛覚共有巨神転生 ~誰かの痛みを受けるだけのゴミスキルで魔導巨神兵を動かしてみた~ →ナーロッパのなんとかリム
★三行
緒方通也はロボット好きだが、仕事中の落下事故で圧死し「痛覚共有」スキルを女神から貰い異世界転生する
触れた生物や物体の一定時間、痛みという電気反応を受ける能力がギルドの戦闘に役に立たず追放されるが、魔導巨神を作るドワーフ娘リコ出会う
大型魔導巨神の弱点である感覚制動を「痛覚共有」によって制御できるようになった緒方はドワーフ村の奴隷解放のために立ち上がる
★一言
→ナーロッパ・リム
★五頁プロットと感想
パシフィックリムという映画やエヴァで重要視されている「ロボの操作方法に必要な痛み」を異世界転生のゴミスキルとして使ってみた。
痛みだけ聞くとデメリットかもしれないが、痛みがない事は接触や触れている圧力、危険信号検知には必要なことなのである。
寝ている時に手を顔や体で強いていた後に「痛みがない感覚」を経験したことがあるだろう。
何だか全能感を感じるかもしれないが「手が火傷しても」「凍傷になっても」気づかずダメージを受け続けてしまう。
普通の痛覚ある人間なら、画びょうを踏んだり小指をぶつけた時点で悶絶して防御本能が働くが、「大型ロボ」を操作している人間=痛覚がない操縦者なら平然と歩いて足を壊してしまう。
ある程度の痛み共有は、ロボの操作感覚を知ったり、痛みによる防衛反応のために必須なのだ。
車に痛覚があれば、タイヤやフロントやバックの位置に接触した時点ですぐ停止できる感じである。
大型ロボであれば、足がちゃんと設置したかを「数値」や座標で見るが、感覚の方なら観なくてもすぐに反応できる。
と言うことで、魔法の世界で魔導巨神兵を動かせる異世界を作って、ゴミスキルとして飛ばしてみよう!
ただし、フツーに魔導巨神を異世界住人が使えたら差別化もできずに面白くないので、無双できるように「痛覚もちじゃないとまともに動かせない理由」を付ける。
それは平衡感覚や足の圧力バランス、平衡感覚も共有できるという「スキルアップ能力」である。
最初の「痛覚共有」は、ただ誰かの痛みをそのままコピーしてもらうだけでゴミスキルである。
緒方通也は、大型、痛覚、を司る名前で、「痛覚共有」が役立たずとして追放されるが、巨神を作ってい「た」ドワーフ族リコに拾われて旧時代に覇者となった巨神族の一人としてハーレムができるようになる。
ある程度スキルが上がると、別のAが受けた痛みや魔力ダメージを緒方が半分肩代わりする「痛覚分散」、生物だけではなく物質=魔導巨神に触れることでその物体の圧力や状態も共有できる「物質痛覚共有」も可能となる。
まあそこまでやればわかると思うが、誰も使いこなせなくて眠っていた大型魔導兵器ゴゴガを見つけ、リコに説明を受けて無理だと説得されるが緒方は動かしてしまう。
それは魔力適性と言う奇跡もあるが、痛覚共有のスキルが5まで上がり、巨神全体の痛み=触覚をもつことで柔軟に動かすことができたの。
なお、躓いて巨神が倒れたら激痛で失神する模様。
まあそういうギャグタッチを入れつつ、巨神産業で潤っていたドワーフ族は今は廃れて無能奴隷化されていて、いよいよリコの村もひどい目にあう! と言う時に、リコ&緒方のペアが最古魔導巨神ゴゴガを率いて防衛するというテンプレもの。
リコが魔力供給と、給油、武器弾倉の補助サポート、緒方が巨神操作と兵器ぶっ放しをやるという共同戦線。
ドワーフの村を救った二人は英雄となり、結婚し、平和のために蛮族などに襲われる村々を救って回るというハッピーエンドにしようか。