4-3. なぜ日本からなろうが流行したのか?
4-3. なぜ日本からなろうが流行したのか?
なろうという転生文学がここ数年で急激に増えたのはなぜだろうか。所説色々あるだろうが、スマホ片手に気軽に読めるインスタントオレツエー体験ができる媒体だから、だと考えている。昔のジャンプのような、強敵に負けて必死に修行して努力と友情で勝利を勝ち取るような汗水たらす展開は、無駄に長いと切られてしまう。それよりも、転生時に神がすごい能力をくれたりで端折って、1話目で何でもできちゃってた系が手軽に見れて評価が高くなるのだ。人生の成功ルートから脱落した層がいて、チートスキルで無双して女性に囲まれるという爽快感の需要が強くなった。
最近では元々有能だったけど、ギルドリーダーの采配が悪くて(先見性がなくて)追放したけど、ソロで大活躍して連れ戻してももう遅い! の復讐系や、100超回単純作業やってたら最強になりました系もある。 それなら有能な人は少ない回数でより成長して、差が開くだけなのでは?と勘ぐってしまう。
現実的には、努力しない人に成功はないし、努力したとしても報われるとは限らない。棚ぼたチャンスがあったとしても、その後に行動して踏み込まなければ結果は出ない。宝くじや埋蔵金のような現実離れした運の持ち主以外は、努力抜きに成功することはほぼないのだ。
なろうでは、今現代の知識を過去で発明して無双する発想は多い。ペニシリン(これはなろうではない)、火器、鉄鋼技術、料理のレシピなどなど。異世界の中世ヨーロッパに転生するのではなく、今から6000年前の古代に転生すると考えると良い。
なろうの転生オレツエーシステムは、そのまま古代のオーパーツの発掘につながる




