25-24. とびらのさんが短編小説「竜と妻」がすばらしい ガチ勢のなろう小説順応
25-24. とびらのさんが短編小説「竜と妻」がすばらしい ガチ勢のなろう小説順応
竜と妻
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こんなシンプルなタイトルで短編なのだが、なかなか考えさせられる話だった。
文字にして3,219文字。10分程度で読めてしまうのに、ドラゴンと妻の心理と成長が鮮明に浮かぶようだった。
こういうのでいいんだよ! と思って作者を見てみると、とびらのさんは「ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される」でかなり高い評価をされていた。
自分は思った。もしこれを無名ブクマ0の状態で「竜と妻」を出したら、果たしてランキング1位になったのだろうか?
これらアルゴリズムはGoogleやYoutubeなどで個別にある通り、投稿者がそれらで上位に出て読まれるように対応するSEOが必要になる。
この方は、年齢がいくつかはわからない。だが、書き方を見る限り40以上ではないかと思っている。
あのようなルビのふりかたと言葉選びは、若者が自然に体感して身に着けるものではない。直感では、元小説好きが「20代読者に合わせて試行錯誤し、ファンが増えたら書きたい小説を書いた」と思った。
最初から書きたいもの、読んで欲しいモノを書くのではなく、小説家になろうというプラットフォームと読者層を考えた上で、まず人気を取って本番を書くという順番を決めたのだ。
なろう小説系では、相互評価やSNS宣伝がOKだ。いわゆる組織票があったとしても、やりすぎない限りは問題なく、内容の良し悪しよりも連携=人脈である程度評価を受けてランキングに乗って評価ループする波にのることができる。
それ自体は悪ではない。だが、作品そのものを平等に評価するには、数が多すぎる。参入障壁が低く、投稿する小説が多すぎる故、読者はある程度実績ある人=ブクマに寄ることが多い。
良い作品、評価されて著者が延ばせば良いアニメ化ができる原石があったとしても、上記の組織票や相互評価による底上げを行うことで、埋まってしまうデメリットがある。
とあるゲームでは、フレンド登録されたキャラを選ぶと10pt持ち主に入るが、フレンドにないサポートキャラを選んだ場合は20pt入る仕組みとなっている。
これは、フレンドの人よりフレンドでない人を選ぶことでよりお互いに多くのポイントが得られて、最新で生きてる(プレイし続けている)新規層にもフレンドを回すことで循環を作っている。
もし、既存フレンドが20ptで、他の低レベルのサポートが10ptだと、引退した既存フレンドばかり選ばれ、新規参入した人はフレンドに慣れず、次第に離れてしまう。
良い新陳代謝の仕組みを作るには、ブクマされた人の「より優遇」よりも新規参入の人が「手早く恩恵」を与えることだと思っている。
もちろん、過度にやりすぎるとアレだが、良い作品を書いているのに全く評価されず上がれず、「なんでコレが伸びるの?」という作品が増えると、自然と嫌になって離れてしまう。
ジャンプにもルーキー枠がある通り、プロ(ブクマ多くて初動で安定してランキングに乗れる層)と新規(全く読まれず簡単に脱落する層)を上手に使い分けてほしいと思った。
それは、自分のエッセイが伸びてない! 不正だ! ではない。
良い作品を書いた人には、相応の評価、ランキングに加算される仕組みを増やして欲しい。
まとめ
①伸びるガチ小説の作品は、同じ著者がなろう系で成功している場合が多い
②良い作品が伸びず失踪し、なぜコレが? という不思議現象でモチベが下がる人がいる
③ルーキー(新規参入者)にも多少チャンスがあるような仕組みほしいなー




