25-28. 憑依→異世界→赤ちゃん転生→オリ主アンチオリ主→神様転生→次は【設定提供欺瞞転生】か? ストレス絶望社会が生んだなろう
25-28. 憑依→異世界→赤ちゃん転生→オリ主アンチオリ主→神様転生→次は【設定提供欺瞞転生】か? ストレス絶望社会が生んだなろう
自分は36であり、自我が目覚めた10歳頃(小学校4年)は定期預金が3%ぐらいあった気がする。
中学校あたりで不況が始まり、利率1%を下がり、0.1、0.001%? 一回預金を引き出すだけで315円取られて預けたり率が吹っ飛ぶという意味不明な預金状況になった。
何か銀行のやりかた、はき違えてない?
それはそれとして、自分はバブル絶頂期をほんの少しだけ触れた世代だ。今60以上の親の世代は逃げ切り段階であり、年金すくねー! とキレながらも払った分より貰った分が多い世代だ。
当然、40代はトントン、30代以降は払うより貰うほうが少ない世代だ。
今の若者は、車タバコ酒女を知らず、何もしない無気力世代だ。なんてひどいことか。
そんなことが言われる。消費しないのではなく、消費できないほど貧しくなってしまったからだ。平均年収とかの推移を見れば一目瞭然、ただ言われた事務をこなせば年収600万とかはないのである。当然、トップクラスの企業や社員は別だ。だが、中間層以下は非正規雇用で大変なのだ。
これらの世代が親になり、貧しくバブルを知らない世代は、労力だけ絞りとられる搾取側にまわることを強いられる。仕事に絶望し、年金や消費税に絶望し、人間関係にも絶望する。努力しても報われない。失敗している奴が、なぜかのし上がって上司になる。こんな理不尽があるか!!
というようなストレスと不安がある時、ふと求めたくなるのだ。
こんな苦しい世の中よりも、楽で気持ちよくなれる世界に浸りたいと。
その需要にこたえたのが、スナック間隔で摂取できる無双ハーレムなろう転生である。
自分は断言するが、今売れてるなろう転生トップ100をそのまま「30年前のバブル期」の書店に並べたとしても、まず売れないと思っている。
彼らバブル世代は、何やっても売れるし、土地も神話で上がり続けるし、逆に企業が数百万払って企業に入ってもらうという狂った状況だった。
それだけ自由奔放でも稼げちゃった世代が、果たしてこのなろう転生とかざまぁとか悪徳令嬢とかを評価して買うだろうか?
自分としては、結局時代による背景が産んだモンスターだと思っている。
それは悪いことではない。その厳しい環境=土地があったからこそ、なのはSSから神様転生までの進化と淘汰があった。バブル期が今までずっと続いていたら、まずリゼロとかは生まれなかっただろう。
以下に散在し、人生を楽しむかというなろう小説の方が売れたかもしれない。
では、今後なろう小説ジャンルはどうなるかを考える。
ジャンルは需要と共感であり、今の日本が不況続きから脱却しない限り終わらないと考える。
正確には、企業は割と潤ってるけど、非正規以下は苦しい状況ということ。
公務員とか、大手社員という1割のトップ層なら思想は変わらない。だが、零細やブラック、首でトラックタクシーバイトする層からすれば、この困窮は変わらない。
にほんが40年以上前に掲げた、総中流層という思想が今でも保てていればなろうも変わっていただろう。
今でいうと、クレヨンしんちゃんの両親ひろしとみさえの中流家庭である。あれは現代では上流と言える位、良い環境だ。2時で家車もち。今は家を持つことすら簡単ではない。
結論としては、なろうジャンルの根本の変更は20年はないと思っている。
だが、微々たる変化はそろそろ来るだろう。
まとめ
①バブル団塊世代と、不況20代ではお金や生活環境が大きく異なる
②なろう小説の流行ジャンルは読み手の共感と需要であり、時代が違えばジャンルも変わる
③日本が不況はすぐには脱せない。となるとなろうジャンルも既存の中で進化すると考える




