22-21. 国ごとの伝統差別は違法か? なろう転生の奴隷少女を考える
22-21. 国ごとの伝統差別は違法か? なろう転生の奴隷少女を考える
https://youtu.be/zKZ5Jt5nzVg
現在も残っている身分制度、インドのカースト制度 僕らの知らない物語
https://youtu.be/wNPtxi0vPR8
接触すらしてはいけない人々、インドのアンタッチャブル、不可触民 feat.カースト制度
結論: 差別は国内の方や宗教なら自由にどうぞ、外には持ち込むな
インドではカースト制度という明確な階級社会がある。肌の色や名前で階級がほぼわかるようになっていて、見える身分証のようなものである。「次、鈴木奴隷・卓也くん」!と学校で言われたら、虐められるだろう。
日本の士農工商、えたひにんという5階級で分けているのと似ている。
インドではバラモン(僧侶)、クシャトリア(軍隊公務員)、バイシャ(手作業仕事)、シュードラ(知的仕事)、ダリット(部外者)の順で階級が下がる。
最後のダリットという部外者は、土地を与えられず、暴行されても誰も助けてくれないそうだ。
特に女性は同族のダリット男性にも蔑まれる。
差別はいけない。奴隷制度もいけない。普通に考えればそうだが、宗教上、国家の法律上もんだいないならどうなのか?
日本だって江戸時代に明確な階級差別はあった。だが、士農工商の商が劣悪な差別で反発したり国家転覆させたりしたかといえば、そうではない。
商人は商人なりの生活があり、納税していれば自由に商売できた。生まれながらに武士にはなれなくても、ある程度の自由があった。だから、反発な内部闘争は少なかったと言える。
お隣K国でも、併合前は1割の両班(貴族)、9割の奴隷と言われるほど厳しい同民族階級があった。併合後に日本が差別撤廃して教育を受けられるようにしたら、両班が「なんで奴隷と一緒に教育させるんだ!」と反抗された。さらに、既得権益を享受していた両班が奪われないように独立運動をした記録がある。当然、差別がなくなって自由になった9割の奴隷階級は独立など望まなかった。
当時の国では両班が奴隷に好き勝手するのは合法で、奴隷も従わざるを得なかった(法で訴えてももっとひどい目にあった)
さてインドではどうか?
バラモン教は僧侶を守るために階級を作り、インドの他の原住民を格下として扱うことに成功した。1800年位までは極端な階級の差はなかった者の、イギリスの植民地化政策により、インドの文化を壊すためにカースト制度を導入した。
途中で奴隷解放宣言はされたものの、裏では宗教上のしきたりで階級制度はなくなっていない。
現在は、階級の下の人に恩恵を与えて階級の格差をなくそうとしているが、逆に恩恵をギリギリ受けられない中級層が「俺たちの身分を落としてくれ!(恩恵くれ!)」と運動が起きるのである。
人口の5割以上を占める下級の人たちは、反乱は起こさない。最下層のダリット(部外者)に比べればまだシュードラ(農民工)はマシで、シュードラがダリットに暴虐ができる利点があった。
ごく少数の言葉を出せない最下層に負を押し付ける事で、他の自尊心が保たれる仕組みとなっている。これは日本の辛い農民が、えたひにんよりマシだから反抗せず頑張れるのと同じである。
ではドイツのナチス虐殺について考える。
https://youtu.be/2EJWxnnyoEg
【ユダヤ人迫害の歴史】流れ作業の大量虐殺ホロコーストはなぜ起きたのか 世界見聞録
日本人のイメージとしては、ドイツのヒトラーによってユダヤ人がホロコーストで虐殺されたかわいそうな民族と考えるだろう。ユダヤ人は、ユダヤ教を信じている家族や集合体である。
「彼は神に選ばれた民族で、いつか平和をもたらす救世主が現れて我々だけ救ってくれる」という信仰がある。地球のすべての人ではなく、ユダヤを信仰する人(+その血族)というのが他とは違う所である。金貸しで利子を取ってキリスト教等で敵視されてきた歴史があり、現代ではノーベル賞を取る割合が一番おいいのがユダヤ教だったりする。
自国民や自民族を愛し、進行する事は現在では問題ない。当時1800年の感覚では、日本グレーゾーン金利を無視して「需要あるんだから、トゴ(十日で五割)でも許される」と荒稼ぎしている闇金に近いのではないだろうか。
一般市民からすれば賢い金の亡者であり、資金力持ったら何しでかすか分からんと恐怖を覚えるかもしれない。
ヒトラーは前のドイツ敗北の原因をユダヤと決めつけて隔離と差別を行った。そして差別と圧迫に切れた若者がドイツ大使館の職員を射殺した。これをきっかけにドイツ人がブチ切れてホロコーストへの流れになった。殺しはダメだが、それくらいユダヤ人への迫害があったと言える。
もし現代のSNSがあったのなら、「ドイツ人のユダヤ人迫害つらたん…」と動画やニュースでバズって、世論がユダヤ教を支援したかもしれない。
ここまでの歴史を考えた時に、ユダヤ教自体は別に殺人や虐殺をやったわけではない。需要と共有に合わせてより稼ぐことを美徳とした宗教であり、実に合理的なのだ。
とある話で笑ったのが、ユダヤ人の老衰寸前の祖母が家族に囲まれて涙の別れの時、家族が店番だれやってる?と聞いた瞬間、飛び起きて店に向かったそうな。
それくらい、金には厳しいが彼らなりのルールを守って生活していた。(利子禁止はキリスト教が好き勝手やっただけで、麻薬や爆発物と違って国際的な違法ではない)
それをヒトラーが独断と思想によって、無実のユダヤ人を虐殺した。ドイツ人も銃殺事件から流れが変わり、虐殺への支持につながった。銃殺の元は、迫害であり、迫害がなければ銃殺がなかったと言えよう。
ユダヤ人はドイツ国内国外に多数いて、海外だからどうのではなくユダヤ教を信じているかどうかで判断する。
その人は無実だろうが何だろうが、ユダヤ人というだけで虐殺もOKというルールを強いた。
これは根拠なき差別と考える。
中国と朝鮮にある華夷思想を考える。
華夷思想は中華思想とも呼ばれ、漢民族が自国民を中華と称して尊び、異民族を夷狄と称して卑しみしりぞけた思想だ。
つまり「中国から離れるほど野蛮だから俺らが文明を教えてやろう」という考えである。どの国でも自国愛があり、隣国(侵略国)を憎むのはよくある事であるが、行ってしまえば国の序列を立地のみで決めるというものである。
各国にどれだけの文化、文明、宗教、思想があり発展しようが、中国から離れるほど野蛮という思想は危険であった。日本はペリー来航以降、明治維新で文化を積極的に取り入れて富国強兵に進んだが、その頃の中国はこの華夷思想から優れた軍事技術を受け入れるのが難しかった。
それゆえ、アヘン戦争や日清戦争で負けて領土を取られ、百年国恥という言葉が中国で生まれた。
K国における、日本への道徳的優位性という謎の言葉は華夷思想と朱子学によって「K国は中国に近くて日本は離れてるから野蛮、何やっても良し」と考える。
心の中で叫ぶ分には勝手にどうぞだが、華夷思想だからお前の関税はこれだけ、俺は100倍な!と不平等を突きつけるのはダメだろう。
最近の中国のウイグルチベット進行と弾圧は、華夷思想で西戎の野蛮民族として好き勝手洗脳して良いと思い込んでいる。
平等を唱える海外からすれば、差別と奴隷化以外の何物でもない。だが彼らの思想では略奪は合法で当たり前なのだ。そもそも国が別々だったのに、軍事力がないからと無理やり中国が攻めて略奪したのだ。
現在、アメリカはウイグル人の教育施設でジェノサイド(虐殺)があったことを公的に認めて、罰すると宣言したが、中国はこれを拒否。捏造として批判している。
※中国側はウイグル収容施設を自由公開はせず、都合よい楽しそうな服役者賞賛動画だけ公表している
最後に古代ローマの奴隷制を考える。奴隷で売られた人は、主に自分を買い戻すことで自由になる事が出来た。奴隷といっても仕事上の請負い制約があるだけで、ひどく虐待されることは少なかった。あくまでも便利な道具であり、わざわざ高値で買った道具を叩いて壊すのは割に合わないのだ。家族を養うために、身売りして奴隷になったりしたそうだ。大日本帝国時代の、売春婦の身売りにも近いかもしれない。
さてここまでの奴隷や宗教の思想を考えてみた。
①インドのカースト制: 反乱少ない(最下層ダリットに負を集約)。違法だが宗教上黙認
②江戸時代の士農工商: 反乱少ない(最下層えたひにんに負を集約)。合法
③K国の両班制度: 反乱できない(奴隷に知識と人権がないため行動できない)。合法
④ドイツナチス党のユダヤ人差別: 非がないユダヤ教を国是愛国心のために弾圧。根拠なし違法
⑤中国朝鮮の華夷思想: 国是愛国心のために立地だけで序列をつけ差別。根拠なし違法
⑥古代ローマの奴隷制: 割と人権がって買い戻しができる。合法
国によって宗教や法律は自由である。他国が干渉するべきではない。
つまり、インドの国内の階級による差別は自国民が受け入れているならそれで良いのである。
もし国内の不満が高まれば、自然と世論が動いてひっくり返る(知識教養があれば)。
一部の東南アジアのように、知識層を全て粛清し、貧民層を思想洗脳して反抗する牙を抜けば安泰である。
結果としては、各国の国内ならお好きにどうぞ(締めすぎて反乱も自業自得)。他国を理由なく差別はするな、だ。
カルタゴのように、何度も条約を破って負けて焼け野にされたり、クレオパトラにベタ惚れして寝返った将軍が終わったり、何かしら大義名分があれば別である。罪はないのに、他の国や民族を独裁で恣意的に差別するのは、現在の世論が許さないだろう。




