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24-4.  政府「1+1=3」 ニート「1+1=2」 どこかの市民「あれ?1+1=2じゃね」 政府「1+1万円支給する」 市民「3だよ!」 市民「2という奴は出てけ!」

24-4.  政府「1+1=3」 ニート「1+1=2」 どこかの市民「あれ?1+1=2じゃね」 政府「1+1万円支給する」 市民「3だよ!」 市民「2という奴は出てけ!」


 前回は道徳的優勢という韓国独自の判断材料によって、無知でも簡単に判断できるようになった。

 嘘も道徳的優勢が上の人であれば、国民は信じてくれる。だが、信じてくれない場合がある。


 それが、支持者側の利益不利益である。


 スキャンダルによってある有名人が不倫したとしよう。最初は彼は否定して、報道したヤツを事実無根を捏造したとして訴えようとした。後から決定的な浮気写真が暴露され、言い訳できなくなって、最後には涙ながらに謝罪した。「もう叩かないでください。許してください」



 日本人には不思議に思う、この「もう叩かないでください」。あまり日本芸能人では使わない言葉である。

 「気の迷いでしてしまいました。ご家族並びに関係者の方々、本当に申し訳ありませんでした」ペコリ。これが割と日本風である。

 浮気に対して、やってしまった自分の罪を認め、被害者の家族に心から謝罪する。これが基本。



 韓国流の謝罪は、認めたからもう叩かないで、なのである。軽傷だった場合は、浮気は認めないが騒動として騒がせた事を謝罪するといった変則的なことを良くする。日本ではあまり見ない。


 浮気は認めてない、騒ぎになったこと「だけ」謝りますめんごめんご。


 浮気を韓国で認めてしまうと、嘘=悪事を認めた事になり、絶対無敵無敗の道徳的優位性のボールを失ってしまう。そうなると信用を失い、死後とも失う。だからギリギリまで悪事を認めないのだ。

 先ほどの浮気は認めないけど、騒ぎはメンゴであれば、一応メンツは残る。他の浮気スキャンダルに市民が目を向けた後、こっそり復帰しているだろう。



 この嘘バレパターンは、支持する市民が一切利益不利益ない場合である。ただ気分で叩くだけなので、割と冷静に問題を判断する事ができる。どちらかと言えば、炎上させて芸能人を落として、相対的に自分=市民が道徳的優位性が上がるという点で、炎上を優先させるかもしれないが。



 では次の嘘。それは、嘘によって自分に利益不利益がある場合である。これが難しい。


①本人が嘘に気づかず、利益がある

②本人が嘘に気づかず、損をする

③本人が嘘に気づいていて、利益がある

④本人が嘘に気づいていて、損をする


 4パターンあって、①と②は本人が気づけないので道徳的優位性がある人をそのまま鵜呑みにする。

 ④は全力で叩くであろう。嘘だとわかっている上に、その嘘によって損しているのだ。ぶっ叩いて嘘を正し、損を減らすように行動するだろう。これはどの国でも同じだ。


 問題は③、嘘だと気づいてしまったが、その嘘によって本人が利益を得てしまう場合である。嘘だと炎上すると、正されて相対的に損してしまう。タイトルにあるような、給付金が2万が正しいのに、市役所が間違って3万支給してしまった場合である。黙っていれば1万の儲け、でも間違って受け取っていることは本人は知ってしまった。さあどうする。




 これは、正義感とか民度が強く影響する。日本人なら、これ間違って多く渡してますよね?と市役所に行くケースが多いのではないかと考える。


 日本人の良い思考として、不当に得をした場合は「他の誰かが損している」と考える。


 財布を落とした場合、拾った人がお金を抜いたりも考えるだろうが、マナーある人は

 「もし自分が落とした側になったら、抜かれて悲しむだろうな。警察に届けよう」となる。


 個としては得するが、団体で見た時は相対的に損(失う人の気持ちや金や機会損失)になるためやらない。逆に、自分が-1になるが、自分含めた全体が+1になるなら助けよう、という思考が生まれる。

 個を重視する場合は、全体が-1になろうが、俺が+1になるから盗んじまおう、ともなる。



 韓国社会では、個がウリ(我ら)であり自分ひとりである場合もあれば家族がひとまとまり、会社全体がウリになったり、国全体がウリ、地球市民全体がウリになったりする。

 そのウリ(自分)とナム(他人)の境界ボーダーの動きは、その時の感情や損得で動く。




 話を戻して、給付金3万の嘘の話。

 市役所をナム(部外者)として見るなら、黙ってパクるだろう。市役所が実は家族経営で、嘘で支給した分、家族が損したり、不正受給で犯人探しで揉める要素が発生する場合は、ウリ(我ら)として「これ2万じゃない?」と返却したりする。


 日本人にはこの感覚は難しいかもしれない。不正受給に気づいた時、それが正義か悪か、自分の良心で判断する。韓国では、ウリとナムの損得で決める。

 日本は島国であるため、ウリナム判定のナム(部外者)は日本民族であり同族だ。部外者だったとしても、同じ民族であり敵対するのは損なのだ。

 一方の韓国では、ウリには手厚く、ナムには冷徹にが徹底される。半島の民族であるため、ナム(部外者)は侵略した敵だったり、言葉も民族も違うのだ。ナムにメリットを与えることは、ウリには相対的にデメリットになる。つまり、ナムには徹底的に損をさせることが美徳とされる。


 日本のウリナムは、自分と同じ民族=仲間であるが、韓国のウリナムは自分と違う国の民族の感覚になる。敵として侵略する可能性のあるナムに対しては、徹底的に損させることがウリ(我々)のメリットになる。隣人が同じ平和な日本人ではなく、テロを狙う極悪人という感じだろうか。



 このことから、嘘に関する支持と批判はウリナム境界線によって決まる。



 では、政治面におけるウリナム境界線はどうか?


 韓国市民 - 韓国政府 - 日本国民 - 日本政府 - 昔の戦時日本




 という境界区切りがある。これが、支持者の利益によって変動する。


 政府の汚職: 韓国市民 ◆ 韓国政府 - 日本国民 - 日本政府 - 昔の戦時日本


 反日全般: 韓国市民 - 韓国政府 ◆ 日本国民 - 日本政府 - 昔の戦時日本


 不買・商売: 韓国市民 - 韓国政府 - 日本国民 ◆ 日本政府 - 昔の戦時日本


 徴用工慰安婦、日韓協定: 韓国市民 - 韓国政府 - 日本国民 - 日本政府 ◆ 昔の戦時日本



 大統領交代や汚職などで政府に批判が出る場合、ウリとナムの境界は市民と政府になる(日本関係ない)。


 反日全般は、日本市民含めて日本全体が敵とみなされる。不買運動は、政府主導で輸出規制のカードとして扇動されたが、商売面で見れば切っても切れない存在。

 今の日本市民には韓国に旅行したり交流したりするので悪くはないが、政府や協力企業はナムと見る事が多い。日本国民がウリと言うわけではないが、市民まで完全反日不買されてはそれはそれで損になると考えているからだ。


 そして徴用工慰安婦の場合は、今の政府に関係ない、50年前に決着させた日韓協定に対して反省してないもっと金と請求している。本来は、昔の政府がナムのはずが、現政府を無理やりナムとしている。



 このウリナム境界線や道徳的優位性という韓国独自の文化は、難しいとは思うが、これが1900年前生き延びた世襲術なのである。




 国による定着した文化と言うのは、合理化と進化の結晶と言ってよい。このような事大でウリナム境界線を作って団結する行為は、貧しく両班奴隷制度の中で生き延びるためには必須であった。

 両班はいかに動かず、奴隷に動かせるかで貴族らしさを争い、都合の良い朱子学を学んだ。職人という労働者は格下である。奴隷は奴隷で、感情に訴え巻き込むことで無法地帯の国でも飢えずに堪える事ができた。

 胸だしチマチョゴリも、出産経験と言う大きな女性価値の勲章と考えれば独自の衣装として定着したのも納得できるだろう。

 争いは全て事大先の中国を呼んで制圧してもらう、だから武力は持つ必要がない。


 これらの文化の国に、日本のプロ職人を入れ替えたとしても2000年も経過すれば同じ未来を辿ることになる。それくらい、地理というのは大きいのである。



 まとめ


①道徳的優位性は勝ち続けている人の上にあり続ける。負けたら失う


②不正と気づいたとしても、ウリナム境界線のウリ側であれば暴かない


③道徳的優位性やウリナム境界線と言う文化は、地理的な合理性で完成する進化の結晶




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