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28-1. ★近接エルフは核戦争の悪夢を視たか ~剣槍弓で遠距離は邪道と封じられた異世界~ →3タイプ解説異世界なろう

 ★三行

 遠距離が邪道と教わって来たエルフのラミイはドワーフ女子イマと竜族ガゴに凹されギルド追放されてしまう

 岐路でラミイとイマは転落して、洞窟の中で200年前の「核戦争で滅びたエルフ族」の映像を見る

 弓ボウガン銃の情報を得た2人はドワーフ村で9丁作りエルフ村で蛮族とガゴを撃退し、洗脳した美徳教と癒着国家を倒す決意をした



 ★一言

 →3タイプ解説異世界なろう


 ★五頁プロットと解説

 人が無意識に持つ特性3タイプをなろう小説に置き換えた作品だ。

 ベースは北野唯我さんの「天才を殺す凡人」であり、天才=未来志向は、凡人=共感性で多数決する数の暴力で殺されるという話だ。



 それを「近接エルフ」という5文字に集約した。



 この近接エルフという言葉だけを聞いて、読者はどう想像するだろうか?





 それは、「合っていない事を無理やりやっている」か「種族特性を超える超能力」であろうか。



 この作品では前者であり、日本の若者には、エルフ=特殊な耳=長寿=弓や自然が武器というなろうイメージがあると思う。


 とすると、近接エルフという戦闘スタイルの場合、ヒットアンドアウェイ、スピードと手数で押すと思うかもしれないが、そういうチートはない。


 剣や斧と盾を得意とするドワーフやオークが近距離、飛竜に乗って長い槍で機動力と指揮ができるドラゴノイドが中距離、エルフや魔術師の遠距離という3すくみがこの異世界で成り立っている。


 中距離槍は近距離剣に強く、遠距離弓魔法は中距離槍に強く、近距離剣は遠距離弓魔法を

防御して無傷で弾数消耗できる。


 このバランスは、200年まえのエルフ科学者の銃と核兵器開発により一変する。

 銃は地球から転生した軍オタエルフが設計してドワーフ族が大量に作らせて、跋扈した。

 今までの近距離戦闘は熟練の技術と鍛錬が必要だったが、銃は使い方を教えるだけで農民が簡単に殺りく兵器になった。

 剣や斧の盾や防具も銃でぶち抜き、中距離のドラゴンも100メートル上空でも撃ち落とせてしまった。

 しまいには、広範囲の核爆弾により一般市民まで巻き込む大惨事となり、お互いに核兵器を打ち合った結果人族 (エルフ、ドワーフ、ドラゴノイド、人間、犬猫族等々) は9割死に絶滅しかけた。


 残ったエルフ村長の指示のもと、二度と核兵器や銃を使った悲劇が起きないように「遠距離兵器や魔術を邪教とする」ことと、「過去の歴史を全て消し去る焚書坑儒」を提案し、各国も同意した。


 それにより、遠距離魔術の継承は全て焼き払い、知っていた世代は子供に一切教えなくなった。

 エルフ族も銃は破壊、弓も破壊して「投擲などの遠距離は戦士として邪道」という美徳教を定着させた。

 その後戦闘は全て近接で行うこととなり、エルフ族は弓を忘れて武道を究めようとする。

 しかし他種族の特性に勝てず、弱い使えない種族として見放され、奴隷化、拉致や娯楽のために使われる酷い時代になってしまった。


 50年、エルフの青年ラミイ18歳は討伐ギルドとして近接エルフとして入団することになる。

 既に生きている人族は「遠距離」「弓」「銃」「核兵器」という言葉の概念すら知らず、戦争とは「近距離で切り合うもの」とずっと教えられてきた。


 ラミイは剣を握り、腕力があるドワーフの女性イマに挑むが勝てるわけがなく、ドラゴノイドのガゴの槍と闘うも惨敗で終わる。

 

 ガゴのギルドでは、他のドラゴノイド族のラミイに関する成果の低さで不満があった。

 ギルマスのガゴは、ラミイと古くからの友人だったが、戦力外通告で「ラミイ」をギルド追放するのだった。


 同じギルドだったドワーフのイマは、追放を悲しんで交渉するも拒否、彼女もラミイを追って脱退する。


 ボロボロのラミイをイマは抱えてドワーフ村に向かう、その途中にラミイが足を外して崖から落ちてしまうが、謎の洞窟を見つける。


 雨宿りのために中で休憩しようとすると、見たことがない扉と中の機械に驚き、自動再際された映像を二人は見て驚愕する。



「この映像が出ている時は、もう俺はこの世にいない。エルフ族の末柄に、この動画を見てエルフ族を復興して欲しい」


 核戦争で滅びる前に、地球から転生した科学者、武藤修(むとうおさむ)が動画を残し、「奴隷化されるであろうエルフの未来は、遠距離を禁止した美徳宗教のせい」だと伝える。


 そして、弓の作り方、ボウガンと銃の作り方を淡々と説明した後、この洞窟を爆破して、エルフの呪いを解いた後にまた来てほしいと伝えて洞窟は崩れ落ちた。


 脱出したラミイとイマは、今まで洗脳されていたと気づき、見た図面と解説からエルフ族が得意とする弓を再現して戦闘に生かそうと決意する。


 イマが住んでいる奥地のドワーフ村で、ラミイはこっそり同居して弓とボウガン、銃を作り始める。

 9丁か完成し、ラミイは故郷のエルフ村に戻るが、惨状となっていた。


 略奪殺戮、蛮族がエルフが弱いことに付け込んで好き放題やっていた。

 そして家族も瀕死となり、また略奪に来ると父エルフから告げられて村を出るように言われる。


 ラミイとイマは、持ってきた9丁と200初の弾丸と弓で防衛作戦を始める。


 翌日来た蛮族には、ガゴのギルドが含まれていた。


 葛藤するも、家族やエルフ村を守るために弓銃ボウガンで応戦、ガゴギルドを壊滅させる。


 ガゴは飛龍槍が金距離にも強い最強だと思い込んでいたが、遠距離という弱点を痛感することとなり、仲直り。

 ガゴはイマとラミイと組み、戦略が変わる遠距離を織り交ぜた部隊編成で、美徳協会と癒着して隠している王国を討伐しようと一致団結した。



 ここまでが1部の話。


 その後、遠距離という本来のじゃんけんができるようになったガゴ革命軍は勝ち続けて軍神扱いされる。

 ドラゴノイドとして、飛び回りながら戦況を把握して、地上のドワーフオークの大群をブロック管理して

指示する。


 指示は旗と色、煙による連携で、後ろからは高台からの弓とボウガンで援護することとなる。



 今まで近距離で殴り合い切り合いだった戦法が、200年まえの技術と戦略によって一変。


「封じてきた遠距離が復活してしまった」


 そう報告を受けた美徳教と癒着があった国家は主犯の3人を暗殺しようと企てる。


 連戦連勝のガゴ革命軍は次々と領土を拡大。

 エルフ奴隷で売買してきた悪徳業者も殲滅し、救ったエルフ族には遠距離武器の使い方と戦略を教えて、またエルフ族を救うようになる。


 そしてガゴの説得で、同じドラゴノイド族も協力して、巨大組織に立ち向かうのだった。



 ここまでが2部。



 3部が最終章で、全てを掌握した3人は、遠距離の呪いを解き、全ての市民に「美徳教とその関連国家が遠距離を教育で封じてきた」ことを広める。


 こうして、エルフの奴隷化は終わり、3つの距離タイプのバランスは戻ったのだった。


 そして、15年後に再びあの埋もれた洞窟に戻った。

 当時、ドワーフ村の全火力をもって洞窟を開けるように試みたが、特殊な鋼材により開けることができなかった。


 15年後、ダイナマイトTNTの開発によって鋼材も粉砕して中に入ることになる。


 洞窟の存在を知っていた2人は、ガゴにだけ話して3人で入ることにした。


 2度目の再開の時、録画した映像再生で200年前の彼はこう語った。


「近距離、中距離、遠距離のバランスが戻ったとしたら、そこから先は機械や魔法による大量無差別兵器が増えだす」


「俺たちの世代は、その悪魔の兵器に魅了され、研究し平和解決ではなく絶滅兵器を作ってしまった。君たちは、そうならぬように封印と教育をしてほしい」



 そう、銃までの1対1の火器から、爆破、爆弾、地雷などの広範囲殺傷兵器が出始める。

 大砲、戦車、軍艦、飛行機、核兵器、そうやって人類は敵に勝とうと範疇を超えた殺りく兵器を出してき、崩壊した。


 ラミイ、イマ、ガゴは3人で誓いをした。


「彼がいう大量破壊兵器は、我々は作らない。そして作ろうとする場合は封じるか消して、平和を守る」と。



 そう、最終的には人々の全体の平和のために、3人は3つの連合国の長となり、常に兵器開発を監視して「封じる側」になったのだ。



 なんと皮肉な……美徳教のように遠距離を封じた洗脳を、最終的には「大量殺りく兵器」を封じて洗脳することになるというモヤモヤエンド。


 しかしこれ、日本人ならばわかるだろう!



 長崎と広島で起きた悲劇は、この近接エルフが200年まえに起こしたことなのだ。

 そしてバランスが良くなった後は、同じように私利私欲、暴力による国家解決をする独裁国家によって、裏で研究され、抑止力となり、始まったら米露による冷戦のようになってしまう。



 戦争、核戦争が起きぬように、平和を求めて武器を捨てる、そして封じる。



 日本人が共感できる、最たるものではないだろうか?



 なろうのスカッと感は少なくても、これを通じて「核兵器」の恐ろしさを子供たちに伝える良い教材になるのではないか?



 最後に、俺が信じて広めたい3タイプ。


 それはドワーフのイマの現在志向=近距離、ドラゴノイドのガゴの過去思考=中距離、エルフのラミイの未来志向=遠距離をリアル人間にも伝えるという目的がある。


 3すくみでは、イマの近距離<<ガゴの中距離<<ラミイの遠距離<<今の近距離 である。


 これはリアルでも全く同じ構造だと俺は思っている。




 イマの現在志向=外向的=流行重視で多数決の客観→凡人


 ↓天才だと思っている。尊敬の念

 

 ガゴの過去思考=積み上げ再現性=主観と法→秀才


 ↓尊敬と畏怖の念。理解できないけど、成功している天才


 ラミイの未来志向=空向的=空想と創造の目的意識


 ↓大多数の人に認めてほしい


 イマの現在志向=外向的=流行重視で多数決の客観→凡人



 こんな感じで、時間軸では 未来<現在<過去<未来 という循環で3すくみになる。


 そして、組織でも捜索でも、この3タイプが揃うようなペアやトリオで組むことが成功する未知だと確信している。


 だから、同じ過去型=ガゴが3人いるよりも、ガゴ+イマ+ラミイの3つが揃う時に、組織として戦略参謀として成功したように、リアルでもこれはあると俺は言う。


 この本の最終目標は、「近接エルフ」というテーマで「未来志向=創造型=直感族が今まで酷い扱いを受けてきたから救いたい!」を伝えることである。


 コミュ力がある現在型は6割いて、商社や営業、接客に向いていて相手を気遣い察し、輪を乱さない才能がある。

 再現性と正確性がある過去型は3割いて、職人芸、深掘り知識、超努力家でコツコツ積み上げが得意な才能がある。


 この2つのどちらか、内向的か外向的か2極端で日本は、世界は洗脳されてきた。


 そう「創造型=直感族という遠距離」を頭おかしい奴として捨てて矯正してきた。



 だから、良いアイデアや未来から来る直感を幼少期に話していたとしても、世間は変として拒否。

 その1割の直感族の子供は、大人になってもその直感という才能を「封印して死ぬ」こととなる。



 北野唯我さんは、天才を殺す凡人という本で「凡人=現在共感型の6割の多数決で殺される」とある。

 それは、その大多数の6割は客観であり、多数決であり、その共感型が「なんとなく気持ち良い」と選んでくれない限りは1割のアイデアは殺されてしまう。

 共感型のアイデアは、指示されやすい。そして、秀才=再現性ある方は、理詰めでデータ分析で説得するため支持されやすい。


 スティーブジョブスのように、破壊的で創造的なアイデアが出たとしても、残りの9割の再現と共感によって反対され、追い出されてしまう。




 そう、近接エルフは、今のリアルにおける「創造型の救済」がテーマね。

 これって、今のHSPの2割は敏感だけど天才肌ですごいんだよ! 褒めて! と言うのとは違う。

 1割の創造型は、まず自分の直感やアイデアの才は「変」ではなく「武器」であることを伝えたい。

 そして残りの9割の再現と共感の方には、その悩んで苦しむ1割の創造型を見出して、才能を引き出して、協力して「稼いでほしい」のである。


 これは近接エルフの小説における、ラミイに「弓をドワーフのイマが作る」「弓の戦略が最大限効果が出るようにガゴ=司令官が支持を出す」ということだ。


 ドワーフの近接=共感には、そのタイプにしかできないことがある。それは人脈で創造型を紹介して仲介することだ。


 ドラゴノイドの中距離=再現には、創造型=直感族の才能を持つ人を大衆に伝える「データ化と統計サポート」が必要である。


 これらは創造型が苦手とすることで、相互で補い合うことで3倍にも10倍にも効果が伸びる。



 9割の方は落胆するのではなく、「創造型1割の発掘」でワンチャン大稼ぎできるのである。

 この本や解説をいち早く知った人は、まず1割の悩める創造型=直感族を、小学校から思いだして探して欲しい。


 その方は、既に直感やアイデアを封印しているかもしれない。

 でもそれを引き出して、使わせて、稼ぐようにできるのは9割の過去型と現在型しかできないのだ。


 いまの、創造型、再現型、共感型における「創造型の圧殺」を日本人が自覚して、3つのタイプのバランスが戻れば、再び日本は復興する、これは断言する。









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