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23-11. 種族差別無双 ~民族統計の犯罪率でいくら優遇区別してもOKの異世界~

23-11. 種族差別無双 ~民族統計の犯罪率でいくら優遇区別してもOKの異世界~


 あらすじ: 後藤裕也ごとうゆうやは大学生で転落死し、異世界に転生する。そこは種族ごとに行動を全て魔法で記録化されたディストピアであった。効率を重視し法整備した単一国家ノアでは、種族ごとにデータを提供することで、区別して良い仕組みであった。魔法と飛行が使える魔族の長男となった後藤は、最悪の待遇のままの魔族の再建を図る。


 オチ: 野蛮で傲慢な魔族を束ねるのは難しく、ブチ切れた後藤は適当に難癖付けて不要者を粛清し、良民魔族1割を残して特別訓練を実施した。三年後、魔族市民はマナー良民に選ばれ、幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。



 今回のテーマは差別と優遇。前に似たテーマを考察したが、今回は違った側面で考える。

 ①見た目(肌の色や髪型やタトゥーなど)で差別はダメか?

 ②地域特性による区別は差別か?


 先に結論: 区別は正しい統計で本人に納得してもらうべし!


 [差別] 日本で黒人が差別された?? BrooklynTokyo

 https://youtu.be/aibN3i50b4Q


 レイシャルプロファイリングという、見た目で差別をする行為について語っている。

 ざっくり、ナイジェリア日本人のハーフの青年がドレッドヘアだったからと事情徴収されて差別と訴える話だ。


 ★おさらい、平等と対等、差別と区別

  平等とは、同じ条件でスタートすることである。対等とは、得られる結果を均一化することである。

  例えるなら、壁に届かない幼児、少年、青年が野球観戦していて、全員に1個の踏み台を用意するのが平等(幼児は1個では届かないし、青年には不要)、対等なら幼児に2個、少年に1個用意することである(全員観戦できる)。


 差別とは、根拠もなしに平等や対等を壊す行為である。区別とは、効率を考えた施策であり、受ける本人するものではない。

 例えるなら、銭湯に入る時に「なんか嫌いだから入館拒否」が差別、「刺青入りは犯罪率が3倍高く、治安確保のため断ります」が区別である。


 ★自分が考える差別と区別の境界

  差別は根拠がなく、一貫性がない「個人に対する評価の違い」だと考える。他と違う待遇を受けたとしても、そのルールが一貫していて、受ける本人がちゃんと説明を受けて納得するのであれば、それは差別とは呼ばず、区別と呼ぶ。

  一例をあげよう。「海外の都市の真ん中で自殺するのが美徳」と教えられてきた日本人がローマの中央で自殺する事件が多発した。旅行に行った健全な若者が、中央広間に入った時に警察に自殺しないようにパスポートと持ち物チェックをされたとする。これは区別である。

 日本人は広間で自殺するケースが多く、外国人の統計データから周囲に悪影響のある自殺を抑制する効率的な法であるからだ。では、警察が複数いて、自分だけ取り調べされているのに、奥にいる明らかな日本人がプラプラしていてフリーの警察は気づいて放置していたとする。これは差別と判断する。自殺率の高い日本人を一律で職質するルールなのに、別が放置されているなら、「個人に対する評価の違い」となる。自分と別の日本人を定められたルールで同じ条件なのか特例なのかを説明する義務があると思う。

 最近になって自殺率が減り、外国人統計で1位は日本人で年平均1.2回、C国が年1.19回だとする。C国が職質スルーされるのは差別だろうか?これは区別で良い。1.2回という境界をルールとして定めたなら、誤差の範囲であっても区別する効率には一貫性がある。

 次にさらに数年後、1位にC国、2位に日本に統計が変わったとする。それでもC国スルーで日本人だけ職質されたらどうか、これは難しいがギリ区別になる。その年に逆転したとしても、施策のルールが数年前の統計である可能性がある(数年前は日本人が1位)その切り替えタイミング云々を問うべきではない。

 最後に数年後、1位C国、2位日本、3位K国で安定しルールは「去年の統計参照」と明記されたとする。日本人とK国は職質を受け、C国が職質スルーされたらどうか。これは差別である。境界線をどう引こうが、ある割合より上か下かで職質を決めるのであれば、C国のみかC国と日本といった仕分けになる。そのルールが統一されていないのであれば、差別として考える。


 スラム街で黒人の方が多く、警察の白人が少数で警戒していたとする。目が合ったからと言って職質され、隣で素通りする黒人は相手にされなかったら差別か?というとこれも難しい。警官が一万人いたならスルーさせないだろうが、警察側は少数。どう選んだかは別にして、自分だけ受けた差別だ!とは言えないと思う。


 長々と語ったが、ちゃんと仕分けルールがあり、一貫性があれば差別とは言わない。

 統一性が壊れ、個人のとして理由なく別に扱うのは差別と言う。





 ★見た目(肌の色や髪型やタトゥーなど)で差別はダメか?

  今回の動画では、黒人ハーフのドレッドヘア―の人が職質されて、それを差別=レイシャルプロファイリングとして動画化されていた。

  

 自分が考えている差別と区別の上の話で考えれば、区別である。肌の色や髪型から統計的に犯罪率が高く、効率的に犯罪を減らすために彼が選ばれたのであれば差別ではない。そして、最初に優しく統計的な犯罪を伝えている。もし統計自体が捏造で、一般日本人より犯罪率が低かったら差別であり、それより犯罪率が高い種族の特徴をスルーしてたら差別である。

 もし、職質された側の人として職質を受けたのであれば「差別だ!差別だ!録画して晒したろ!」ではなく、「同じ肌の色や民族が過去に日本に迷惑をかけていた統計結果がある。恥ずかしいし、同じ民族として改善したい。俺だけ職質も仕方ない」と捉える。


 もしコレが、犯罪率の関係ない筆記試験の学力テストで「ドレッドヘアーだったから満点でも失格」ならブチ切れて晒すだろう。統計的にも、一貫性としてもダメだからである。



 ★地域特性による区別は差別か?


 上で考えた内容は、地域や国による「教育的な」影響による区別である。民度が高い教養ある国と、発展途上の国が同時にとある海外に行ったとする。迷惑をかけて入店禁止になるのは低い方が多い。それには肌の色などは関係ない。文化的な、マナー的な思考、経験、教養による。だから、時間がたって国全体の民度が上がれば改善して解除される。


 地域特性による影響と言うのは、国家の教育に関係ない先天的な問題に対する区別である。


 これは次回。

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