28-8 メドゥーサの娘 ~誤転移から異世界帰還した娘のドタバタ石化OL生活~ →石化ラブコメディ!
★三行
山蛇和美は誤転移によって「石化」スキルを得て魔王を倒したが、愛する夫の王子を石化したことで彼女は両目を割いて自ら幽閉する
3年後に女神からお詫びと地球復帰の打診が来たが、和美は娘のクリュサオルに全てを伝え植物人間状態だったOLの器に転移を託した
山田和美24歳として働く途中、石化が全く効かない甘賀壮太に恋をする
★一言
→石化ラブコメディ!
★五頁プロット
目と目を合わせたら、コードギアスの様に洗脳できる、ハーレムの様にラブラブになれる!
そのアンチテーゼとして、目と目が合ったら「石化」されて死ぬ、もしくは冷めて別れる、そんな設定があったら面白そうだなぁと思って思いついたのがメドゥーサ。
でもそれだけだとありきたりなので、異世界転生とメドゥーサの石化の「火力を下げて」ラブコメにしたら面白そうだと思った。 (すでにあるかもしれない)
そのために異世界チートスキルを貰うという設定を1話目でやりつつ、その娘で石化スキルをちょっとだけ引き継ぐようにして、地球に戻すことにした。
地球に戻す理由として、誤転移を使う。
和美自身、トラックにひかれたわけでもないのに仕事中にいきなり倒れて植物人間状態になる。
当然病院で入院するが、3日後に奇跡的に意識を取り戻す。
だがその中身は、彼女の娘だった! という感じだ。
その3日間の間、異世界では15年相当の精神と時の部屋状態で、テンプレチートスキルで勇者パーティで魔王を倒すことに成功する。
和美はこのチートスキルにより、憎む敵をにらむことで自由に制御できた。
勇者パーティはこの和美の石化チートスキルにより戦闘力が爆上がり! そのまま快進撃で魔王まで倒してしまう。
が、力の使い過ぎなのか日に日に制御ができなくなり、髪の毛が徐々に蛇に変わってきてしまう。
1児の母となり、愛する娘が13歳になろうとした時、スキルが暴走して旦那の王子ヘリルを石化させてしまう。
城で暮らしていた彼女と娘は、そのまま夜逃げ。石化を直すすべがない、強力な呪いだった。
この暴走した石化スキルでもう二度と悲劇を生みたくない、そう考えた和美は自ら刃物で両目を潰すのだった。
それを見た娘のクリュサオルは泣き叫んだ。
人がいない山奥の洞窟で、貧しくも木の実を娘が取って来ては暮らす日々だった。
そんな中、女神が15年ぶりに戻って来て「役所の受付ミスで名前を間違えて異世界転生したから
戻したい」と身勝手なことを言い出した。
能力や状態はほぼ引き継ぐことを聞いた和美は、OLに戻っても目が使えないことを悟り、13歳の彼女を地球に戻せないか提案する。
女神は天界電話で相談して許可を得て、クリュサオルを植物状態のOL、山蛇和美に魂を転移させた。
ここから1話目。
OLでまだ1ヶ月目の5月であり、13歳ながらもたくましく洞窟と山で生きてきたクリュサオルは、母の言い伝えをメモに残してOL生活を始める。
会社で学び、通勤を学び、新鮮で驚きの異世界=地球を知って急速に慣れることとなる。
順応した1か月後、彼女は遺伝的な石化能力が開花し始めて「目と目が合う者を硬直させる」能力に気づく。
嫌な上司、友人、兄弟家族の揉め事にし大してこの弱体化石化=後遺症なく一時的に動かせなくする硬直スキルを活用しだす。
そんな中、同期の甘賀壮太がこちらの部署に入って、歓迎会の挨拶で彼女は驚く。
「こいつ、私の能力が効かない……?」
実は裏設定で、メドゥーサの息子のペガーソスの末柄の異世界転生者であり耐性を持っていた。
石化硬直で好きなだけ防衛や弄りをしてきた彼女にとって、耐性ある彼に興味を持ち、次第に恋をする。
彼自身もまんざらではなく、次第にお互い惹かれていく、と言う感じの物語。
結末は結婚して子供ができてハッピーエンドとなる。
その前、母の教えで「子を作ると石化の呪いが増強されて暴走した」という話を思い出して、クリュサオル自身も子を作る事に躊躇していたが、結果問題なかった。
「硬直」スキルをうまく活用し、彼女のライバル美女OL高畑美恵子を上手くいなしたり、破廉恥上司はげ親父の部長大脇正雄のセクハラを止めたり、後輩OLを救ったり、そういうヒーローが会社のゴダゴダを解決するのを入れると面白いかも?




