22-22 なろう転生の奴隷少女を考える② 現代日本に残っている奴隷制度
22-22 なろう転生の奴隷少女を考える② 現代日本に残っている奴隷制度
前回は奴隷制度(階級制度)について考えた。
今回は日本でまだ残っている奴隷制度について考える。
https://youtu.be/sBhvgR7Vkj4?t=501
【世界と日本の労働問題】2030年、日本は「奴隷」で溢れかえる!? 原貫太・フリーランス国際協力師
https://youtu.be/hRclELR5zXA?t=684
技能実習生と特定技能の1号2号3号の違いと切り替え方法とは?【外国人採用】
外国人採用チャンネル
外国人技能研修生と望まぬ風俗、人身売買である。
風俗の人身売買は、まあどこの国でもありそうなので割愛する。
外国人技能研修生はYoutube等で調べれば色々出るだろう。
簡単にいえば、就労ビザを持たない安い海外労働力である。
就労のためのビザや難民・移民申請は簡単には降りない。条件がいくつか定められているのだ。
一方外国人技能研修生はハードルが低く、お互いの国で管理会社が斡旋して特定の業種と労働契約する。
就労ビザは直接本人が面接などで採用され仕事をするのに対して、外国人技能研修生は仲介の組織によって、どの仕事に就くのか決まる(ある程度自分で選べるらしいが)
細かい所は置いておいて、この外国人技能研修生の仕組みの問題点が多々ある。
元は日本で技術を学び、帰国して自国で活用するという信念で作られた仕組みだが、やはり日本。
技術を教えるのではなく、辛い肉体労働や単純作業を安い単価で叩くという「中抜き構造」をやってしまっている。
直接契約なら、源泉徴収・社会保険料・住民税額等引いても8割くらいは手取りで入る。週休2日で8時間なら、おおよそ16万、手取り14万にはなるだろう。家賃もろもろを引けば、食費3万で貯金ができる。
だが、外国人技能研修生では住み込みの寮やトイレペナルティ細かい備品レンタル等で差し引いて、手取りが残業バリバリで10万以下手取りになったりする。
これは最低時給が適用されない事、斡旋業者の手数料や管理費で中抜きされている事、雇い主によるいじめ等が原因である。
技術を学んで労働を提供するwin-winではなく、放置で手数料が入る斡旋業者と安い単価で文句言われない(言わせない)雇い主がwin-winである。
研修生は、この仕組みを利用する時点で自国で借金をして日本に来る。借金を完済するまで3年や5年働き続けなければならない。辛くて失踪すれば、バレて一発強制帰国である。
現在は、裏業者に偽の外国人登録カード作らせて失踪して研修生ではない就労として働く外国人が増えている。当然違法だが、そうでもしないと低賃金と高負荷労働でただ命を削るだけである。
専門家は、こんな偽善の名前をした合法奴隷システムを今すぐ禁止にしろという。
自分も全く同じ意見である。アメリカの白人による黒人奴隷と何が違うのか?
せめて斡旋手数料の上限を法的に決めたり、最低時給を守らせることが必要だと思う。
闇金で苦しむ人のために、グレーゾーン金利を廃止した。なぜ外国人技能研修生はやらないのか?
雇い主だって、人で不足のため割高(日本人よりは安い)で雇っているのに、相応の仕事ができない場合がある。月30万で斡旋業者に払っているのに、月15万の仕事しかしていない、それなら相応の残業をさせて帳尻を合わせるだろう。業者の中抜きで手取り8万しかもらえていないなら、安月給で食事や休暇がとれず生産性が落ちる。
低い生産性で、また雇い主がキレて暴力をふるう。ついには研修生がキレたり失踪する。
SNSやニュース番組では、外国人技能研修生たちの苦悩と差別と暴力の話が見え隠れする。
日本人の感覚では、昔は各国で差別はあったが今はほとんどない。ましてや自国にそんなのないと思うだろう。
実際は、日本特有の「派遣中抜き」による奴隷制度は残っているのである。それを知り、清く美しい日本ではないことを受け入れられるかどうかが、他の独裁国家に洗脳された国民との違いである。
良い者は良い、悪いものは悪い、受け入れたうえで客観的に捉える。その思考が今、必要だと思う。
まとめ
①外国人技能研修生という、低賃金奴隷の仕組みは今でもあって是正されていない
②すごいよ日本!だけじゃなく、ダメな日本も冷静に見て受け入れる心が必要




