26-3. 超有能な参謀が俺んこと殺そうとしてんだけど! ~くノ一ツガちゃんとクロベさん~ →依存とハラハラのバランス
超有能な参謀が俺んこと殺そうとしてんだけど! ~くノ一ツガちゃんとクロベさん~
★三行
キックバックで事故死した林業は転生時に女性の思考を盗み聞ける漆黒の首飾りを貰う
戦国時代転生して悪大名から奥さんを救い、巨乳正直者ツガちゃんと超有能クロベさんを参謀として贈呈を受ける
クロベさんにプレゼントしたら、隣国のスパイで大名暗殺目的を知る。現在知識や技術の翻訳を彼女に託しつつ、暗殺を阻止せよ!
★一言
→依存とハラハラのバランス
★五行プロットと感想
「俺の事」を「俺んこと」というチェンソーマンリスペクトタイトルやってみた。
正月の1日に二度寝した時に、ビビっと来たネタ。
こんな女子がそばに居たら、「毎日飽きないだろうなぁ」という設定で直感が降って来た。
ジャンプ王道の敗北努力勝利! → なろうは転生時にチートスキル → ざまぁのために周囲の知能を下げて「もう遅い」によるスカッとなろうスナック → 異世界恋愛による愛犬フェンリルが超強い、という流れがある。
フェンリルという狼みたいで懐いて可愛い、それは女性視点であり、男性ならどうか? と考えたら、「超有能秘書」である。
織田信長になりたい! と思う人は俺も含めているだろう、しかし暗殺が怖い、病気も怖い、作家としては「治安や銃やマヨネーズ無双」をしたくても、読者の知識警察に叩かれるのは嫌。
そんな作家向けに丁度良いのが、有能参謀くノ一しか現代技術の翻訳ができない! というものだ。
要は、他の人達に現代の技術や薬を伝えたところで、材料や図面、人の手配やスケジューリング等はリアルな問題、本人にはできないレベルだ。
社会人になって仕事を任された作家なら、分かると思う。
有能な参謀、実行者が居て、責任を負う部長クラスの人が必須である。
で、部長や社長ポジは、アイデア出しだけは「なろう作家」として読者の需要がある地位だろう。
で、元ネタは木材である。以下はメモ。
https://www.shinrin-ringyou.com/search_wood/search.php
林業 (はやし ごう) 林業の3年目社員がキックバックの事故死で戦国転生する
クロベさん 黒檜 天井板,戸,障子などのネズコ
ツガ&トガはネズミへの耐性あり。クロベ=ネズコ=ネズミ=スパイへの耐性持ちのくノ一。ツガは妹、トガはお姉さん
イチイさん アララギ オンコ 鉛筆の軸 ※悪大名の嫁。大名クスノキに殺されそうになるも、林業の知略で救われる
クスノキ殿 妻の暗殺失敗で動転、転落死する。悪事がバレて、林業の功績が認められて2忍びが褒美
ヒノキちゃん 仏壇、お寺神社。巫女さん
エゾマツ えぞまさん、音楽家
モミさん 食事関連食器。調理場のおばさん
ヒバ 風呂とか。ビバ! お風呂好きの参謀おじさん
★世界三大銘木=国家
大瑠那国 ウォールナット濃いやわらか0.64(重・硬)北米やや高
魔法蟹国 マホガニー濃い目立たない0.65(重・硬)中南米・東南アジア高
知生国 チーク濃いはっきり0.62(重・硬)東南アジア高
スギ白っぽいはっきり0.38(軽・軟)日本安
ヒノキやや濃いやわらか0.41(軽・軟)日本安
ケヤキ濃いはっきり0.47-0.69(やや重・硬)日本高
ナラ淡いはっきり0.67(重・硬)日本並
ホワイトオーク淡いはっきり0.72(重・硬)北米並
レッドオークやや濃いはっきり0.70(重・硬)北米安
戦国でも「オーク」という名前を入れても、原作再現ならアリだね
で、仕込みとネーミングの時点で「ネズミ=スパイ」を意識してチョイスした。
①クロベさん 黒檜 天井板,戸,障子などに使う。ネズコとも言われるからネズミ=スパイ枠
②ツガちゃん トガ姉 ツガの素材は鼠が嫌う設定から、クロベのスパイの政略に引っかからない耐性持ち
林業は、悪大名の追放の功績から、甲賀のツガ、伊賀のクロベを参謀として「プレゼント」される。
まあ自由に使ってもヨシ、参謀として使うもヨシ! なのだが、転生した林業には転生アイテム「漆黒の首飾り」の黒飾りがある。
この黒飾り、女性特有に魅了して付けたくなる魔力がある。すでに悪大名の奥さんイチイさんで実験済みであり、女性不振だった林業は、貰った二人の心理を知るためにそれぞれに似合っているかどうか確認のために送る。
で、ツガちゃんは巨乳長身好奇心ありの正直者であることが心が読めて分かった。
才能はちょい上だが、おっちょこちょいでドジっ子ポジションである。ぽっちゃり最高! 戦乱カグラなら、ひばり+かつらぎ。
次にクロベさんを個別に呼び出して、装着して城を歩いてもらった。見た目や性格は戦乱カグラなら、3ひかげ+ほむら。参謀向きで、体術はツガちゃんに劣るが、見識能力が高く、現代技術の図面を戦国時代の仕様技術に落とし込んで開発や治安を任せられる逸材だった。
※実は彼女も転生者で、記憶喪失という設定のため、現知識への寛容さがある。18年生きてきた戦国実績がでかい
で、心の声を聞いていた林業は絶句する。別の国家のスパイであり、バレたら口に忍ばせた毒で常に死ぬ覚悟があるということだ。そして、3日以内に体で林業の大名にすり寄って暗殺して脱走する指令が来ていることを知る。
林業は絶句するが、クロベさんにバレないように接する。クロベも任務のために肌を擦り合わせる。
暗殺自体を阻止するのは難しくないが、阻止し続けるとバレるし、失敗続きで「上から自害や自爆命令」もありうる。
そして、未来人ではなく「博識」の体で林業は大名としてやっているため、未来人だとバレてもダメ、黒飾りの転生アイテムがバレてもダメ。
ついでに風呂などで外したり、首に布を1枚重ねるだけで、女性の心の声は林業に届かなくなる。2度の暗殺を偶然装って阻止した後の3度目、暗殺1時間前から「暗殺内容と刺客」を一切告げられないクロベの「風呂タイム」があった。
林業は、暗殺時間と彼女の脱出方法はすべて聞こえているが、具体的な方法は風呂で外していて聞き取れなかった。
この窮地、どう脱する!? 飯に毒か? 密室で刺客か? なんなら彼女本人の刃か?
と言う感じの内容。どうかな?
このプロットの売りは、超有能だけど「俺をガチで殺しに来ている」という緊張感だ。
それを知っているのは、本人と読者であり、簡単に避けているようでは「彼女が無能扱いされて撤退&消される」という、有能を失うことになる。
そうならないための、クロベへの接近と情報収集、ある程度情報がたまったらすべて話して懐柔するという涙のプロセスを2章でやり切れたら面白いと思う。
なろうの一番の大変な所は、最強チート能力過ぎて緊張感がなく、「ぼくやっちゃいました?」「キャー抱いて!」というハーレムが多すぎる点だ。
もし強敵が現れても、チートで良くね? となるし、下手に苦戦させようものなら矛盾が増えてしまう。
今回の有能参謀は、現代知識がある林業が、戦国時代の材料や人材や納期を全て請け負ってくれる翻訳家とすることで、フェンリルと同じ癒しや頼れる要素で、向こうもすり寄って来る (※)。
すり寄る理由が、裏で決まっていて、相手の感情は全バレでこちらは悟られてないという一種の優越感と、ガチで殺しに来ているというのが分かる緊張感が同居できる。
似たようなマンガやアニメはあるかもしれない。でもこういう駆け引き系は楽しいよね!
で、三行にあった「戦国時代転生して悪大名から奥さんを救い」のコレのプロットも書く。
異世界転生時に神から黒い首輪を渡されて自分でつけたが、効果は教えてくれず時間切れとなる。
林の中で起きた林業は、農家や川や刀の武士を見て戦国時代と悟る。
偶然、移動中の奥さんの籠が道を間違え、林業の所を横切る。
「止まりなさい。そなたの首輪、売ってはくれぬか?」
自分の黒い首輪に気づいたが、転生時に女神がくれたのでそう簡単に売りたくなかった。
で、いつもの「未来から来ました! マヨネーズ! 醤油! 銃!」と奥さんに伝えるも笑われる。
護衛に囲まれ、脅される形で命のために20文で売るのを承諾する。
宿を探して金払って止まった夜、かすかな女性の声が聞こえる……「けて、助けて」
と言う感じで悪大名スクノキからのDVで夜毎日泣いている彼女の声を頼りに、城を辿る林業。
門番に突っぱねられるが、知略と現代知識で進入。奥さんのイチイと再度対面する。
やつれ、目にクマ、生気を失って脚気 (※お菓子の糖分取らないとなる病気)になっている様子。
黒飾りの女性心理が読める事を隠しつつ、悪大名の悪事をバラシ、色々証明してクスノキは転落死する。
イチイもまた、持病で寿命が決まっていることを知りつつも、林業に惚れ、結婚して養子として
引き継ぐことになった。
2年後、病死したイチイ家は林業が継ぐことになり、2名の忍びが贈呈される。
それは、隣国でお互いに孫や子を交換して、人質にする形で隣の侵略を防ぐ政略だった。
と言う感じ。この辺はもうちょっと詰めても良いけど、1章は転生とイチイ奥さんのDV解決、2章は2人の忍びの暗殺って事で書きたいなぁ。
3章は……白腕輪を持つ別の女性転生者の亡骸を見つけて、「白首輪の持ち主継承手順を知り」、忍びのどちらかを信用して白腕輪を託して日本統一を目指す! って感じかな。
白腕輪は女性転生者が、付けさせた男性の心が読めるという逆バージョン。女性に付けてもダメだし、女性しか男性の心は読めない設定。
だから、林業には不要な産物ではあるが、白腕輪の能力の説明と継承を「偶然見つけちゃった!」体で、使用する忍び彼女に渡して、自分を実験台として試す。
その場合、絶対に黒飾りの能力は悟られてはいけない。
ここまでくると心理戦。二人の忍び、正直者ツガと改心したクロベには白首輪を話して、敵国の大名男性に寄って付けさせて、交渉できるようにするという策略を繰り返す。
敵国をチート首輪と腕輪で騙しながら情報を取得し、自分自身も参謀二人には秘密があるという状態にする。
このドキドキ感、分かるかな?
なろうにないのは、こういう身近に忍び寄る緊張感だと思うんだ。




