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26-27.  首輪転生 ~4世帯の記憶を引き継いだ私は生まれ故郷に還ります~ →傍観者である美しさ

 ★三行

 社畜OL天野美咲(あまのみさき)は過労死でネックレスに異世界転生した。

 できることは装着者の心と記憶、そして1日1回ピクリと右か左に首に刺激を与える事だけ

 野山で拾った山本瑞樹(やまもとみずき)は、20年後に結婚し子の綾、孫の美紀、曾孫の美月に引き継がれ、葬儀で一緒に焼かれる話


 ★一言

 →傍観者である美しさ


 ★五頁プロットと感想

 天野美咲(あまのみさき)が、4世代の娘たちをただ眺める話。

 最初に5歳の山本瑞樹(やまもとみずき)に山で拾われて、キレイキレイされてお気に入りになる。

 恋の悩み、告白、結婚、子育て。常に彼女の首にいて、彼女が判断に迷った時は「1日1回、右か左の首元にパチン」と微電流を流す能力を使う。


 彼女もその首輪の不思議な誘導に導かれて、彼と出会い、恋に落ち、結ばれる。


 それを傍観者でありながら、恋のキューピッドとしての役割を見出して、生き甲斐、いやネックレス甲斐を見つける。


 山本瑞樹(やまもとみずき)は1男2女で、大学まで送り出して最後の娘の結婚の時、54歳でネックレスを娘に託した。


「これはね、私が山で見つけた不思議なネックレス。綾、あなたに託します。そうね、あまのみさきってふと名前が浮かんだわ」


 綾は19で結婚、首輪である天野美咲(あまのみさき)も先代に感謝されて託された。

 同じように、傍観者と左右パチンをしながら、孫、曾孫へと引き継がれる。


 その際、親の子に対する記憶や知らない情報も装着時にちょっと引き継ぐ。

 そして子や孫や曾孫たちも、歴代の記憶、そして天野美咲(あまのみさき)本人の記憶も少しずつ継承しながら強くなっていく。


 天野美咲(あまのみさき)が過労死で亡くなった場所、会社を突き止めて4代目の工藤美月(くどうみつき) ※結婚後は工藤の名に変更 は訪れる。


 彼女がなくなって転生してから80年、様子は変わっていたが会社は残っていて、面影がまだあった。

 パチンと導かれた席に行き、80年まえに過労死した女性社員がいたことをつげらえる。

 そして社員旅行や思い出の写真が一部残っていて、ネックレスの中の人の名前と写真が判明する。


 4代目の工藤美月は、今まで曾祖母 (※亡くなってる) 山本瑞樹(やまもとみずき)の遺影を掲げ、今まで一族を支えて誘導してくれたことに感謝する。


天野美咲(あまのみさき)さん、ありがとう」


 工藤美月は2人の子供を大学まで育てて見送り、ずっと大切につけていたネックレスは「今回で最後」と決め、天野美咲=首輪本人も弱る魔力に気づき、一緒に行くことを決意し伝える。


 工藤美月は2人の息子とその家族に看取られ、病院で静かに息を引き取った。

 彼女の願いで、最後の最後まで「アマノミサキのネックレス」を付けておきたい、が守られた。



 天野美咲は、彼女が肉体を去るまで見届け、天国に向かう魂に向かって笑顔と握手をするのだった。


天野美咲(あまのみさき)さん、ありがとう。このネックレスは葬儀と共に私と一緒に焼かれます」


「いいの、私ももう疲れちゃった。山本瑞樹さん、曾祖母はヤマっちって呼ばれててね、とても元気で可愛い子だった」


「100年間、あなたち一家の歴史、気持ち、全部見届けさせてもらった。私はOLで過労死しちゃったけど、貴方が私の写真や場所を見つけてくれた、ありがとう」


 そうして遺体はネックレスと一緒に火葬され、二人とその先代の魂3つは手を取り合い、空に向かって飛び立つのだった。




 と言う感じの、なろうっぽさはない「傍観者」に徹する話。


 こういうね、しんみり系は俺は好き! というか今の50代の女性漫画家さんが描いたら本当に絵になりそうだと思った。


 女性として、女性4世代を見届けて、子供たちへとネックレスが継承されていく。


 どうかな? 男性だと結構難しい。腕時計とかもアリだけど、眼鏡とか? ネクタイピンとか? うーん難しい。


 とにかく何世代にもわたって引き継がれる+肉体と接触している (記憶や情報を連携できる)、かつ分解されず長く使ってもらえるってなると本当に少ない。


 指輪や腕輪も考えたけど、それだと「意思疎通」の仕組みが難しい。


 ただバチンとなるだけではちょっとした静電気だけ。だから、首輪で左右2つ、または前後左右の4つだけを装着者に伝えられるって感じの大きな制約が必要だと思った。


 だってさ、常に装着者の脳内にイメージや文字や言葉が流せるなら何でもできちゃうでしょう。



 そうじゃなくて、1日1回だけ、左右に重要な時だけパチン! とほんのわずかな静電気

くらいの干渉にしないと、やりすぎちゃう。傍観者じゃなくなっちゃう。


 だからと言って、装着者の心や歴史が全部読めちゃうだけのリードだけでは、なろう作品として「干渉できなさすぎ」なのだ。


 だから、人生の大きな転機、例えば彼に告白するタイミングとか、ケンカしちゃって「謝るメールやLineを送るか明日にするか」とか「大事な仕事があるのに、彼に誘われた」とか。


 仕事で抜けたらヤバすぎるのに、ダンナが急に倒れてどうすんの!? って時に、首輪の天野美咲(あまのみさき)は全部その場の状況や未来が見えてるわけ。

 それを、装着者の山本に1回の左右パチンチャンスでどう伝え、どう収めるかをどきどき伝える感じね。

 装着者の山本一族だって、最初は「何だこの静電気のあるネックレスは?」となるけど、

2代目以降は先代から引き継ぎ説明や神秘の内容について真面目に継承するだろうし。


 それに、毎日1回パチリと来て、それが彼との出会いや道の途中でひだりパチリで振り向いたら「人生の転機のアレ」と出会ったりとか。


 そういう、誘導される不思議体験を何度もしていると、このネックレスの静電気は「ガチもんだ!」ってなって信じるよね?




 それが面白い!


 実際、俺は前世とか守護霊とか信じるタイプだから、こういう先代から託されたオーパーツ的なモノがもしあって、何かゾクゾクする受信があったら「魂が宿っていて、俺に何か伝えようとしている!」って思うよ。ガチで。



 だから俺は直感の通り、こんな乱雑プロットを毎日書けと「ゾクゾク直感」が来たからやっているわけで。


 そう! これも不思議な直感として、先代か誰かさんが俺を良い未来に導くためにこうやって

書かせているのだってねぇ!



 うん、本気で思ってるよ。







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