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23-6. 「イカゲーム」「パラサイト」、韓国の世界で人気になったドラマから考える、地政学的文化評価② 貧しさと復讐

23-6. 「イカゲーム」「パラサイト」、韓国の世界で人気になったドラマから考える、地政学的文化評価② 貧しさと復讐


 前回に引き続き、パラサイトを含めた、世界で評価されているドラマを考える。


 前回イカゲームでは、仕組みを日本でパクり、感動テンプレを日本でパクリ、遊びと貧困を韓国風に混ぜた魔改造デスゲームだと結論付けた。


 パラサイトのあらすじを読んで、これは韓国しかできないドラマだと確信した。半地下という、南北戦時中に生まれた「防御を兼ねた半地下住居文化」が現代に生きるネカフェ民として描かれる。最終的に、半地下の家族はその上に住む富裕層を殺して幸せになるという展開だ。


 自分はこれを見て、韓国人が見たら感動してその行為を評価するのか?と思った。


 普通に冷静に考えれば、殺人罪だし、いくら半地下人と罵倒されようがやってはいけない。当たり前である。家族を守るために黙秘し、当事者以外も知りながら隠して生活する。



 わからない。なんでその結末でハッピーエンドになるのか分からない。


 その韓国特有の貧困と復讐文化が、逆に目新しく評価されたのかもしれない。こんなやり方と正当性は、アメリカなどではまず生まれる事がないからだ。


 これは色々な文化や考え方が生まれる日本ですら、パクれないだろう。罵倒され、復讐を誓わせる正当性を演出できれば、法的にアレでも問題ないという考えは韓国が一番強いと思う。


 それは、現代の徴用工や慰安婦にも似る。


 当事者=被害者本人、日韓協定を結んだ大統領はもういない。残るのは、遺族と卑しいビジネスマンだけだ。彼らは、辛く苦しい悲しい先祖を立てて、現代の国民にアピールして支持されれば「復讐の正義メーター」があがる。そして一定を超えれば、国民情緒法として国際法をぶち破って行動し支持される。


 それが、過去に取り決めた同意であっても破壊でき、国民は支持する。


 パラサイトにもその片鱗があり、法的に富裕層の殺人はダメだが、ドラマ内では半地下生活の苦しみと上層富裕の人の視線や言動をひたすら受けることになる。


 視聴者は、最初の段階では「殺しは法的にダメ」と分かっていても、拷問のような半地下の苦しみと虐待(のようにみえる当然のことば)を受け続け、復讐の正当性ゲージが貯まっていく。

 最後の最後で、プッツンしてやってしまうが、この時点で視聴者は「やって当然、報いだ」とスカッとしてカタルシスを得る。まともな人、法を学ぶ者なら「それでも殺しはダメ。出頭しろ」と思うだろう。でも、視聴する韓国人はそうは思わない。


 恨みつらみを正当化した殺人を是とするのは、今の普通の韓国人である。否定するレアな韓国人は、韓国教育に染まっていない非国民である。

 感情を揺さぶり、支持されれば法律も国際法も破って良い。これが韓国流の教育だからだ。



 パラサイトは、ひたらすら殺人加害者が虐待され(る演出を多数行い)、富裕層に逆襲するスカッとドラマである。



 復讐の正義が累積すれば殺人も許されるこの文化に、世界が意外性で評価したと考える。


 次回、貧しさと事大主義の地政学にについて考える。



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