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22-24  なろう転生の奴隷少女を考える④ ネパールのタレージュ神の生まれ変わりクマリ

22-24  なろう転生の奴隷少女を考える④ ネパールのタレージュ神の生まれ変わりクマリ


 https://youtu.be/Ak_mV9j9BR8

 生きた女神である女の子に仕える文化、ネパールのクマリ  僕らの知らない物語



 チベットのダライ・ラマ転生とはちょっと違う文化を持つネパールの話。

 ネパールはインドと中国の間に挟まれた国であり、ヒンドゥー教が8割の国だ。


 クマリという文化があり、初潮までの少女に宿る神を選んで崇めるというものだ。

 国がタレージュ(ヴァジュラ・デーヴィ)の生まれ変わりを選抜して、国を平和にした。

 2歳から5歳で選抜試験を行い、体格をチェックし、神聖な物を選び取る試験もある。

 最後に生き物の首を並べた部屋で一昼夜過ごし、泣き叫ばなければ合格である。

 1人のロイヤル・クマリと10人のローカル・クマリが選ばれる。

 血が穢れていると考えられ、ケガや初潮の出血によって神が抜け出たらクマリを交代する。


 クマリでいるうちは地面に足を付けられず、移動は抱えられる。

 それ故、11歳で交代した後は歩くリハビリが強いられる。(国から一生分の支援は得られる)


 他の国から見れば、少女を虐待する残虐な仕組みだ!と思うかもしれない。

 だがインドのカースト制度と同様、国ごとの文化は自由であり、市民が受け入れているなら他国がとやかく言う筋合いはないのだ。


 さて、チベットのダライ・ラマ転生を知った後でこのクマリ文化を知った人はどう思うだろうか。



 自分は、転生文化とはちょっと違う「憑依」文化だと思った。

 自分が直感で見えた死生観とは違うので、ネパールの人々が信仰して幸せならそれで良いと思った。


 泣きやすい少女を真っ暗闇で血みどろの部屋に監禁することで、一昼夜耐えられるのはどれだけヤバいのかはわかる。

 3~5歳はまだ自我は持っていない。7歳(幼稚園年長)あたりから自分が何者かを知るだろう。


 3歳でその暗闇の恐怖を耐えるには、何かしらの強い忍耐強い前世の持ち主であり、良い転生ガチャを受けた子だと自分は思う。

 だから、精霊性が強い少女を選抜して崇めること自体は悪く無い事だと思う。


 だが、ケガや初潮で出血したら穢れて神が抜けるからハイ終わり!というのは何か違うと思った。

 11人のクマリが常時配備され、3歳~5歳の選抜、11歳ごと引退と考えると1世代7年の任期となる。7年で11人、1年で1.5人、建国50年で75人のクマリがいた事になる。


 なろう転生の祇霊学の観点では、選抜は理にかなっているが引退の条件がナゾ、という結論である。

 選ばれた子は、11歳以降でも続ければ良いと思うし、普通に歩いて足を鍛えさせれば良いと思う。

 ダライ・ラマの選抜に近い物があり、憑依(条件で抜け出る)の概念があるチベットの話だった。




 まとめ


①チベットでは4歳前後の少女が出血するまで崇められるクマリの文化がある


②厳しい試験を抜けた11人のクマリたちは歩くことを許されず、引退後は歩くリハビリを行う


③少女虐待とも見えるが、ネパール国民が支持する文化である。最近は規制緩和されつつある

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