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16-11. 全裸転生。強盗マスクと腹巻きで他全裸のヤバい異世界に転生した。ヘソと食事と呼吸する器官が恥ずかしく、胸や下半身は見せるのがステータスらしい。俺の地球が非常識だったのか?

16-11. 全裸転生。強盗マスクと腹巻きで他全裸のヤバい異世界に転生した。ヘソと食事と呼吸する器官が恥ずかしく、胸や下半身は見せるのがステータスらしい。俺の地球が非常識だったのか?


あらすじ: トラック死した田口洋平は、神から心が読める神スキルを貰い、意気揚々と酒場に向かった。男女問わず、強盗マスクと細い腹巻きで他はおっぴろげのヤバい異世界だと気づく。「うっわ。全員胸丸出しじゃないか!エッロ!!ヤベェこの異世界」。人は誰もが優しく常識は日本そっくりなのに、服装の感覚だけ違っていた。売ってる防具は女性の胸、男性のアレがガラス越しに見えるように補強されている。どの防具もである!武器屋の店長は首をかしげながら、男女で見せあうことで優劣を示し、無駄な争いを作らない、常識だろ?と。田口は魔女メアリーと斧使いのハッサンと出会い、魔法討伐の旅に出る。

 

オチ: 強大な魔王を5年かけてようやく討伐する。国王から貰った転生の宝玉で死ぬ直前の地球に戻る。トラックを回避し、冷静さを取り戻した田口は全裸になりヘソと顔を覆った。「うっわ。全員顔丸出しじゃないか!エッロ!!ヤベェこの異世界」



 一般的に、国際の会議ではスーツ姿とネクタイ着用が普通である。市民は色々なファッションでカラフルな衣服で生活を楽しんでいる。


 でも、その常識って誰が決めたのか?


 地球の勝者である。


 もしインドやイスラム教が世界で一番普及させていたら、会議の正装はターバンと髭、女性は全身を覆っていたかもしれない。

 なろう小説における正装は、ドラクエなどの昔ながらの装備だったりするが、胸や下半身丸見えになることはありえないだろう。


 実際日本では昔、テレビで胸丸出しだったり、江戸時代は無修正でアレとかコレとか書かれていた。一部の国では、合理化のため胸丸出しの服装もある。アフリカの奥地では、全裸で狩りをしている部族も存在する。


 衣食住性などは、その時代の環境によって大きく依存し、合理的に進化する。寒い地域では厚着して体を温めるように酒を飲む。暑い地域では、発汗しやすく通気性のある服で辛い物を食べて代謝をあげる。

 出産できる健康な母体を視覚的に早く判断するために、胸見せ衣装文化がある。衣服には、その国や時代に合った理由が必ず存在する。


 魔法が使えるなろうアニメで、お城が現代の城そのままでいわかんを感じた人はいるだろうか?跳躍魔法で簡単に飛び越えることができる城は、なろう世界では非常識なのだ。何かしらの魔法網や高さを上げるといった対策を配慮しないと、魔法ありの城は「ここが変だよ日本の城」となってしまう。その地域と文化に合わせて、配慮した変更をしているなろう小説は、こやつできるな!となる。


 ここまで考えたうえで、今回のなろうネタはどうだろうか。

 5年も全裸生活をした田口は、元の地球に戻ったのに逆に異世界だと思ってしまうというオチだ。



 排泄する穴や性行為する箇所を人に見せるのは相当恥ずかしい事だろう。


 でもそれを決めたのは勝者の常識なのだ。


 運により勝者が変わってしまった世界線では、「摂取する呼吸する穴が恥ずかしい世界」もありうる。


 全裸にすると、走った時に色々とビタンビタンして動きづらくはなる。であれば、着やすいひも状の服で縛ればよい。イケメンが顔見せするように、胸見せやアレ見せできる文化があっても良いではないか?

 動物のオス同士が優劣を競うときは、噛みつく前にお互いが大きく見せ合ったり声をだして威嚇する。オスメスにある「強者の尺度」を元に、勝敗を決める。原始的であれば、アレソレの大きさで判断しても違和感はない。大きい人は良い遺伝子であり、それを継がせるのは自然である。


 結果、恥ずかしい接種口の顔は隠し、性の強さを即比較できるようにガラス張りで見える異世界に設定した。タマタマとかは弱点なので、ちゃんと金属や布で保護はする。


 


 読まれるなろう異世界には条件がある。


 短くて興味が引かれる独創的なパワーワードがあるかどうか。(孤児院)

 都合よく、前提知識無く読めるプリインストール知識を活用する。(ナーロッパ)

 エロや優越感ある設定や仲間が用意されているか。(奴隷少女)

 独自の世界感があるかどうか。



 設定における考察の深さなんてものはどうでも良く。読まれるか否かだけの弱肉強食である。

 読まれなければ敗者。読まれれば、アホみたいな内容でも勝者なのだ。

 だから、今回のような合理的な衣服をした異世界なんて書いたとしても誰も読まない。

 

 今回の全裸なろう小説ネタは、一つの考えとして読んでくれたら嬉しい。



















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