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4-9. なんで変態日本になったの?

4-9. なんで変態日本になったの?

 世界には色々な国がある。漫画やアニメなど、キャラクターやストーリーを考えて媒体を伝えて広げる事を「なぜ日本が広めることができたのか?」


 地政学視点では以下の3つだ。

①4大文明の大陸に程よく距離があり文化を受けつつ滅ぼされなかった事

②程よい鎖国と解除後に全力で受け入れた事

③良質な土壌と天災が多い事


 イギリスと日本が丁度良いポジションだったのだ。大陸の中で、干ばつと雨季が多く発生する川下に人が集まり、文明が発展する。寒く農耕ができないモンゴル近くでは、遊牧民が先頭に強くなり、寒暖の影響で侵略し滅ぶことが繰り返される。大陸から少し離れた島国日本は、遣唐使や遣隋使によって中国の技術が日本に流れてきて、元の侵略を何とかしのいだ。そして、鎖国により平和を享受しつつ、独自の文化を育てた。一番大きいことは、鎖国によって遅れた技術を、明治維新として大量に受け入れて変わる事ができた事だ。これがなければ、列強大国に植民地化されていたかもしれない。

 アフリカのように、森林地帯で農耕がし辛い環境では人口が増えず、小さい島国では文化大陸から離れすぎていて文化が届かない(大陸側から島国に行くメリットがない)のだ。大陸内部は陸続きで侵略戦争の繰り返しとなっているので、「程よい距離」がとても重要なのである。


 最後③の土地特性も国民性に大きく影響している。農耕環境の良し悪し、天災の有無によってどうなるか考える。農耕環境が良いところは、他の地域から狙われて略奪に合いやすくなる。これはローマの辺りで北のゲルマン民族やヴァイキングが押し寄せて壊滅させられた歴史がある。そして天災が多い地域(自身が多発する大陸棚や台風が発生しやすい海辺)では、建物や倉庫が定期的に破壊しに来るため、住人は立て直しによる助け合いが必要になってくる。あまりにも震災が多く住みにくいところは、自然と人は離れていくのだ。日本という土地は世界でも特殊な場所で、優れた土壌に災害が多い事から、助け合いが必要で物や建物を作り直す職人がより多く必要だった。そして優れた土壌から、人口が増えやすく単一民族が定着しやすかった。そして大陸から独立した島国であったため、移民や侵略がされ辛かった。当時の中国大陸では、陸地こそ良い物で、島国にはあまり関心がなかった文化も日本にとって侵略され辛い良い影響で会った。

 鎖国により戦争が起きない一時の平和が訪れ、武器を持たずに筆で浮世絵を描くようになり、溢れた絵描きは春画に手を出す。今でいう同人であろう。それが今の漫画アニメ文化に直結している。


 日本は台風火山等があまりにも多かったため、悪いことしたら呪いで災害にあう、謎の病死に合う等の「悪いことすると悪霊や呪いとなる」イメージが広まり、誠実にモノづくりをしようという職人気質が増えた。災害が少ない地域では、そんな呪いを気にすることなく侵略して奪えばよかったので悪霊や呪いといった文化は広まり辛かった。なお、コレラやペストの大流行で、キリスト教はカトリックとプロテスタントに分離した。


 良い土地と災害からタテモノづくりと職人気質が生まれ、鎖国で浮世絵文化が生まれ、明治維新で列強に追いついた奇跡の国が日本だ

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