3-4. お酒に弱い日本人、ワカメを消化できない欧米人
3-4. お酒に弱い日本人、ワカメを消化できない欧米人
日本人はお酒に弱く、海藻分解ができる民族だ、というのは聞いたことがあるだろうか。 これは統計的に分析されていた結果であり、実際に体内の分解酵素は他の国と違う点がある。果たしてこれらの特性は、進化によるものなのだろうか。
繁殖期までに有利となる特性が進化という形として残るのだ
例えばお酒に強いアメリカ、バーで女性を口説いて結婚する時にお酒の分解酵素が弱い遺伝子を持っていては飲み比べで倒れてしまいほかの男に取られてしまう。その些細な結果が、文化酵素がより強い遺伝子が生殖によって引き継がれる。一方、海藻類はアメリカ人は直接食す事は少ないので、偶然ワカメを分解できる突然変異を起こした男性がいたとしても、それによって生殖までの生き死に影響しないのだ。
その逆は日本にも言える。海に面した日本では、貧しい農家が海藻を食べて食いつないでいたとする。突然変異で分解酵素を持った人は、より栄養の吸収ができて飢え死にせず長生きする。結果、海藻分解酵素持ちの変異者が生殖して広めやすくなる。お酒については、飲む文化はあっただろうが、アメリカのような「飲める男が良い!」文化がそこまで強くなかったのではないかと考える。日本特有のお見合い文化や、お酒を嗜む程度が良いとされていたのかもしれない。
ほかに思いつく例としては、アフリカの黒人は長距離走に優れた特性を持ち、筋肉質であることから水に沈みやすく泳ぎにくいと言われている。オリンピックで長距離走は黒人が独占し、水泳ではあまり見ない事も地域遺伝特性の影響だと考える。アフリカ内陸部では、泳ぐことは少なく、より早く遠くまで効率よく移動できる足を持つ人が子孫を残せたのだ。
ワカメを食べたいから進化して酵素を持ったのではなく、偶然生まれた物が繁殖までに環境有利だっただけなのだ。
では、繁殖を超えたときに発生する有利特性が突然変異で生まれたらどうなるだろうか。結果は等しく50%の運ゲーで変わらないと考える。例えば、50歳で一切ガンにかからなくなる女性が突然変異で生まれたとしよう。閉経して産めなくなった後に死ににくくなっても、他の女性と変わらないのだ。もう一つ、5歳から一切ガンにかからなくなる突然変異を得た女性がいた場合はどうだろうか。20歳でガンで死んでいた女性が死ななくなり、特性があったことで子孫が増やせたことになる。後者の特性がその地域で増えるのだ。




