15-2. 最強のなろう言語を考える 日本は右縦書き、英語は左横書き、なぜ?
15-2. 最強のなろう言語を考える 日本は右縦書き、英語は左横書き、なぜ?
まず、目をつぶって覚えている校歌を歌ってほしい。イメージで文字がどう流れるだろうか?
右上から下、次は1行左に行ってまた下、そうイメージする人が多いだろう。
なろう小説文字のように、左から横にずらーっと流れる人もちょっとはいるかもしれない。
日本語は昔から右縦書き(右上から下に書く)であり、英語は左横書き(左上から横に書く)だ。
なろう小説のアニメ化では、なろう言語文字(あちら異世界の文字)は左横書きが多いかもしれない。ここでひとつの疑問がうかぶ。
「縦書き、横書き、左から右、右から左、どれが正しいの?」
↓
「どれも正しい。地域や時代に合わせて言葉と文字が進化した」
書字方向― 縦書き・横書き
https://www.chikyukotobamura.org/muse/wr_column_3.html
左横書き: 英語、ローマ字など
右横書き: アラビア文字やヘブライ文字
右縦書き: 旧日本語、中国語
左縦書き: モンゴル文字(蒙古文字)
耕作型(牛耕式): ギリシア文字
調べたら牛耕式という文字を見て驚いた。左から右に行った後、そのまま下に行って右から左に戻る書き方である。
何故今のPCやスマホ、なろう小説は左縦書きなのか?は簡単だ。世界でコンピュータを作り、共通仕様を普及したのがアメリカだからである。英語で話し、英語で記述し、ハードと規格を広めたのだ。
もし違う国家がチカラを持ち、違う言語を共用語としたら右縦書きになっていたかもしれないし、アメリカが右横書き言語だったら、逆になっていたかもしれない。
文字や言葉は、その時代、その地域に合理的に進化する。中国は右縦書きだが、これは昔、竹に文字を刻んだことで、縦書きが主流になったそうだ。日本は遣唐使以降でひらがな、カタカナを作った時に、漢字をベースに崩したのだ。アジア圏は縦書きが多いのはそのためである。
昔のギリシアのギリシア文字は、左から右、次は右から左の牛耕式であった。この折り返しは、書くときに手を何度も戻すのが大変だから、無駄なく1回で書けるように合理的な書き方になったのではないだろうか。
西欧は横書きが多い。これは、一つの説がある。白色人種は日光に弱く、目の視点を縦に拘束に動かすのが苦手であったというものだ。なので、自然に横に視線を移すように文字を書いたのではないか。竹は西欧にはなく、木の板や銀貨などに、文字を横に刻んだと考える。
英語は、ギリシア文字から発展した言語で、左横書きである。
左から右、右から左、上から下は歴史と地域で多数あるが、下から上に書く文字はない模様。
さすがに下から上に視線をもってくるのは疲れるだろう。重力に従って上から下が自然である。
今のPCやスマホは左横書きになっているが、それが当たり前なのではなく、その言語が世界制覇した偶然なのである。
よって、なろう小説における異世界言語は、左右縦横の条件は1/3なのだ。
文字の縦書き横書きまとめ
①アジア圏では縦書き、西欧では横書きが主流
②書きやすさ、読みやすさの合理性から自然と定着した
③世界の規格を普及させたのが偶然アメリカだったから、PCもネットも左横書き




