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25-12.  直感族、ドワーフ族、商人族でバランスよく協力する異世界 ~ダンジョン探索ゲーで 1/10で正解ルートの直感が降ってくるメンバー がいたら?~

25-12.  直感族、ドワーフ族、商人族でバランスよく協力する異世界 ~ダンジョン探索ゲーで 1/10で正解ルートの直感が降ってくるメンバー がいたら?~


 ここ二週間は直感というワードに関して考えたエッセイを書いている。




 途中で直感族とか書いていたけど、これは北野唯我さんの「天才を殺す凡人」の3パターンと同じである。


 天才=創造型=直感族、秀才=再現型=ドワーフ族、共感=共感型=商人族 というPRG表現である。



 ①直感族は直感スキルと情熱スキルを最初から持っていて、無(0)から有(0.1)を生み出すことに長けている代わりに、他の再現と共感能力が低く器用貧乏である。



 ②ドワーフ族は技術スキルと情熱スキルを持っていて、他にはマネできない高い技術と練度を持つ。有(0.1)を実体(1)にすることに長けている代わりに、他の直感と共感が低い技術屋である。



 ③商人族は共感スキルと情熱スキルを持っていて、物を適切な人に適切な価格で売る知識と共感力を持つ。実体(1)と実体(1)を組み合わせて商品価値(3)を欲しい人に提供することに長けている代わりに、直感や洗練された技術を持ちにくい商売屋である。



 ※3タイプが共通でもつ情熱スキルは、特定行動に関して消費スタミナ半減、獲得経験値が倍、成功率200%、消費時間半分という補正が得られる。



 直感族は、情熱スキルと連動できる分野において素晴らしいアイデアを得る事ができるが、他の再現と共感は伸びにくい。ドワーフ族は専門職であり、商人族は売り手市場があれば世の中の需要が十分にある。





 あるていど技術が成熟し、直感族の直感スキルがいらなくなった時代がきてしまうとどうなるか?




 破壊と創造を起こす革命的なイノベーションを大手企業はリスクとして挑戦しなくなり、大手一強となった市場は挑戦する中小企業が生まれず保守的になり、「直感族が要らなくなり排除される」ようになる。


 産業革命やIT革命のような生活様式が一変する大きな変動が起きた時は、いかに斬新なアイデアでブルーオーシャンを先行して開拓するかの「直感族が重宝」された時代があった。


 ジョブスやホリエモンなど、IT関連で大成功した人は何人もいるだろう。彼らは、他の人がしてなかった新しい分野を最初に開拓して投資して世に広めた人である。


 RPGでいう、ドワーフ族や商人族だけの集まりでは、このような革命的なイノベーションは起きにくい。逆に、100%直感族ではアイデアを具体化できず、普及できずにイノベーションは起きない。

 3タイプが手を組んで協力し、得意分野をお互いに尊重して伸ばすことで初めて成立する。



 北野唯我さんが嘆いている通り、現代では直感族が苦しむ時代になっている。直感族は直感スキルを封印して、ドワーフ族と商人族に同化して生活をしている。

 当たり前だが、直感族が直感スキル抜きで世の中の強豪と戦って勝ち抜くのは難しい。剣、斧、弓の中で「矢を放たない弓」が近接で他2つと闘えるか? という話と同じだ。

 他の2タイプには他を圧倒する技能や知識があり、直感スキル抜き直感族は逆立ちしてもかなわない。だが、生き抜くためには邪魔な直感を封印して生き残るしかない。



 何と悲しいことか。北野唯我さんはそれを、共感スキルと直感でそれらの問題をブログで書いて評判になり、本を出すことになった。この直感は0から1を創造する者ではなく、もともとはびこっていた環境の根本に気づいて、ブログを通じて人々に共感させて認知させたことである。


 共感型=商人族は、世の中の事象をより短く、短時間で人に伝える能力に長けている。だからSNS普及の今では、 共感>>再現>>>>>>>>>創造 の図式になっている。


 人口比でどれだけの割合かは正直分からないが、自分が生きてきた体験上は、


 共感:5割、再現:3~4割、創造:1~2割だと思っている。当然、共感+再現の両方をバランスよく持つ人もその中に含まれる。どちらが比較的多いか、という単純な分離であることは伝えておきたい。


 







 まとめ


①産業革命、IT革命時は直感族は有利だった


②大手企業が多い現代では、直感族は直感スキルを封印して共感と再現と闘っている


③再び、直感族が他のタイプと対等に評価されるように活動していきたい

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