22-5. 中国の特殊経済、まとめてボンビー説
22-5. 中国の特殊経済、まとめてボンビー説
桃鉄のボンビーは、駅到達時に一番離れていたプレイヤーに憑いて悪さをする。
中国市場は、ボンビーが全員について同時に影響を及ぼすゲームと考える。
どういうことか?
独裁者のトップのきまぐれで、市場経済が振り回されるということだ。
近「少子高齢化とめたいねーん♪ ぽいっちょ教育費減らすために塾を禁止するねーん今月!」
市民「えー?塾いけないなら、高い家庭教師入れないとわが子を大学に行かせられない」
塾講師「ぎゃああぁぁぁ!」(窒息死)
近「金ため込んでるファーウェイアリババがうざいねん。適当に違法にして国が買い取るねん」
ジャックマー「ぎゃああああぁぁ!!」
シャオミ「やったぜ」 ※ファーウェイの次の携帯会社の大手
ボンビーは、最下位プレイヤーだけ悪さをするが、独裁政治者の国では全員に影響を与える。
その市場は、神の気まぐれで破壊と創造が生まれる。市場から見たら、天災に近いかもしれない。だが、その上の気まぐれさから「影響は平等」と見る事ができる。
携帯トップのファーウェイからしたら会社崩壊の悪夢だが、2番手のシャオミからすれば神風の僥倖だ。市民からすれば、携帯料金が競争で安くなれば良い。
気まぐれで塾が禁止されたら、塾経営者や周辺の建物が倒産し、家庭教師業界が潤う。まさにボンビーの気まぐれ災害と言える。
独裁国家においては、癒着が重要であり、どれだけ共産党員のコネがあるかが重要である。いかに先進的で国民に支持された企業であっても、党員の党争に敗れてしまえば適当な難癖で追い出されたり奪われたりする。国民にとっても、他国の技術が自国に移譲して稼げるのであれば嬉しい事はない。
泣きを見るのは、結局は海外企業なのだ。豊富な市場と騙されて、技術やノウハウが奪われてポイなのは正直学んだほうが良い。彼ら(中国)は将来の自国利益しか考えない。
普通の先進国の市場では、このような全ボンビー影響はない。あるとすれば、麻薬や銃の事件によって市民が立ち上がり、国が承認して禁止するパターンであり、ほぼ市民の懇願を経由して実現する。そして法成立まで投票や審議があり期間が長い。
経営者視点からすれば、どちらを選ぶかである。安定の市場と、ボンビー付きの不安定市場。どちらにもメリットデメリットがある。まあ、中国企業からすれば、すでに強い癒着=コネクションありで成長して生き残ってきたのだから、癒着が効かない自由なサバンナに出るのは難しいだろう。
グーグルを除外し、内部市場でパクってコピペしたバイドゥが、外に出て外国人に支持されるだろうか。3D技術やタクシーリアルタイム検索、自転車検索など便利な機能があるが、結局はグーグルマップに負けるだろう。
それに関しては日本企業も同じだが、日本はメディア化や独自色、専門性で海外のアプリ等よりも差別化して戦えるかもしれない。
中国市場は、全ボンビーによる気まぐれ法改正で企業が大混乱になる波乱ゲーと言ってよい。




