28-22 ピエロが死んだ日 ~雑談系MTuberは非生産性だからと国家が死刑としてから1年後~ →動画娯楽の麻薬指定転生
★三行
小林和美はOL過労死から、近世ヨーロッパのマジカルチューバ―となり毎月金貨300枚を稼ぐトップ10に入った
政府は非生産的なMTuberを死刑にする法律を予告し2日後に施行した結果、72万人が処刑された
生き残った2%のMTuberは、体を切り売りしながら身を隠して後世に残そうと、再び雑談ゲーム実況を始めるのだった
★一言
★五頁プロットと感想
「はぁーい! サトウッチ、マジチャありがとう♪ エーサンもありがとう!」
1年前は娯楽に満ち溢れていた。
マジカルチューブという魔術ライブ動画配信サイトの投稿者をMTuberと呼び、マジカルチャットという寄付型のメッセージ送信機能が流行ってからは世界は変わってしまった。
それ以降、熱中する若者が増えて統計データで失業率が4割を超え、国家は連合はこれを危険な麻薬の部類に入れ、MTuberに関する人物を違法洗脳者として「死刑」するようになった。
1年前の施工から、魔女狩りが始まり、あらゆるMTuberは通報されて検証することなく魔術窒息死させれれた。
総数、魔術ニュースをみただけで72万人が葬られたことが判明した。
元MTutberで、地球から異世界転生した小林和美は、「ゲーム実況雑談カズミチャンネル」で電子魔術ゲームと雑談で毎月金貨30枚 (30万) 相当を稼いでいた。
箱と呼ばれる、MTuberのマホライブ、その派生のマホライブインとニジヨンジの3つの争いが絶頂を迎えていた。
マジカルチャット、メンバー会員、ギフト、あらゆる金貨が入り乱れる様は異様であった。
その影響で、金貨の6割をMTuberが独占したとも言われている。
国家連合はこの非生産的な活動により、労働力を失い社会的な不安定さを懸念して「雑談系は死刑」と法改正を行った。
施工は2日後。
零細のMTuber管理企業は夜逃げし、何とか技術系MTuberに転身しようと躍起になる企業もあったが、残されたマジカル補完動画の魔拓によって疑いがかけられたMTuberは捕まり処刑された。
彼ら彼女たちの逃げ場はなく、住所が晒され消されることを恐れ、保護で守ってもらう代わりに献身するなどMTuberは生き残りのために必死となった。
72万人のMTuberが処刑され、毎月3万人が告発されるようになった。
夢を捨てきれない小林は、再び別の名前で転生して炎上晒し系MTuberとして再出発する。
オチは、炎上して他の学習系MTuberの闇を晒し続けたことで逆恨みを受け、配信中に国家治安部隊により逮捕され、処刑生中継されるのだった。
バッドエンドにしたいところだが、処刑前に何とか脱する術があるなら足を洗って生存ENDでも良いと思う。
俺が言いたいのは、今の「雑談をするだけのありがとう!言いまくるライバー」は正直、過多だと思う。
せめて何か尖ったこと、その人から出る専門的な、何か楽しそうに活動している所があるなら応援したい。
雑談系ライバーそのものが悪と言うのではなく、それを何十年も続けて配信する側、見る側の「貴重な時間」は国家に損になるのではないか? と思ったのだ。
そろそろ、雑談系に消費者がNOを突き付けて、淘汰が来ると思うよ。今はあまりにも多すぎる。