16-3. シュレディンガーの俺、まだ生きているが来週親戚のメスガキが来週来る。まだ俺が大学生だと思っているが、とりあえず部屋だけでも整頓するか?
16-3. シュレディンガーの俺、まだ生きているが来週親戚のメスガキが来週来る。まだ俺が大学生だと思っているが、とりあえず部屋だけでも整頓するか?
あらすじ:斎藤直人は21歳大卒無職である。学費をパチスロに使い果たしたことがバレて両親から絶縁され、退学する。バイトで狭い部屋に引きこもってPCスマホゲーに現実逃避する日々だった。幼馴染の3つ下の従妹、佐藤美代が帰国子女としてそっちに行くと母親から連絡が来た。そんなの断れ!と母親を罵倒するも、既に住所を教えていたようでもう遅い。あいつは優秀で俺を好いていたが、今の俺とは釣り合わない。シュレディンガーの俺、箱を開けに来る彼女が怖い。
オチ:大学生のリア充に見せようと部屋と身だしなみを整えて迎え入れる。彼女の感は鋭く、すぐに気づくが思いやりで知らないふりをする。何とか演じ切って別れる時、直人は全てを白状して彼女に謝る。俺も好きだったから一緒に暮らそう、と告白するも、彼女は海外で結婚済みだった。死にたくなった彼はそのまま家を飛び出し、恥をばねに起業して年収数億の社長となる。
なろう小説が海外でisekaied(異世界転生する)として受け入れられ、あらゆるブクマ持ちなろう小説がエロ含む漫画化に連載化される時代となった。
下手に作者のオリジナル漫画を使うよりも、売れて一定のファン層がいいるなろう小説の上澄みを抜くだけで稼げる時代となったのだ。昔ながらの深夜の学園モノやロボットモノがことごとく蒸発し、なろうモノが8割を占めるようになった。今後はもっと割合が増えるだろう。
さて、今のIT技術や科学技術はものすごい勢いで進化している。進化について、宇宙について、量子力学について何万人もの優秀な研究者がしのぎを削っている。
シュレディンガーの猫のように、観測した時点で結果が分かる、奇妙な事象は量子力学として認められている。観測するまでは、どこにいるのか正確に分からず、位置は確率で示される。
ものすごい小さな世界で見ると、3次元を超えた領域があるとか、量子のスピンは上方向か下方向でちゃんと別れるとか、面白い現象が予測されている。
しかし、霊魂の世界(一種の死後の世界)は科学では認められず、一種のオカルト、商売としての道具として現在は利用されている。
貴方の前世は中世のヨーロッパのお姫様です! 健康で長生きしますよ!(ニッコリ)
はい、1時間で2万円になりまーす♪
テレビぼちっ
「ここが噂の幽霊が出る呪われたトンネルです! 見て下さい、ここ! ほら青く光って・・きゃぁぁ!!」
「背中に雨水が入った郡山アナ、絶叫する(ナレーション)。 ドっ! ワハハ(ワイプ)」
今の霊魂は、こんな感じの金稼ぎオカルトネタとして定着しているため、ガチで分析して研究しようとする学会はどこにもない。
自分としては、なろう小説の発展とジャンル多様化で、この稼ぐだけのネタジャンルが本気で研究進んで欲しいと思っている。
科学: 科学実験の繰り返しで確実に結果が分かる
↓研究によって究明され、商流化する
量子力学: 観測するまで結果が分からない。確率で分布する
↓研究によって究明され、商流化する
霊魂学: 一切観測できず、体験者の記憶のみ影響する。直感・第六感・夢・臨死体験等を経由する。




