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22-23  なろう転生の奴隷少女を考える③  神が偶然スキルくれる→100億年で取得→JK拾う  努力から無能自分にチート依存にシフト

22-23  なろう転生の奴隷少女を考える③  神が偶然スキルくれる→100億年で取得→JK拾う  努力から無能自分にチート依存にシフト


 なろう転生における奴隷と聞いて、読者はどうイメージするだろうか?


 自分は、日本人に都合の良い古代ローマの仕組みと考える。

 例えるなら、誰もいないブッコフで1億の掘り出し物が100円でまだ残っているという状態だ。



 ★売れ残った安い奴隷猫耳美女奴隷


 奴隷の猫耳娘が、主人公に抱き着いて懇願し、売主(奴隷商人)が使えないから安値で売ってくれて、実はその猫耳娘がチート強い掘り出し物だったというオチだ。

 さびれたバザーで100円の付いたほこりをかぶった皿が、実は希少な有名な人の作品で1億だったという感じになる。


 ないよねぇ。バザーやブッコフで買える安物は、その値を超える価値になるのは難しい(せどり対策)。

 チート猫耳娘のような超美品なら、バザーではなくヤフオクやメルカリで50万とか妥当な競争で競り落とされるだろう。客がある程度いれば、安ければ誰かが買う、高ければ売れないの需要と供給で商品は減っていく。

 猫耳奴隷美女が、主人公が来るまで売れ残っている状態かつ、安値で店主が売ってくる条件が必要だ。


 それを偶然や、奇跡として片づけられると流石に読者もご都合すぎて萎えるのではないだろうか。






 ★完全に外部に依存するチートは需要あるか?


 さて、このなろうが買った奴隷がチートだったジャンルは最近多く増えている。

 今までは、転生時に偶然神スキルを貰った(ご都合)、何億年練習して最強(他が同条件ならさらに上)、ゴミスキル認識だったけど使い方次第で神スキルでした(他知識層が幼稚園以下)などが多かった。


 余りにもご都合すぎる展開に読者は飽きて萎え、小説家側も同じテンプレでは伸びないと悟った。そこで作られたのが、「無垢チートを拾いました」である。

 JK拾いました的なやつは日本では違法なので、著者が警告していたが、これをナーロッパなら好き放題できるのである。そして、このチート拾いジャンルは主人公の能力がゴミでも無双できてしまう。




 まあ最大の問題点は、主人公よりもっと優秀でイケメンな人になびいたら終わるということである。



 神スキル持ちは当然主人公が持っているものであり、常時使える。一方チート拾いジャンルは、能力依存を外部に持たせている。



 ★チートスキル獲得にはパターンがある


 チートスキルにはいくつかパターンがある。


 ①生まれながらに最初から持ってる      所持型

 ②転生時に神様が特別にスキルをくれる    偶然型

 ③100億年繰り返したら超人になった    精神と時の部屋型

 ④無難に負けと特訓を繰り返しながら会得   昔のジャンプ型

 ⑤自分だけが使えるチート武器        外部ツール認証型

 ⑥チート武器を見つけて使う         外部ツール依存型

 ⑦チート性能の生物が懐く          外部生物依存型



 粒度は違えど、⑦に行くにしたがって離反リスクが伴う。①は何もしなくても持ってるし、②はガチャ1発目にSSRを引けば良し、③は本人だけが時間を得て取得、④は全員と同じ時間を使って会得する。

 平和になってサボってたらスキルを忘れたり、使い過ぎで魔力を失うといった特殊条件がない限り、本人依存の能力であり誰かに奪われることはまずない。※敵のスキルテイカーは除く


 ⑤は本人しか発動しない特殊武器で、奇襲で奪われても敵は強化されない(使用できない)が、自分の能力はほぼ0になってしまう。当然、奪われないように厳重な金庫で補完する必要がある。


 ⑥と⑦は厄介である。⑥はギルドの日中の狩りは最強無双できても、強さを知った忍者や蛮族が夜に寝込みを襲って奪ったら何もかも失うのだ。

 武器無し主人公は、いくら鍛錬があっても奪ったひょろい盗人に殺されるのだ。




 最近はやりの⑦チート美女を拾って懐かれるパターンだ。完全依存させるために、親だったり奇跡的に救出して「命の恩人」と縛り付けるパターンが多い。鶴の恩返しがそれに近い。

 なろう小説的に、チート美女に完全依存している場合だとまず展開的に作ることはないだろうが、他のイケメンや知識層に取られるリスクがある。


 現実は非常である。たとえ命を救ったとしても、大好きと告ったとしても、数年たてば心は変わる。自分よりももっと良い人なんてごまんといるのだ。

 中には、落ちぶれて救いようがない男性に何故か依存してしまう「彼は私がいないとダメなんだ型」の女性もいる。




 たとえ主人公が聖人君主のような行動を常に続けていたとしても、ぱっと会った浮浪物にときめいてそっちに行ってしまう場合だってある。



 次はどんなチート獲得(使用)が流行するのか楽しみである。




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