18-2. なろう祇魂学をひろめよう! アメリカのカルト宗教を見てみよう!
18-2. なろう祇魂学をひろめよう! アメリカのカルト宗教を見てみよう!
日本で宗教と言えば、創価学会、幸福の科学、エホバの証人あたりが有名だろう。
どんな宗教が生まれ、布教し、どう終わったのかを調べていた。
AmazonPrimeの「カルト集団と過激な信仰」では、アメリカのカルト宗教について説明している。
①NXIVM: KR(創始者の名前)を腹に焼き印して乱交。人身売買と強制労働で逮捕
②エホバの証人: クリスマス禁止だったり児童虐待だったり、偉い人がペドだったり
③神の子たち: デヴィッド牧師が子供に性の解放を歌わせる。児童婚。児童監禁で逮捕
④U.O.N.I: イスラム教国連。黒人児童に5時起き崇拝とタダ働き、Hello禁止。人身売買で訴訟
⑤世界平和統一聖教: 韓国人発。銃好きの長男が次いでAR-15を持った合同結婚式を行う。
⑥イスラエルの十二部族: 子の躾として親以外で暴力できる。
⑦原理主義末日聖徒(FLDS):3人以上の嫁で天国に行ける多妻主義。高い壁で隔絶した共同体生活。児童暴力で逮捕
②と⑤は日本でも認知されている宗教だ。エホバの証人の会員数は21万人、統一教会は56万人だ。
「ものみの塔」という本はエホバの証人の機関誌で、横浜駅で会員が配っていた記憶がある。
7つのアメリカの宗教のうち、半数以上は教祖が性暴力等で逮捕される経緯がある。最後の⑦をネットで調べるとなかなか面白い記事があった。
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FLDSでは、できるだけ多く子供を産み育て、永遠にともに暮らす“神の国の家庭”を築くことが、女性に与えられた大切な務めとされている。その使命感も、嫉妬の克服に役立っているようだ。信徒の女性は10~12人、さらには16人の子供を産むことも珍しくない。ヒルデールの病院では年間約400人の新生児が生まれる。そのため、この町の住民の年齢の中央値は14歳足らず(つまり半数が14歳未満)。米国全体の36.6歳と比べて大幅に若い。共同体の多くのメンバーが、初期に入植した数家族の血を引くため、ヒルデールとコロラドシティーでは、同姓の人が非常に多い。この事実には厄介な問題が潜んでいる。FLDSの共同体では近親婚が多いため、劣性遺伝子が原因で起こる重い衰弱性疾患、フマラーゼ欠損症の発症率が異常に高いとみる医師もいる。
取材した女性たちの多くは、男性よりはるかに歯切れよく、自信たっぷりに話した。それに引き換え、大半の男たちはひどく内気で、思ったことも言えないありさまだった。女性たちが子孫を増やすために大切にされるのに対して、男性は預言者から結婚する資格を認められるために、熾烈な競争にさらされる。預言者の心証を良くするには、おとなしく言いなりになっているほうが無難なのだろう。FLDSの共同体は、一見、家父長制社会のようでも、女性たちが結構のびのびと暮らしているのだ。とはいえ、女性の強さにも限度があり、預言者の命令には従わなければならない。
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進撃の巨人のように、カナダの奥地で高い壁で囲って数千人が原始的な生活をするという恐ろしい話だ。テレビは禁止されているが、ネットは使うことができるらしく、自分たちの境遇を調べることができるのに、FLDSが継続しているのだ。婦人が強気で、出生率も尋常ではないくらい高い。教祖の一存で男性を引き離せるため、男性は必死に働く。女性は「子沢山」こそ使命でありステータスという。
教祖が逮捕されて崩壊すると思いきや、熱狂的な信者の男女が支え、教祖の写真を家に飾りながら子に教えるのである。
外から見れば、洗脳としか見えないが、FLSDの共同体の中の男女は被害者だと思っていない。逆に、彼らの神が説く一夫多妻制度を禁止するカナダやアメリカが悪として認識している。
ここまで読んでくれた人は、気づくだろうか?
なろう小説における、ハーレム洗脳と同じである。
それが、ネット社会が浸透した現代でも共存できるのである!
・FLDSのような文化がもし、日本の奥地で普及したらどうなるか?
おそらく、今の20代の若者がFLDSのような宗教観で受け入れるのはまず無理だろう。しかし、50年以上前の混乱期に、強烈なカリスマ性がある人がパラディ島に籠って信者を洗脳し続ければ、可能なのである。
日本でも、オウム真理教のような事件を起こす宗教に熱狂的に信じてしまう人もいる以上、どの国もどんな宗教でもありうるのだろう。
LFDSでは一人の女性が12人子供を産むという信じられないような事が普通に起きるという。出産して間もなく妊娠しても、18歳から30歳である。男性は建築業等を普通に行い、教祖に認められるように仕事をする。教祖は男性に複数の妻をあてがい、子育てに励む。外との関係を拒み、高い壁の中で近親相姦を続けることで、遺伝子上の問題も発生するそうだ。
先進国で問題となっている少子高齢化、晩婚化とは真逆である。女性の方が立場が上だけれども、出生率が異常に高い。それでいて、女性も男性も不満がない。望まない出産ではないのに、高い出生率なのである。
ここからは完全に個人の意見になる。
日本では、出産から子育てまで時間とお金がかかる。1人を成人として育てるのに5000万円といわれている。低所得の家族では、1人でも厳しい。
一方、性に開放的な文化から、中高生による望まぬ妊娠や中絶費用から産んで遺棄する問題が起きている。
FLDSのような文化がもし、日本の奥地で普及したらどうなるか?
戦時は「産めよ殖やせよ」政策がった。「今後ノ十年間ニ婚姻年齢ヲ現在ニ比シ概ネ三年早ムルト共ニ一夫婦ノ出生数平均五児ニ達スルコトヲ目標トシテ計画ス」
要するに、夫婦で5人の子供を作れである。
1925 5.11
1930 4.72
1937 4.37
1938 3.82
1939 3.74
1940 4.12
1947 4.54
1950 3.65
~
2017 1.43
戦時、人が戦場に赴き戦い、消耗していた時代では出生率2では国が持たなかった。出生率が4や5になるように、夫婦で5児が当たり前の時代だった。
「八男って、それはないでしょう!」のなろう小説は、ありえない子宝ネタだからこそパワーワードになったが、1940年では八男が珍しくなった。
お国のために、子を作る!という全体のマインドがあった。恐らく、結婚せず子を作らない成人女性は、酷い視線が向けられただろう。お見合い、夜這いの文化があり、子供の教育費がそこまで高くなった。
兄弟が多ければ、田畑の手伝いや子育ての手伝いができたはずだ。産めば生むほど、生活が良くなる、国に貢献できる。子宝は一家のステータスだったのかもしれない。
今になると、ネットで男女の酷い離婚話、不倫話、いじめ話が転がっている。国は子を増やせとせかすが、税金や養育費が高すぎるのだ。
「産むだけ損」「一人自由が良い」というマインドが若者に広まってしまった。
スマホガチャゲー、youtubeスパチャ、パチスロギャンブル。自分の楽しみ=趣味で時間もお金も手いっぱいになってしまった。
これでは政府がケツを叩いても市民が動くわけがない。
FLDSがもし男女に受け入れられたら、その出生率の高さから注目され、国教とまではいかないまでも、メディア等が評価して信者が増えるかもしれない。
この高い出生率を生み出すには、男性に有利な要素と女性にも有利な要素がなければ成り立たない。
男性: わけわからん宗教に入るけど、お見合いで入信した女性と結婚できる。養育費は協会が負担してくれる。
女性: 国や宗教のために尽くす満足感。カースト制度のような、子持ちによる階層で序列が上がる。養育費負担あり。
このような感じで、今日本でやっているお金を配る対策以外でメリットが必要だ。養育費を協会が6割負担するだけでもだいぶ違うだろう。
女性は子作りこそ使命であり、喜び。育児を共同体全員で支えるというのは、戦時の日本と同じである。
おそらく、男性のマインド変化よりも女性側のマインドが変わる事のほうが効果が大きいだろう。
アメリカのカルト宗教まとめ
①混乱期だとやべぇ創始者に熱狂信者が集まってカルト化する
②教祖が性暴力や虐待で逮捕されて終わる
③FLDS一夫多妻制の子宝思想で、今でも一人12児とかやべぇ