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26-17.  3日目の私へ ~過労死で転生したらメイドな吸血鬼に奉仕してもらうも夜に喰われるループを脱したい~ →ループもの×ガチャ

 ★三行

 チートスキル不死身を手にした永見芳樹(ながみよしき)と、心臓を毎日食べない死ぬ吸血鬼ミリスの愛の話

 メイドが彼を喰い、朝に復活して記憶喪失、3回ごとに現代転生ガチャで「記憶を途切れさせない方法」を探る

 朝に枕裏のメモ「3日目の私へ、悪夢は真実、ループでよく眠れたヨシキと聞く」を見つけ、今井真悟(いまいしんご)の1回目は始まる


 ★一言

 →ループもの×ガチャ


 ★五頁プロットと感想

 ループ物って多くて名作が多いけど、矛盾が多く整合性がちゃんと取れないといけない難しさがある。今回はそれにチャレンジ。


 まず1話目の掴みと恐怖を植え付ける設定を考えた。

 記憶喪失、そして自分の心臓が黒い悪魔に喰われて飛び起きるというスタート。これが良き!

 で、ミステリーとループ物を3ページ目に用意するために意味深の前の人のメッセージ。


 うん、俺なら続きを読みたくなる!


 先に結末を言うと、吸血鬼のメイドミリスは彼の約束を破り、餓死を選んで今井は自由になる。

 時系列で言うとこうなる

 ①ミリスは吸血鬼の末裔だが遺伝子的に弱く、血だけじゃなく心臓も食わないと死ぬ体だった

 ②吸血鬼族として強く、村を荒らして老若男女を食い殺したため、人族から狙われ、勇者数組が仕向けられる

 ③ミリスは精鋭勇者も絶滅させる、がたった一人現代転生した永見芳樹(ながみよしき)のチートスキル『不死身』に気づき相思相愛になる

 ④永見は、信頼できるメンバーに「吸血鬼族と相打ちになって消滅した」ように伝えてと託し、魔族の端の小さな洋館で数人で住むことにした

 ⑤永見はミリスに愛を誓い、ミリスも受け入れる。そしてお互いに魂の約束をする

  『ミリスは人間を食べないこと』

  『永見が毎日心臓を捧げる代わりに、彼が望むことをやってあげること』

 ⑥契約が終わり、ミリスと彼は体を交わし、彼女は涙しながら永見の心臓を喰った。翌日、不死身で再生した永見は記憶を失った

 ⑦永見は記憶リセットは知っていたが伝えず、ミリスは絶望

 ⑧毎日彼の約束を守り、メイドとして献身するために部下を「お嬢」と「執事」を用意する

 ⑨ミリスは3回喰うごとに、永見の性格=魂が入れ替わることに気づく

 ⑩ミリスは自力では永見の「記憶を持ち続けられる手段」が見つからなかったが、魂の入れ替えで解決するかもしれないと、何十年も喰い続けた


 ⑪2314人目の今井真悟(いまいしんご)の1回目が1話目。ひとつ前の魂は「大木加奈」


 さて、「3日目の私へ、悪夢は真実、ループでよく眠れたヨシキと聞く」は2ページ目くらいに出す。

 加奈ちゃんという女性も事故死して現代から転生したけど、結局3回のトライではメモを残すことで精いっぱいだった (それでも上出来)。


 今井君はループ物大好き新卒社員、加奈ちゃん (※当時は男だと思ってた) の魂の置手紙により今後部屋等の隠しメッセージを見つけて解決に向かう。

 

 行動原理として、ミリスは芳樹と約束した「人を喰わない」が一番上に来る、次に生存本能である、毎日人の心臓を喰うがあり、その下に愛する彼を愛でたいとか「彼の望みをかなえる約束」が来る。

 だから、毎日永見 (見た目別の現代転生者) が望めば体で奉仕もする、でも洋館から逃げてしまうなら捕まえて喰ってしまう。

 永見君の「殺さないで!」のお願いは聞けないのである。



 そう、これ初見だと「起きたら転生してて令嬢にお客として招待されてて、メイドに好き放題できるえちち物」という男性心くすぐられる設定なのだが、裏はこんな感である。


 よくある1話目でおとなしくて可愛いメイドが夜に「喰って殺す」みたいな「はぁ!?」ってなる展開を用意すれば、2話につなげやすいよね! って感じで考えた。


 ある程度設定が分かったら、3回のこの魂とリトライ (喰い殺され) の間に、どうやって解決するかという推理物になる。


 二人のハッピーエンドも考えたけど、俺には無理だった。整合性あって、幸せになる方法考えたら適当に改竄して作ってよ。

 無難なのは、心臓喰わなくても生きられる薬や食べ物を作る。あとは、約束反故で酷いけど養殖人みたいなファーム作って今の牛豚鳥みたいに養殖で食して、永見くんは食べないとか。

 魔法でミリスの1日の摂取量条件を遅くして、10日に増やせたから10日間は

永見と一緒♪ ってなるパターン。

 まあでも魂的には、永見本人じゃなくなってるけど、ミリスも薄々感じてるし。どうすっかな?


 で、他の人物。執事男リアード、令嬢アレーナ。コレどちらもミリスの眷属。

 でもリアードはスパイでミリスの父親 (さらに偉い) の監視役で、娘の難病を直して欲しい! というのと、同じ吸血鬼族にも同じ症状があるから、この「不死身勇者」を食べれば何とか他も治るのでは? と色々模索と監視をしている。

 あとリアードは薬剤師でもあり、調理に研究している新薬を投入して永見の不死身の研究とカモやってる謎ポジ。

 

 エピローグ終わって、自由になった不死身永見=今井は、吸血鬼一族や魔族に復讐するかもしれんね。

 ミリスを生き返らせろ! って。



 ここからは2のショートストーリートーク。①洋館に勇者永見とミリスが到着して数日後 ②今井の初日



 永見「ミリス、君は人を食べないと生きていけない難病があるって本当かい?」


 ミリス「ええ。普段の吸血鬼は、血をコップ半分吸えば毎日生きられるけど、私はもっと取らないと死んじゃうの」


 永見「じゃあ、俺たちが一緒にここで住んでいた時にも毎日人間を殺してきたのか?」


 ミリス「……そうね」


 永見「なら、俺を毎日喰ってくれ。勇者として、人として君を看過できない」


 ミリス「そんな、私はヨシキを愛して……」


 永見「俺は不死身のチートスキル持ちだ、いくら喰われてもこの『体』は蘇り続ける」


 ミリス「そうなのね、分かったわ。代わりに、ヨシキが望むことをやってあげる」


 永見「魂の契約をお互いにしよう、『ミリスは人間を食べないこと』『俺が毎日心臓を捧げる代わりに、望むことをやってあげること』」


 ミリス「うん、じゃあ専属の魔術契約士を今から呼んでくるね」


 永見 (すまないミリス……)


 *** 夜色々終わった後


 ミリス「楽しかった……、じゃあ貴方を心臓を貰うわね。もう23時間、飢えて死にそうよ」


 永見「ミリスごめんな。君の体が恋しくて、何度も欲しがっちゃってさ。さあ食べてくれ!」


 永見「ミリス、俺が明日目覚めた時、コスプレしてくれたあの『メイド服』で来てくれないか? 名前で起こして欲しいんだ」


 ミリス「わかった。また、明日ね」


 永見 (チートスキルで不死身でも、上級魔族の吸血鬼に何度も殺されると徐々に肉体と魂がはがされる。そろそろ俺の心も離れて、ミリスを守れなくなる……その時は次の現代転生者に託そう)


 ガジュ!!



 ***


 永見 with 今井 (ミリスが前回の大木加奈の3回目捕食のグロシーン)


 今井 「はぁぁぁ!! はぁ、はぁ。 俺は、死んだ、のか?」


 今井 (確か会社で2徹でふらついてて、そのまま階段下ってて意識失って、それで……なんか酷い夢見たらベッドの中にいた。あったけぇ)



 今井 「えっと、ここどこですかー! 異世界ですかー!」


 コンコン。


 今井 「え? は、はいどうぞー」


 メイド「よく眠れたヨシキ?」


 今井 「? よし、き? メイドさん、自分いまよくわからない状態なのですけど」


 メイド「……。そう、またガチャ失敗ね。残念」


 今井 「ここどこですかー? 会社員だったのですけど、これ異世界転生ですよね? 名前はヨシキじゃなくて今井なんですけど」


 メイド「あなたはヨシキ。私はミリス、してほしいことがあったらなんでも言ってね、奉仕しててあげる」


 今井 「え、なんでもいいの?」


 ミリス「うん、その代わりに夜に一つだけ私の言う事を聞いてもらうけどね」


 お嬢「ちょっとミリス、先にお客さんと話をしないの! 初めまして、私はこの舘の主のアレーナ、必要なら執事のリアードを呼んでも良いわ」


 今井「アレーナさん、初めまして。今井と言います。ちょっと記憶喪失みたいで、前の記憶が残ってないのですけど、どうしましょう……」


 アレーナ「今井さん、あなたは昨日、館の外で倒れていてそれを偶然見つけて手当て貰ったのですよ。記憶喪失とは、大変ね」


 アレーナ「記憶が戻るまで、この舘に住んでても良いわ。思いだしたら、色々な思い出話を聞かせてちょうだい」


 今井「ありがとうございます!」


 ミリス「……(チラッ)」


 アレーナ「あっ、じゃあ私は貴族の会合があるのでここで。またお話しましょう、今井さん」


 今井「はい、よろしくお願いします」


 ミリス「本当に記憶残ってない? 私との熱い熱い記憶も?」


 今井「 ええー? ミリスさん、えっと。何か凄い血相を変えた女性が自分を食い殺すような悪い夢は何か見た記憶あります。夢だと思いますけど」


 ミリス「そう、少しは薬は効いてきたようね。それじゃあね」


 今井「え、薬? 体の治療の薬じゃなくて、何か入れたのですか? うーん分からない」


 ガサゴソ……と無意識に枕元を探る今井。


 今井「お、何かひっかる。何かの紙が挟まってる、なんだろう」



 今井「えっと。3日目の私へ、悪夢は真実、ループでよく眠れたヨシキと聞く」

 

 今井「よく眠れたヨシキ……え、これ一番最初にメイドのミリスが言ってたよね? え、ループ?」


 今井「あー、そういうことか。時間がループするゲームに転生したってやつね! 俺こういうの得意なんだよね! じゃあ転生チートスキルとかあるのかな? 何か楽しくなってきたわ」

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