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24-4.  年収一億「1+1=4」 ニート「1+1=2」  どこかの市民「1+1=4!支持します!」 政府「1+1=3」  市民「1+1=3だ!4じゃねぇ騙したな!」

24-4.  年収一億「1+1=4」 ニート「1+1=2」  どこかの市民「1+1=4!支持します!」 政府「1+1=3」  市民「1+1=3だ!4じゃねぇ騙したな!」


 そんなわけあるかい!



 あるんですそれが。



 なんで最初からニートの2の正解を支持しないのか? と思うだろう。これが人の道徳的優位性の魔力なのである。


 韓国にとって、正しさ(日本や世界における正しさとは別物)とは道徳的優位性が上か下か「だけ」で判断する事ができる。



 だけ、である。内容の吟味は必要なく、主張する人同士の道徳的優勢の序列でシンプルに決める事ができる。


 何を言うか、ではなく誰が言ったかなのだ。



 この仕組みが必要な国はどのような状態か考えてみよう。



 そう、市民が問題を理解して答えを導けないほど学力が極端に低い場合である。

 識字率が低く、教育が行き届かず、考える思考が持てない市民が非常に多い場合、1+1の答えが本人では判断できない。

 そうなった場合、市民としてはどれを応援して何を支持してどう生きるかの基準が必要になる。それがなければ、意見も主張も出せずただ奴隷として死ぬだけである。




 無知すぎて問題の判断ができないなら、偉い人に判断してもらえばよいのだ!



 離婚した時の財産分与などをどうするか悩んだとき、離婚に詳しい弁護士に相談する。その手に特化して詳しい人に聞くのだ。一から勉強しなくても、最善の手をうてる。同じことである。


 無知で判断できないなら、道徳的優位性の高い人に頼る。より高い人が正解を持っているはずだ。優位性が低い人は嘘つきである。


 当たり前の話だが、日本で寺子屋があった江戸時代では15才の青年でも、1+1=2を支持する。自分で考え、意思表示する能力を持っているからだ。

 一方、名前すら与えられていない奴隷は文字を書けるわけもなく、数字だって言われた通りにやるだけで肉体労働者は計算の概念はないかもしれない。


 


 この道徳的優勢でシンプルに真偽を判断するという仕組みは、朱子学を魔改造した韓国独自の文化なのだ。序列が上だから常に正しいことを言っている。

 中国の易姓革命、徳を失えば農民の反乱で革命が起き姓が変わる(前を打倒する)。徳を持っているものが地を平定する。徳があるから平定するのではなく、平定しているから徳がある。

 同じように、道徳的優位性が上だから正しいことを言っている。優位性が下なら間違っている。

 優勢があって支持されていてた人が、次に嘘をついていたなら、それは優位性がなかったのに運よく正しかっただけである。

 道徳的優勢というボールを誰かが抱えていて、一番大きいのが常に正しいという結果論になる。

 こうすることで、道徳的優位性という結果の化け物は、常に「正しいことを言っている」が守られる。

 日本でいうなら、なんというべきか、無敗神話的な感じだろうか。一度でも負けたらその冠を失い、普通に戻る。




 ここまででなぜ金に執着するのかわかっただろう。


 金を稼げる=地位がある=道徳的優勢が高い、ということから熱狂的に支持される。競合他社がいた場合でも、優位性=稼ぎが高ければ、仮に間違いだったとしてもごり押しで行けてしまう。

 それだけ、権力という序列の上下は死活問題なのだ。


 金と権力さえ得てしまえば、癒着や不正は好きなだけできる。間違いであっても、もみ消す権力があるし、仮にバレかけてもダンマリや他のスキャンダルを流すことで気を外に向ける事ができる。

 無知な国民は、嘘の弁解をしても「道徳的優勢が高いエリートだから正しい」とパブロフの犬のように判断してれる。だから、多少の嘘でも金と権力があれば押し通せる。



 ならなぜ、最近は嘘バレで叩かれる事件(粛清?)が多くなったのか。




 シンプルに国民が賢くなったのである。優位性で常に正しいエリートでも、

 「あれ、この資料からアイツ言っているの嘘じゃね?」と道徳的優位性バリアーをぶち抜く賢い人が増えてきている。




 でもあちらの人たち、嘘だとすぐわかる事でも頑なに否定するよね?


 わかる。事象によって、嘘がバレたりバレなかったりする。その違いは何か?




 それは支持者の利益不利益である。


 次回、ウリナムで傾く道徳的優位性。

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