24-1. 本来のなろうの意味と、現代のなろう意訳
24.めざせ50万文字エッセイ
24-1. 本来のなろうの意味と、現代のなろう意訳
なろう系と聞くと、プロではない一般投稿の異世界転生小説というイメージがあるだろう。
最初のなろう系の意味は、「小説家になろう」という小説投稿サイトで書かれた小説全般をさしていた。
~になろうというのは、冒険家になろうYoutuberになろうという職業や役職などの特定分野に携わる人になる、転職するということになる。
最初は、一般人が儲けがなくても小説家になれる、なろうとする意味であった。本来は、書いて出版して売れて名実ともに小説家として認知される。売れて初めて小説家なのだ。
絵師という点もそれに近い。イラストレーターという役職を職業欄につけるなら、絵で実際に稼ぎがなければただの趣味となってしまう。
だが、絵師という意味であれば1円も売れていなくても絵を描いたことが1度でもあるなら問題はない。上手い下手も関係ない。
小説化という職業でいうなら、ごくごく僅かしかいないが、小説を書いた、投稿した経験がある人であればそれは読者以外の全てに該当する。
現代におけるなろうの意味は、成り上がりや1ジャンルで秀でた人が異世界で活躍する意味になったと自分は考えている。
軍オタが過去転生して、戦略や武器を持ち込んで無双する。現代の美味しい料理やうまみ成分を縄文時代に持ち込んで無双する。
中学校の一般教養である歴史を持ってきて、未来人予測する、そして当事者に伝えて回避するなどなど。
なろうを何かしらで死に、来世=転生先で成し遂げると考えるなら、現代なろうは霊的進化そのものである。
生まれながらに、何かしら秀でた能力をはじめから持っている。それを小中高校、大学、就職、結婚子育てなどのプロセスを経て自分探しを続け、自分がやりたかったことを見つけることになる。
そして、この世の中で努力し、結果を残し、大成する。これが現代なろうだと思う。
一般なろう系との違いは、前世や前の情報をしっかりとおぼえている事である。
現代でも、前世は天皇だったとか神だったとか言ってるお偉いさんは何百人もいる。
だが、その前世を活用して無双している人はごくごくわずかである。
何故なら、無双できる条件が「未来から来た」が必要だからだ。
過去から転生した場合は、その知識はすでに常識であり、それ自体では無双できない。
小学校から大学に転生しても、進学すら難しい。
ごく普通の高校生が、頭そのままに体だけ幼くなり、幼稚園にいくことが「なろう転生」なのだ。
現代なろう転生をもりあげてこー! は過去転生で基礎知識で無双するものではない。
その生が与えられた目的を早めに把握し、なるべき適職で楽しく、成果を出せる国ができればよい。
それが現代なろうであり、国民も国も良くなる未来なのだ。
まとめ
①現代なろう転生は、自分の適職を早く見つけて大成すること
②小説なろう転生は、過去転生して前世をおぼえていて無双すること
③現代なろう転生を国や企業がサポートする土台ができれば世界は変わる




