26-9. イケメンと結ばれたら卒業できる学園に転生した私は愛先輩に恋をする ~ニバイカ学園の魔術師~ →宗教とタブー
※ちょっとえちちだったり残虐性のあるテーマを扱うので注意
★三行
イケメンと結ばれたら卒業できる学園に異世界転生した天野由美は、先輩2年生山岸愛に恋をする
由美は独身OLで過労死した転生女子、イケメン男性にも声を掛けられるが、オタクで百合だった彼女は全部断わる
愛先輩から「結婚卒業すると、女子は酷い所に送られるから気を付けて」という言葉を残して卒業していった
★一言
→宗教とタブー
★五頁プロットと感想
女性は恋心でときめいて一定の脳内刺激を超えると、遺伝子が二倍化するという設定。
そして、一度二倍化すると戻らず、生まれる子は「不稔性」を持つが優れた魔術性能、身体性能を持つ。
この異世界の男女の染色体は24対、48本だ。 ※今の地球の人類は23本46本
で、女性のみ一定感情と脳内刺激に達すると、花粉症の様に以降永続して遺伝子全体が倍加する。
首元かへそに何かしらのアザが残る。見えない所で可視化できるようにする。
この設定がある異世界だとどういう文化が残り、進化するのか、考察してみよう。
まずは宗教。異常な恋心や脳内刺激を「起こさせない教理や掟」が生れ、守らせる。
何故なら、今の日本のような自由恋愛と結婚、脳内刺激を自由にやると二倍化して「子は不稔性で繁殖できない」からである。
今のイスラム教は砂漠地帯で酒を飲んで水不足になる事、穀物も食べる豚肉を禁止して食生活の効率を上げる仕組みがある。
それは結局は合理性であり、衣食住、繁殖における「非効率」はやらせないのだ。
女性は顔以外を隠して、ダンナ以外に見せないのも、不倫による不埒や混乱を避けるため、だとか何とか。
そういうリアルの数千年の宗教の進化を考えれば、「恋心と絶頂による二倍化」は異世界人類にとっては敵である。
それを宗教として禁止することで、2倍体という不妊呪いは発動せず繁殖できる。
だから、その世界では「純愛禁止」「必要以外の行為禁止」を教理や掟に入れた宗教が流行ると予想している。
で、ここで逆の要素を入れる。それは、不妊になる子は「生殖関連にエネルギーを使わない分、身体精神的に優秀」という人類には貢献となる能力を与える。
こうすることで、表向きは二倍化禁止だが、とある環境においては「二倍化による特化産業」もアリだよね! という国家対立や、地域の対立が生まれる。
魔王を倒すという能力主義の世界においては二倍化の子は優秀なので国家としては欲しい。
しかし宗教や国の法律では二倍化は非推奨で禁止行為としている。
だから国は表面は繁殖のための二倍化抑止、軍事面など能力が必要所は裏で「学園管理して発情」させて産ませるという二面性を持たせた。
当然、その学園の存在は一般市民には伝えない。だから地下や洞窟に作る極秘の地域である。
さてこの時点で作家としてワクワクしたなら、書いてみようか!
『表の才能学園』 優秀な身体能力、魔術を持つ女性を選ぶ
↓
何らかの手段で、自己推薦、または攫っちゃって「裏学園」に転入させる
↓
能力あるイケメンたちを配置して、純粋な恋や体験をさせる
※養殖は不可能。発情や二倍化ルールを知らせて無理やり脅すと失敗する
↓
二倍化の乙女が確認出来たら、学園を脱退して多人数でひたすら繁殖させる
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生まれた三倍化の子たちは親から離して、奴隷施設で魔術師として育て、国防や魔王討伐に駒として使う(人権なし)
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乙女の学園としては「恋愛結婚卒業」みたいに送り出すため、1年目の乙女は気づかない
↓
見た目上は、優秀な女学生がイケメンたちと暮らす天国学園
(;´・ω・) あれ、これ約束のネバー……いやなんでもない
異世界恋愛で、学園モノで憧れの三年生の乙女先輩がイケメン彼氏と一緒に恋愛卒業していいなぁ! 私もぉ! って思ってたら、偶然裏の話を聞いて「え、嘘でしょ?」ってなるヤツ。
この学園自体が、優れた能力持ちの子を作るための奴隷施設でした! という酷い裏は、最初だけ匂わせて、あとは隠して1巻終わりあたりでチョロだし位が読者に刺さるよね!
こういうの、恋愛学園モノを描いてきた女性の漫画家さんに是非描いてほしい。
で、結末は裏を知った1年乙女は出荷、いや結婚卒業で消えていく男女 ( ※イケメンは以降不要なので別の学園に飛ばされる ) 怪しく思って先生に聞こうともするも、前から怪しんでいた二年目乙女に止められて、色々話して同盟を組む。
で、イケメンとわざと仲良くなったふりして、イケメン側で落とせそうな若いのに全部話してそちらの情報も吐かせる。
イケメン側も、女性を恋させて落として卒業すれば自由のみ+親の生活費も出す、その代わりその彼女とは別れる、期限5年という条件で魔術契約をした。 (※魔術契約は破ると即死亡)
学園で男女からばれない様に情報収集、次第に教師にバレるも、協力者3人で学園を脱出。洞窟を抜けて、出た先は「恋愛禁止」の宗教が蔓延した世界だった。
で、3人は驚きながらも順応、ニバイカ教のトップ層に近づき「学園から抜けた3人」だと伝えて交渉する。
ニバイカ教のトップは、裏学園を知っていて、なおかつ「斡旋」もやっていた。
送金と斡旋によって、国家から守られていたニバイカ教、それに疑問を持つ数人と協力して潰す。
そして、全バラシして、自由恋愛、離婚不倫はダメだけど開放的な国家を作る。
実はそれにより、女性の半分は二倍化して、少子化、絶滅するという500年後の未来を示してEND。
若者5名は反旗を翻して全バラシしたけど、結局は宗教と裏学園をやってた方が種の存続できたよね、という酷いお話。
救われないけど、そういう最後のオチは俺は好きだからこっちを推す。




