1-2.放射能による遺伝子破壊
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1-2.放射能による遺伝子破壊
放射能と聞くと、悪い、怖いなどのマイナスのイメージが多くあると思う。強い放射性のある物質に数秒居るだけで、死は避けられないほど危険な物であることは間違いない。常に放射される強いエネルギーは、人体の細胞やDNAを傷つけて修復できないようにして、あらゆる臓器が機能不全に陥る。そのような恐ろしいものが、なぜ進化にかかわってくるのか。
「火山近くは放射線が強くて生物は変化しやすい」
原発事故で立ち入れない地域には、普段ではありえないサイズに成長した蛾や植物が出てきたというニュースを見た事がある。これは、強い放射線によって、新しいDNAに大きさの制御パラメータが壊れて修復したら既存よりも大きくなったのである。決してその生物が大きくなりたいと思ってなったのではない。その大きいオスの蛾が、普通サイズのメスの蛾と交尾することで、50%の確率で体の大きい蛾が生まれる。大きい蛾が「その地域の環境に適していれば増え、合わないなら絶滅する」のだ。この繰り返しが進化になる。結果、2000年後には程よいサイズの大きさの蛾のグループが生き残る。小さすぎても大きすぎても生き残れないのだ。
良い進化、悪い進化などはなく、DNAエラーと修復による突然変異が環境にあったかどうかである。生き残った変化は「良い進化」、消えた変化は「悪い進化」と決めつけたのは人である。
当たり前だが、放射能が強ければ強いほどDNAが破壊され、修復される頻度は増える。そのため、本来の生存機能を失って死産・衰弱死する可能性も増える。新しい進化生物の可能性は、種の絶滅の可能性も増えるのだ。全く同じ環境で、強い放射線を浴び続けたグループと比較すると、強い放射線のほうがより早く適した生態系になると考えている。生きる事がギリギリの過酷な環境では放射線のないほうが良いかもしれない。




