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23-5. 「イカゲーム」「パラサイト」、韓国の世界で人気になったドラマから考える、地政学的文化評価

23-5. 「イカゲーム」「パラサイト」、韓国の世界で人気になったドラマから考える、地政学的文化評価


 まとめ: 地政学的に世界で売れるジャンルは決まる。韓国は貧乏と事大と復讐


 イカゲームがNetflixで一番人気になったニュースを何度も見て、気になってあらすじを読んでみた(動画は直接見てはいない)。



 ★良かった点


 ちょっとした感想(イカゲーム直前まで)


 神さまの言うとおり、今際の国のアリスのデスゲームに韓国人情モノを組み合わせたパクリに見えた。最初がダルマさんが転んだと同じで、後はカイジの鉄骨渡りと心理戦を組み合わせた感じだ。

 縁日で稀に見る型抜きを韓国では、キャラメル?焼きにして抜くという遊びがあるらしく、それを割らずに模様を抜くというデスゲームが意外で面白かった。


 後は、デスゲームを最初強制しながら、後から増える勝者報酬の札束を見せてからの民主的な投票はよくできていた。カイジやアカギなどでも、稼いだ後に辞退してプラス収支で負われる状況を作った後で、本人は倍プッシュして挑むという「選択させて本気にさせる」やり方はうまい。

 カイジと違い、一度目のデスゲームの後に投票で過半数が中止を選び、いったん解放される。日常に戻ったと思い安堵してたら、現実の方が地獄だったという。そして、中止を選んだ人が金のために再開を望んで自らデスゲーム2戦目が始まるという形だ。絶対中止を選び続けた人は、この中止過半数崩れによって拉致されて再びデスゲームに戻るのは正直可哀想だと思う。(もしかしたら、再開望んだ人だけで続行かもしれない)


 チャラ男とモブの初見死、主人公たちの活躍、仲間の裏切り、仲間として組んだら片方が死ぬという展開、ハラハラドキドキで「これは流行るな」と思った。



 ★良くない点


 さて、良い評価はここまでにして、悪い評価を素直に語る。


 まずパクリすぎ。「カイジ神様アリスごった煮の韓国味つけ」であらすじが通じるくらいにパクッテる。型抜きとビー玉遊びとラストイカゲームは日本にない独自ではあるが、当時韓国の子供たちで流行った遊びをテーマにしているだけで、これはどの国でも独自のイカゲームもどきはできてしまう。



 次にご都合主義。無菌室でもないのに、デスゲーム中に臓器提供なんてできるか? 一度開放して、通報されずに「バラしたら〇す」を百人以上監視できるか? かといって運営人ザルすぎね?




 最後に一番、見てて思ったこと。


 リアル韓国人って美しい自己犠牲選べる? 2人もいたよ?



 ドラマでは、悲しいかな選んだ協力者=タッグが戦い、必ずどちらかが死ぬというデスゲームが始まる。主人公の男は、綱引きで助けてくれた爺さんと対決、もう一つは女性同士の戦いになる。

 女性同士ではビー玉遊びで戦わずに、昔話と勝った後の話をお互いにする。最後に、壁に投げて近いほうの勝ちというゲームに決めて戦うが、二人目が真下に落として敗北する流れだ。

 爺さんと主人公の方は、ボケ自演に乗って勝ち続けた主人公が、最後の最後にバレて勝負せず、「身勝手な!戦え!」に対して「ワシを騙したことは身勝手ではないと?」と反論し、最後に楽しかったよと伝えてビー玉を渡すという感動的な話しだ。


 2人の自己犠牲は美して涙が出る!! という視聴者は多いだろう。 自分は「作られた感動」だと思い、少し冷めた。一種のお涙ちょうだいのKey風の親友の死に近かった。


 想像して欲しい。リアル韓国でランダムに国民をピックアップして、彼らと同じ状態になった時、相手に希望を託して自分の死を意図的に選べるか?


 まあ潔く死を受け入れることはないと思う。あって1割。9割は騙された嘘だ被害者だといって暴れると思っている。


 あのイカゲームの中で、ギリギリ1人はいるかもしれない。だが2人はない。韓国で生まれ育って、まじめに生きてきた人ならほぼ0人だと思う。このイカゲームを見て、美しい自己犠牲を知ったうえで、同じ状況になったら選ぶ韓国人は増えるかもしれない。


 じぶんがおもったかんこくのびーだまたいけつ

 ①お互いにビー玉遊びのルールを決めて、お互い同意する

 ②負けた側は、色々難癖をつけて力づくで奪ったり、運営人に泣きながら訴える

 ③どうせ死ぬなら、俺の命を奪ったアイツ(相方)も道連れだ!と色々足引っ張る

 ④結局どちらも殺される。


 日本人なら、全体主義で協調性を重んじる(古いけど)文化があり、全体でプラスになるなら個人=自分がマイナスを請け負うという考えがある。ゆえに、神さまの言うとおりでは最後の最後で女性が男性に勝利を託してわざと自滅するという選択を取った。結局生かされた男は、生きがいのために神と共倒れする結論になるのだが。

 その自己犠牲を韓国風にお涙ちょうだいパクリをした感じだ。イカゲームという割と韓国の貧困生活のリアルを再現しているなら、「韓国人のマインド」も少しは入れてほしかった。勧善懲悪で、悪訳ジャイアンが裏切る、というのはお約束すぎるので除く。


 韓国文化に残る、文化的な闇が一切描かれていない。逆に、日本から輸入した売れた仕組みとドラマチックを無機質に受け入れた、魔改造デスゲーム、それがイカゲームだ。


 なぜ世界で注目されているのかは、韓国流の遊びを織り交ぜていること、韓国独自の貧乏と再起を売りにしている点だと思っている。既にアリスや神さまが漫画・ドラマ化され、十分に海外で売れている。イカゲームは、貧乏と韓国人情と韓国子供遊びの独自性が評価された。もしこのイカゲームが、野球やアメフト、バスケによるデスゲームで、アメリカのお約束正義と一般的な富裕層家族愛によるストーリーなら売れてなかったと思う。



 

 総評すると、面白い。だが、キレイな韓国人だけで、実際の韓国人の負のマインドは一切省いた、「スゴイ韓国人!売りパクりドラマ」に見えた。




 まとめ:   美しい自己犠牲ができる韓国人って存在する?

        イカゲーム「2人」

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