5-5. 物(ハード)→情報(ソフト)→魂(ソウル)、流通→価値で発展する
5.見えない魂はどう証明するのか?
5-5. 物→情報→魂、流通→価値で発展する
過去の地球の歴史を見ると、大きく分けて2つの流れがある。一つは、人々に対象のものがいきわたって生活が豊かになる事(流通)だ。二つ目は、そしてその対象の希少性から消費価値を超える値段で取引する事(価値)である。18世紀頃にイギリスの産業革命により、綿織物等が機会による自動化で大量に世界に物が流通するようになり、1919年ロンドンに金の取引所ができ、金の取引が活発になった。生活用品や食べ物と比べて、金やダイヤモンドなどは希少性から非常に価値が高くなった。金はコンピュータのチップの素材、ダイヤは硬い物の研磨に使われるが、それは工業用として別とする。それらを先物取引するようになり、未来の金の取引含めて国や企業が活用するようになった。
ちょっと話がそれるが、先物取引(未来いつ時点で物を売る)は日本の江戸時代にもあった。大阪の堂島米会所で帳合米という先物の仕組みができた。秋に大量の米を仕入れるが、それを夏秋冬で価格変動したり、豊作や飢饉で大幅に変動する可能性がある。秋の時点で、夏秋冬の未来の米を先に販売する事で、安定して供給できるようになる。「来年の春に1キロ1000円で買います」という先物取引をすることで、売り手にも買い手にもメリットが生まれたことによって、400年も前から先物が実用化されたのだ。先物は物のやり取りを経由せず、契約(約束)の手形をもって価値を移動する画期的な発明になった。
次にソフト(IT)の話になる。パソコンの普及によりIT革命がおきて、人々はインターネットとスマホを手にするようになった。いつでもネットで調べ物をしたり、動画を見たり、物を買ったりと何でもできる時代になった。これがソフトの流通になる。
その後、電子データ自体に希少性を持たせてそれ自身に価値を持たせる仕組みが生まれた。2009年に日本でビットコインの仕組みの原型が生まれたとされている。今では電子通貨は多数あり、いつでも取引できるようになっている。
ここからは未来の話になる。次に来るものは、ソウル(霊魂)だ。臨死体験による未来や過去の透視、退行催眠による前世情報の取り出しから未解決事件を解決、得意分野解析で潜在能力を活用するようになる。臨死と前世の2つは、恐らく今の時代で一番活用しやすい霊魂ビジネスであろう。国や企業はこの2つの利用価値によって、一般市民に広まると確信している。
さらにその次に来るのは、ソウル(霊魂)の価値取引である。正直なところ、どう活用するのかは予測できない。人の出会いや経験を魂の一部として内包し、他に移譲できない(コピー)させない保証機関を用意して、所有・鑑賞する権利を売買するようなことになるかもしれない。有名人の隠された恥ずかしいエピソードなどは非常に高い価値になり、オークションで1記憶10億円等がついて、プレミア価格で流動する。その希少性と運用性から、一つの通貨として扱うようになり、オークションなどで先物取引される。
そんな恐ろしい未来が待っているかも。あと20年もしないうちに来ると思っている。
流れをまとめるとこうなる
★産業革命(ハード流通)→金先物(ハード価値)→インターネット(ソフト流通)→仮想通貨(ソフト価値)→ステータスオープン(ソウル流通)→思い出売買?(ソウル価値)