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28-3. 吸若転生(きゅうじゃくてんせい) ~生物を枯れさせる呪いで追放された私は洞窟で封印された王子に溺愛されました~ →若返りを呪われ王子と共に

 ★三行

 追谷千絵(おいたにちえ)は38歳独身OLのまま電三で過労死し、女神は間違えて呪いを授与して転生させてしまう

 悪役令嬢テコロに不当に仕組まれて追放された令嬢アマレは自死、その遺体に転移した追谷は「周囲3メートルを枯れさせる呪い」と認定され国や家族追いだされる

 失意の中、雨宿りの洞窟で幽閉された王子アクシア10歳と出会い、魔王にかけられた「幼少弱体化の呪い」が追谷の呪いで中和されることに気付いた


 ★一言

 →若返りを呪われ王子と共に


 ★五頁プロットと感想

 女性にとってときめくもの、それは恋愛、玉の輿、そして若さだと俺は思った。


 異世界恋愛、そして王子や勇者に告白、求婚される玉の輿、それにトキメクのは分かる。



 だが若さと美しさはどうか?


 年を取るほど下がる、価値が減っていくのが基本である。

 男性も等しく老化するが、キャリアを増やして努力して稼ぐという地位や名声、年収は上がるようになっている。


 なので、男性はチートを間違って使っていて、ご認識して追放されてから努力や使い方を変えて、ひっくり返す異世界転生が望まれる。


 そして女性は、自分が持っている若さと美貌、あと家電製品や調味料、日本の一般教養を持ち出して「理解力がない王子」に追放されるが、「理解力が普通にあるさらに強い権力者」に認められて恋愛と結婚、チートアイテム、フェンリル (狼) に懐かれるというのが望まれる。



 違いは、男性は脳力あるのに見かけゼロから追放されて倍返しザマァと、理解力ないアホじゃなくてもっとすごい彼が認めてくれて私は幸せです、である。


 もっと短く言うと、男性はゼロから成長して最強、女性は持ってる魅力を正しく評価され幸せドヤである。



 なら、若さを周囲から吸い取る能力を「呪い」として持ってたら面白そうだなぁと直感した。


 彼女が転移時に貰った能力は「生命力ドレイン」であるが、本人は知らない、というか知らされずに時間切れになってしまう。 



 ヒロインの追谷千絵(おいたにちえ)は、チートスキルやチート家電や懐かれフェンリルを期待してたが、名まえも知らぬ「呪い」だけ受け取って知らない状況だ。



 そして、何故か自分自身が首をつって倒れたような形跡から目が覚める。

 そう、悪役令嬢テコロに不当に仕組まれて罪を着せられた令嬢アマレであり、彼女自身は自死したのである。

 首吊り+リスカであったが、呪いを得て転生した追谷は手首や首の痣を見て「!?」ってなる。


 その後、ほんのりアマレの脳記憶があり、それを頼りに貴族の館に戻ったら、そこではもう借金まみれで崩壊中の家族と執事だった。


 花に触れると数秒で枯れ、人間に触れるとみるみるシワが増えて老衰する。




 アマレの親も兄弟も、それを目撃して「呪われた娘!」とさらにまくし立てて追放する。



 30分程の身支度だけさせて、カバン一つで家を追い出されたアマレこと追谷は、この呪いを恨み、女神にブチ切れた。


 そして、止まる宿もなく山に向かいとある洞窟で一晩過ごす決意をする。

 前世では、社畜OLとして泊まり込みをしていて慣れていたのでお手の物、草葉を集めて寝ることにした。



 洞窟の奥から不審な声、クマや魔物だと思いバターナイフを片手に警戒すると、奥から鎖でつながれた超ハンサム王子、推定10歳のショタと出会い、一言言われる。


「何だよ、飯担当じゃないのかよ……。俺に近づくな」


「あら、可哀想に。ちょっとケガしてる」


「触んな!! 死にたいのか!! 俺は呪われてんだよ!」


 王子アクシアは嫌がったが、膝枕させて傷跡を葉っぱと紐で治してあげた。


 膝枕が良かったのか、疲れていたのか、そのまま彼は緊張を解いてストンと寝てしまった。




 追谷自身も疲れて、そのまま膝枕したまま座って寝てしまった。



 翌朝、座ったまま寝ていた追谷は彼が居なくなっている事に気付く。


 洞窟の外に出ると、晴れていて、その奥で拘束された鎖を解いて脱出していたアクシアが

いた。



 それは昨日見た10歳ではなく、12歳、いや15歳の青年に変貌を遂げていた。


「昨日はありがとう。俺の呪いを解いてくれたのか? 名前を教えてほしい」


 彼は笑顔でほほ笑んだ。



 ここまでが1話。


 王子アクシアは、魔王デデガによって「幼少弱体化」となり、大気や人のいる所では異世界人の特有のオーラを受けて幼少弱体化してしまうようになった。


 困った国の王やその配下は、25歳だったアクシアと悪役令嬢テコロとの婚姻の儀はキャンセルとなった。

 彼の幼少弱体化は止まらず、洞窟に幽閉することによって進行を抑えられることが分かった。



 その後は何年も、王を継ぐ長男の王子でありながら、幽閉されるという悲しいことが続いた。


 追谷が持つ、「若さを吸い取る呪い」と王子の「幼少弱体化」は実は真逆であり、大気を媒体して距離で受ける影響よりも、直接肉体的に触れるほうが大きく影響する。



 そう、彼女の3メートル若さ吸収と、大気に触れると幼少化する2つの呪いは「長期間触れる事」により正常化する。


 膝枕して1泊したことで、彼は10歳から12歳 (見た目は演出上15歳にしている) に年を取った=追谷の若さを吸収する呪いである。

 で、彼女自身は25歳なのだが、若さを吸ったので24歳位になり、さらにつやつやになった。




 あーら不思議! 呪われた者同士が、触れ合い続けることでどっちも幸せになる!!



 ということで、常に手を握ったりイチャイチャしながら洞窟暮らしの王子と追放令嬢は、復活しながら悪役令嬢テコロにぎゃふんと言わせるように生きるのだった。




 うん、こういうの俺好き。



 肌と肌を密着させるほど近距離になり、彼女は若返り、青年アクシアは美男子に成長する。


 この設定で、何もないわけがなく……あとは皆さんの想像に任せよう。



 その後アクシアは28歳のイケメン王子となり知識も戻り、策士になる。

 追谷は25歳から18歳まで若返り、王子とセットなら無害=周囲3メートルの枯らす呪いが出ないことが広まり、人権を取り戻す。



 あとはまぁ、悪役令嬢テコロがまたNTR嫉妬して裏で悪事を働かせるも、アクシアや追谷が裏を取って舞踏会で悪事を披露、追放ザマァして終わりということでテンプレにしよう。


 この若さを吸い取る設定、彼女自身が上手ーく使えば、蛮族なり悪役令嬢でも「本気の密着吸い取り」をすれば、一気におじいちゃんまで老衰させて戦闘不能にすることも可能になる。


 普通の周囲3メートルでは大したことないが、呪いになれて「呪いの火力をあげて手の平で全力集中」すれば、3秒で20歳老いるというチート能力にもなる。

 なお、吸った若さによっては、調整して放出してあげないと25歳が5歳になっちゃうので注意。


 その場合は、訓練したアクシア側が「幼少化に伴うオーラ=年齢渡し」を上手く協力して使って、追谷側が受け取ることで年齢調整できるわけね。



 そのあたりは作品書きながら調整すれば良し!



 これは割と、悪役令嬢というか異世界恋愛としては女性がときめきそうな設定と結末だと思うのだけど、どうかな?





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