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27-8. 洗脳命令無双 ~女神が詫びスキルくれなかったけど、なんでも命令できるギアス貰ったから好き放題使う~ →アンチギアス系

★三行

 狩魔剛(かるまつよし)は社畜サビ残の疲れでゲーム中に過労死して、女神からチートスキルを貰い損ねて異世界に転生する

 瀕死の謎男は剛に強制洗脳スキルを託して死に、女神に愛の能力と褒められ、その能力で異世界の旅をする

 触れて目を合わせれば1度は必ず命令できるが、3度で耐性がつき、5度目では逆に見透かされる。この能力を愛する者に使って死んだ



★一言

→アンチギアス系



★五頁プロットと感想

 コードギアスのような命令型のなろうは一定の人気がある。それの魔法少女まどマギをやったらどうか? というネタで考えた。

 それは、「命令は相手の城に自分の魂が入り込んで鍵を開ける行為」であり、城は体の免疫システムの様に体制を持ったらどうなるか?

 俺は、命令する側の映像や記憶、思想が相手に流れ込む「情報提供」になると直感した。6回目には、そのギアス能力を託すことができる。

 地球から異世界に転生する者は、漏れなく女神からチートスキルを貰うための器、つまり移動できるスキル枠を作った後に、スキルを受け取る。

 しかし剛は、スキル枠だけ作ってもらった後に、渡すスキルが品切れと言う1億回に一回の大失態をして、そのまま時間切れで異世界に飛ばされてしまう。

 

 最初に「異世界転生してギアスを使いこなした青年、青木直人(あおきなおと)」が戦で死を覚悟し、退避先で見つけた瀕死の彼=転生直後の剛にギアスを渡して絶命した。

 女神が剛を起こすと、既にギアスを受け取っていること気づいて「愛の能力」と言い残し、時間切れで去っていった。

 剛はこの能力を使い、猫耳奴隷少女や魔術女子を口説いて好き放題するが、愛の能力とは真逆の「支配する強制能力」だと思っていた。

 

 そう、2回目以降に「ギアスの耐性」という法則に気づくまでは。

 本家では2回目から効かない無効であり、他の相手を洗脳する強制能力は使用制限だったり、負担というペナルティを課して調整している。


 ここのギアス設定は、耐性と3回目以降は「ギアス使用者の視覚や考えを相手に流し込む」という情報提供に変化する。

 そして6回目には相手に託せる場合は託す、という隠れた能力がある。しかし、通常の異世界人には「スキルを移動する枠」も「概念」もない。

 だから6回目以降は、普通の異世界人には枠の創設とスキルが破壊されるというイレギュラーがある人でなければならない。

 ただし、剛とおなじ地球からの異世界転生キャラであれば、枠が自動的に女神が作ってくれて、スキル移動や「スキル2枠」になる場合は受け取れる。

 

 この剛の物語りでは、青年になった時にスキル判定の儀を受けて、かつ魔王等の凶悪ボスによってスキルを破壊されて、ギルドから追放されたエルフやドラゴン族と旅をする。

 彼女らは、最初はギアスによって無理やりパーティに参加させられたが、スキルなしで追放された辛い身を同情され、行く当てもないためについていくこととなる。

 

 終盤は、ラスボス竜を倒すのだが、剛の戦闘及びギアスで竜を拘束したりするもギアス耐性がついて瀕死になる。

 そこで、一番信頼を置いている女エルフに「ギアスを6回目で託してラスボスを拘束させる」最終作戦に出る。

 見事倒した後、剛は女エルフに転生からの全ての記憶を見られて、逆に裏切られる、つまりギアスを返さず好き放題されると覚悟していたが、素直な気持ちや行動に感動して、女エルフはギアスを返した。

 

 その後、信頼できる相手に即ギアス6回をかけることで「短時間で自分の感情や真実を伝える」道具として使い始める、と言う話。

 

 

 その序盤。

 

 男「おい! そこで寝ている青年、生きているか?」

 

 顔を叩かれるような感覚があるが、声が出ないし目が開かない。

 

 

 「ケホッ! ケホッ! い、生きてる」

 

 男「名前は何という?」

 

 顔全体に力を入れると、目が開くようになった。青い髪のおっさんが傷だらけだ。

 

 「剛、狩魔剛(かるまごう)だ」

 

 青木「おお! 地球人の転生者だな、ありがたい……俺は青木直人(あおきなおと)。悪いが剛君に頼みがある」

 

 「まだここにきて何も……」

 

 青木「俺の目をしっかり見ろ!!」

 

 青木は俺の顔を掴んで、目を見開いた。俺は彼の目に吸い込まれるように魅入った。

 

 青木「俺の声を聞け!」

 

 青木「そして、俺に覚えていることを話せ!

 

 俺は青木に、地球の日本で過労死した事、転生したけどスキルが貰えなかったことを素直に話した」

 

 青木「ありがとう、素直に語ってくれて。俺はもう長くない、だから剛に託す」

 

 青木「貰った能力を、この異世界の人を救うために使うんだ。そして、家族を愛せ。そして時が来た時に、スキルを託せ」

 

 そういって、瀕死の俺は暖かい海の底に意識が落ちて真っ暗になった。

 

 

 

 

 女神「おきてくださーい、狩魔さーん」

 

 「う、うう……なにが……」

 

 女神「あっ、起きましたね! よかったぁ、ここの戦争が終わって、生き残ったみたいですぅ!」

 

 「あ! 異世界転生時にスキルくれなかった女神さん!」

 

 女神「うっ……品切れだったの。でも今はスキル持ってるから要らないよね、だって入らないもん!」

 

 「ええっ!? ちょっと待って、今はお詫びでスキルくれるんじゃないの!?」

 

 女神「同じ地球の世界軸から来た方が、託して死んじゃったみたいね。ほら」

 

 起き上がった俺は、隣で朽ちて虫たちがたかっている死体があった。

 

 

 

 「うわぁあああ!!!」

 

 女神「じゃあ、そういうことで! 時間切れねぇ! 帰りまーす」

 

 「女神さん! ちょっと待って、スキルの使い方教えて!」

 

 女神「命令したい人に触れて目を合わせて、耳で伝えるだけ! 回数に気を付けてねぇ」

 

 「ちょっとーー!! 上空にあがり過ぎて後半聞こえなかったァァ!!」

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