7-4. なろうに自己啓発とアカシック参照ストーリが増える
7-4. なろうに自己啓発とアカシック参照ストーリが増える
今のなろうは、中世ヨーロッパで魔法やステータスオープンが使えるテンプレをベースに、色々加えて差別化したものが小説や漫画、アニメで溢れている。競争が多くなれば、パイは変わらずとも色々な作品が生まれる。しかし、自己啓発系とスピリチュアル系を使ったシナリオはそれほど多くない。何故なら、現実的過ぎて読者が毛嫌いする事と、地味すぎる為だと私は考えている。
例えば、「ああ!早起きして筋トレして、笑顔で皆に挨拶してたら仕事がはかどったぞ!」となろう小説で意識高い系が動画宣伝するであろう要素を多く組み込んでみたりする。部屋の中で二人、占いっぽいことして、「明日ゴブリンに殺されるの〇〇して避けなさい」と言われたりする。果たして視聴者は感想を残したりするだろうか?
これは認知と価値の変化で変わってくる。2000年ころはスマートフォンなどなく、文字だけ表示される携帯電話が主流だった。着メロとかもう死語に近いが、そういった単語を聞いて懐かしく思う人は私と同じ世代だと思う。携帯が主流だった時の小説は、それが作中に出るし、さらにその前は黒電話という黒くてダイヤルをくるくる回して、電話帳(紙)をペラペラめくって手動でかけていたのだ。今、20年前のアニメや漫画を見ると、「ああ、古いなぁ」と違和感を覚えるが、当時の人からすれば「最先端の技術を取り入れた」漫画なのである。
だから、ステータスオープン!みたいに、VRで空中に立体映像が出るスマホが主流になれば、20年後の子供たちは「こんな小さい表示使ってるのがスマホって言うの?〇〇〇で良くね?古いわー」と言われるのである。
とすると、今後のなろう小説はどうなるのかというと、霊魂ビジネスが一般に普及するようになったら、そのビジネス自体をなろうに組み込むようになる。オカルトの領域が、実益ある可能性の塊として評価されるまでは時間がかかるかもしれない。こんなタイトルのなろう小説が出るだろう。
実際には、実用化される前のニュースを見た若者が、夢と希望で色々なろうを作る数年がある。その時に大量に「こんなこといいな♪できたらいいな♪」のタイトルが色々読めるようになるだろう。
自己啓発は、その人が持っている例の前世が持つ能力で、それを事前に知って活用する事でオレツエーすることができる。そのやり方は、2020年の今でも利用することができる。
①アカシック経由で海外の国防機密盗んでたら逮捕された件
②霊魂で学ぶ現世界処世術
③前世が2324年だったけど、何か質問ある?
④黄河文明の技術者、現代でお荷物になって悲しい
⑤俺コゴロは観測者なのだが、コンナンが分かったふりして麻酔かけてきて辛い辞めたい
⑥50年前の未解決事件をソウルダイブして証拠見つけたが、誰も信じてくれない
これを見て、誰かが漫画化や小説化してくれないだろうか……