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15.6 人造言語ハングルの奇跡、その価値とは?

15.6 人造言語ハングルの奇跡、その価値とは?

 おとなりのK国ではハングルが言語となっている。〇と+などの組み合わせで、2万文字の表現ができる、優秀な言語と言われている。


 このハングルは、奇跡の言語と言ってよい。それは、現代における人造言語が唯一普及した例だからだ。


 他の言語は、数千年前から各大陸で必要に応じて文字が作られ、縦書き横書き、表意文字と表音文字、様々進化した。本来であれば、そこにすでに住んでいる人たちが使っている言語を捨ててまで、新しく言葉を作る理由がないのだ。


 平安時代の頃は、まだ日本語、つまりカタカナやひらがなはなかった。唐から伝わった漢字は難しすぎるため、それを簡略化したのが文通で恋文していた女性だったのだ。


 現代のスマホJC世代のギャル言葉や絵文字表現と同じ現象なのだ。


 まだ言語が定まっていない識字率の低さがあり、優れた言語を輸入する時に普及させるために簡略化するという流れは日本やK国で同じようにあったのだ。

 ひらがなは600年以降、ハングルは1446年以降であり時期が違ったのだ。後の方であるハングルは、より簡略化して誰でも読めるように特化した言語と言える。


 訓民正音:1446年に鄭麟趾らが、世宗の命を受けてこの新しい文字について説明した漢文解説書


 世宗「わが国の語音は中国とは異なり、漢字と噛み合っていないので、愚かな民たちは言いたいことがあっても書き表せずに終わることが多い。予(世宗)はそれを哀れに思い、新たに28文字を制定した。人々が簡単に学習でき、また日々の用に便利なようにさせることを願ってのことである。」


 当時、識字率が非常に低かったため、裁判官が文字を読めず、正しく裁くことができなかった。そのため、犯罪者の経歴を書いて読めるようにした。というものだ。


 中国の文字では難しすぎたため、中国の漢字の読みを「口の形を1文字に複合表示する」という画期的なアイデアを採用した。「リットル」を「㍑」のように1文字化したと思って欲しい。

 覚えるのが大変な中国の漢字を、表音だけ抜いてシンプルに母音21、子音19の組み合わせたのだ。


 ハングルは放火と防火が一緒の言葉で、文脈から判断するしかないというネタがある。日本語にも端と橋はどちらも「はし」で、漢字を使わなければ文脈で判断するしかない。言葉で表現するなら、イントネーションの違いで判断しやすい。読み書きの習得速度に特化した分、表現の多様性と誤読減少が削られている。

 当初は漢字とハングル併用だったが、色々あって名前以外はハングルに移行した。それにより、過去のK国の文献が読める人が日に日に減っているようだ。

 日本でも、国語で習った古文のように簡単には読めないかもしれないが、漢字を今でも使い続けているため、多少は意味がとれる。


 どちらが優れているのではなく、普及される目的が違ったのだ。

 

 



 中国語から派生した、日本語とハングルまとめ


①ひらがなは600年以降、ギャルが彼メールするために万葉仮名を崩して書いた


②1446年に世宗が、官僚が読み書きできるように「数日でおぼえられる表音文字」を作った


③日本語は表意文字の漢字と表音文字のひらがなカタカナのハイブリッド

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