28-4. なまけ転生 ~ナマケモノという超ゴミスキルを得た俺は国から追放され、激高死せず魔王を倒しに行く~ →ナマケモノは動きすぎると死ぬ
★三行
生井家茂野男は自己主張しない平凡学生として生き30歳で末期がんで死んで異世界転生した
女神からガチャで「ナマケモノ」スキルを貰い、例のごとく他転生者に笑われ国王から追放させられる
感情や運動、魔力を一定数使いすぎる激高状態になると死ぬ異世界環境であり、ナマケモノスキルによって命拾いした生井家はのんびり魔王討伐に向かった
★一言
→ナマケモノは動きすぎると死ぬ
★五頁プロットと感想
「ナマケモノは動きすぎると死ぬ」、嘘だと思うかもしれないがマジである。
人間の様に発熱時に汗をかいて体温を落としたりする機能がなく、運動による発熱の体温上昇で死ぬのである。
例えるなら、水分補給なしで水カラカラ状態のサウナの中、100メートル走をするのと同じである。
そぉーっと呼吸を意識しながらゆっくり歩くなら、極熱サウナでも100メートルは移動できるだろう。
でも100メートル走を全力でサウナ内でやったらどうなるか? 想像しただけで怖いよね。
多分俺なら息切れして、卒倒する。汗はかききってカラカラ状態だと、ホントに体温が40度超えてヤバい!
サウナはミスト、湿度が非常に高いから許されるのであって、砂漠地帯のようなカラカラでそれをやると数分で人間は倒れて死ぬ。
それが、今のナマケモノの、動きすぎて死ぬと同じである。
で、そこまで理解した状態でそれを「異世界」でやって、「ナマケモノ」スキルでいつでもクールダウン出来たら? という仮説で物語を作る。
まず戦闘や運動による体温上昇、これも一定を超えると死ぬ。
次に、論争。これもついカッとなって喧嘩になって叫ぶレベルになったら体温上がりすぎで死ぬ。
さらに過呼吸でも死ぬ。
おまけで、ガッツリえちちをやりすぎると死ぬ。
日本人として、スローライフでのんびりして無双しながら暮らしたい。なら叶えましょう! という話。
スローライフ好きなら、この感情や肉体が昂ったら死ぬという謎異世界においては「ナマケモノ」は良いのじゃないかな?
進化論的な考えをすると、今生きて繁殖できているナマケモノと同じように「激高」しないような生物的な抑制が働く異世界人族になると思われる。
なので、クール、可愛い、冷静という属性はあれども。活発、情熱的というタイプは非常に少なくなる、というか死んで絶滅してしまうだろう。
魔王は、ある程度その耐性があり、人類を滅ぼすためには「感情的に煽る」とか「ちょっと山登り中に石を落として走らせる」みたいな温度上昇による殺戮を繰り返してきた。
はい、転生した生井家さんは煽り耐性が前世からあり、ナマケモノスキルで常に心も体もリセット冷静に持ち込める。
他のチート地球異世界勇者は、いくら強い能力があっても動きすぎ激情しすぎると問答無用で死ぬため、調整を強いられる。
特に魔王戦は、人間というかこの異世界の特性を理解しきっている天才レベルなので、チート勇者も激高、動きすぎ、魔力使い過ぎのオーバーヒートで次々に死んでいく。
そこで最後のナマケモノ生井家さんが、魔王を倒してクリア! 王から名誉と姫を貰ってチャンチャン。
結末はもうちょっと捻っても良いけど、上がりすぎには注意だね。




