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16-13. 99.9%のナーロ教を改宗させよ!教徒30人の落ちこぼれ宗教の教祖となってしまった俺、むりーげを悟る。もう世界制覇欲ある転生女に任せたい

16-13. 99.9%のナーロ教を改宗させよ!教徒30人の落ちこぼれ宗教の教祖となってしまった俺、むりーげを悟る。もう世界制覇欲ある転生女に任せたい


あらすじ: なろう異世界で生まれたシュバルツは、ニポン教という零細宗教の教祖の三男だった。長男次男長女にいじめられ続けたシュバルツは、定員オーバーを理由に旅行に連れて行ってもらえなかった(犬と馬も行った)。3か月後、旅行一家の訃報が届く。家に謎の鉄の塊が突っ込んできてシュバルツは重症のけがを負う。近衛美保は「ウンチャン」として地球から転生してきた美女である。家の賠償のため、シュバルツと同棲する。気づいたら、彼女の機動力と宣伝力でニポン教の改宗者は倍々ゲームで増えていった。


オチ: 3年後、遂に主流宗教のナーロ教を超え、ニポン教は50.2%を記録した。願い叶って抱き合う二人、しかし彼女は満面の笑顔を残し、前の世界に帰ってしまった。カリスマ性を失ったニポン教を何とか落とさぬように苦心するが、ついに10%を割ってしまう。自死を覚悟し、協会の屋根裏から飛び降りそうになる。ガシャーン!「シュバルツ、やっぱりアタシなしじゃダメじゃないか」



 「ああ! 神様、仏様!! この30連で引かせてください! もう9万つかってます!!」


 日本で別次元の宗教が生まれる。


 はぁ!? 宗教が定着して何百年も経ってるのに、今更新しくできても普及するわけねーだろ!!


 普通の人なら宗教なんて興味はないし、エホバの証人や幸福の科学のようなカルトっぽい悪いイメージがあるだろう。


 でもほんの少し、日本初の宗教=生き方が海外で認知されるってワクワクする人もいるかもしれない。



 過去の500年頃の日本は、宗教というモノがなく、八百万のやおよろずのかみとして自然を敬い、共同体の安寧を祈るものとして個々の村で受け継がれてきた。

 それが遣唐使や平安京の少し前の552年に、仏教が伝来して普及した。

 

 奈良時代に神仏習合によって、日本の神教とインド中国の仏教を一緒にして

 ペリー来航の明治維新から、国が神仏分離令によって神教を持ちあげて、仏教を弾圧した。

 廃仏毀釈はいぶつきしゃくによってお寺の仏像が色々壊されたが、宗教の自由が認められた。


 

 宗教は、人間の最大の発明と言われている。日本では、仏教=中国の優れた文化が流入した時に、「戦わずに良いところ取りをする」という奇跡の発明をした。


 これにより、明治維新までは神教と仏教が共に共存できた。これは世界でも稀に見る宗教観である。



 そして、次に来るのは第二の日本生まれの奇跡の発明、死生観だけの共有である。

 既存の宗教を普及によって改宗させ奪い合いをするのではなく、不明確だった最新の死生観を加える加宗(もしくは付宗)のである。

 過去の歴史を高度な技術と機械を使って正確に観測できる装置がなかった昔には、人々の伝聞や野望から聖書等が作られ、現実的にはありえないような設定が受け継がれてきた。

 神様が地球や宇宙を作ったならまだしも、ツルツルのアダムとイブが楽園から追放されたりとか、地球が中心に太陽が回るとか、カメの背中の上に大陸があるとか。(今でも信じる人もいるが…)


 最新の機材と研究によって、新しい事実が判明し、歴史=wikipediaが更新されていく。次第に

、各宗教の正しいと伝えられた歴史が嘘と分かり壊されるのが続いている。


 黒死病がヨーロッパで流行した時、神を信じれば救われるのに、なぜ死が増えるのか!と宗教の中で混乱が起きたり、協会の癒着(寄付)による対立でプロテスタントが分離したりと常に宗教は問題が起きるのだ。


 我々日本人からすれば、「歴史教科書のココ、400年前だったけど最新の発見では1000年前だったよ」と言われても、ああそうだったのね程度である。

 教徒からすれば、生まれてから国も親も家族も教祖も教えてきた「教え」が真っ赤な嘘であり、作り話だとわかったらどう思うだろうか。



 それが、日本生まれの新旧教によって混乱が起きる。これは約束された未来である。

 (直近80年以内の話であり、運命によっては日本よりも別の国から究明され作られるかもしれない)


 超常現象全般の探求を是とした、なろう教の誕生である。


 昔は検証できなくて真実とした事が、現代の最新技術で嘘だと分かってしまう事に変わってきてる。

 宗教を普及する側からすれば、この徐々に明らかになる嘘の氷山を誤魔化し続けることであり、容易ではない。場合によっては教徒の暴走もありうる。


 キリスト教では、輪廻転生は一切認めず、地動説を頑なに認めなかった。

 ガリレオの死から359年経った後の1992年に、ローマ教皇が正式に天動説を放棄し、地動説を承認した。30年前の話である。


 本「前世を記憶する子どもたち」やエベンアレグザンダー医師の脳死体験から見ても、偶然を逸脱した超常現象はポツポツ現実でも起きている。

 

 なろう小説が好きな若者からすれば、輪廻転生は自然な物であり、むしろ俺も転生して無双してぇ!と思うだろう。


 キリスト教からすれば、聖書に書かれた守るべき「真実」であり、それが真っ赤な嘘だと再びバレたら信用はまた落ちる。


 もし仮に、現代の死生観=超常現象を正確に研究して普及する宗教ができて、他の宗教の聖書の矛盾をバンバン言い当ててきたらどうなるだろうか?



 宗教戦争の再発である。



 キリスト教どころか、他の国際宗教は組んでその「過去を暴く糞宗教」を潰しにかかるだろう。何故なら、死生観の探求と過去の解明によって教徒が混乱し、脱会や内紛につながるからだ。


 では「最新の死生観だけ共有し、崇める神は各自自由」という宗教が生まれたらどう見るだろうか。


 各宗教の神や誕生を否定するのではなく、最新の研究を武器として取り込めるようになる。聖書の間違いはあれど、その嘘を認めなくても不整合は分からなかった時代の試行錯誤として収められる。


 キリスト教+なろう教(死生観の最新化)によって、イエスを頂点としながらも臨死体験や輪廻転生という最新概念と研究結果を活用できる最新宗教になる。


 都合の良い所だけ、嘘だったところを最新に上書きする事ができる。便利なツール(死生観)となる。



 ここまで読んで、ゾクっとした人はいるだろうか?

 


 800年の神仏習合と同じ流れである。



 技術力のある海外の仏教と、昔ながらの神教をミックスさせて普及させた1200年前。

 海外の虚偽ある黒歴史を都合よく埋めてくれる部分的宗教取り込みの2030年。




 宗教は1つであり、改宗しないと認めない!という世界の常識は日本が変えた

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