14-6. 「なろう抑止力ガイジ」 神の教えに抑止の一工夫
14-6. 「なろう抑止力ガイジ」 神の教えに抑止の一工夫
前のエッセイでは、勝者が決めた常識によって進化ラインが決まると書いた。
嘘を武器としてバレなきゃ美徳の嘘の惑星では、信用取引が成り立たず縄文時代の農耕生活から5億年進化しないと予測した。
なろうジャンルにおいても、この考え方は使えると思っている。中世ナーロッパのまま進化しない設定であれば、「そうなる常識前提」を用意すればよい
例えば、産業革命を起こさせないために「手作りこそが神の祝福。木や鉄に頼る悪魔は地獄に落ちる」と書に残すとか。「もしの仮説を考えるのは悪魔の証明。見えるものだけ信じよ」とか。
「金貸しで利息を取るのは神への冒涜である。無利子で共存せよ」 イスラム教のような抑制の教えが指数関数的な人口増と発展を抑えることができる。
なろう設定に一工夫入れて、「今の地球で、経済発展したきっけを神の教えで潰す」のである。
宗教の出現によって、人を束ね、貧困層を動かす原動力ができたころに遡る。
金貸しが利息を取り、資本がなくても借りて成功できるようになったこと。使われない金を回す血が今の世界には必須だったと言える。
また、人類の進化における発明は、火薬、羅針盤、活版印刷術と言われている。
これらの発展をさせないような地理状況を考える。
羅針盤→地球の磁気SNが働かない設定(太陽から来る放射線等は魔法で何とかする)
火薬→ 石炭、硫黄がめったに生まれない環境にする(コアが鈍くて火山活動がほぼ起きない)
活版印刷術→木材、パルプの原料が育たない寒冷地域が大半
金貸しと利息→ 利息を取ることが悪魔の仕業だと聖書等に残し、考える人を粛清する教えにする
(一か所の宗教だけでは、ユダヤ教のように勝手にやりだすので、その前に独占する必要がある)
産業革命→ 化石燃料が作られない地盤形勢、蒸気機関が使えないような空気環境
★人の手で作るもの以外は悪魔という教え。木や鉄に任せる奴は粛清★
なろう抑止力ガイジでは、神に転生した伊藤拓郎が、地球50億年シミュレータゲームの挑戦者になったストーリーである。
最初に地球の環境(土地、空気、水分、磁力、重力、星の配置など)を決め、スタートボタンを押すと1行1億年でギュギュっと進んで地球崩壊したところでタイマーストップする。
人が発展しやすいような土地と水と空気を全地域にばらまいた結果、略奪侵略がおきず恐竜による暴力独占が止まらず、50億年経過しても、まだサルから進化していないまま終わった。
今のように劣悪な環境と大陸、さらに化石燃料たっぷりにしてリスタートしたところ、40億年あたりで急激に人類が進化して、化石燃料が尽きて核戦争が起き、住めない地球となってゲームオーバーになった。
ならばと、最大の叡智を与え、イルカのようなテレパシーでお互いの感情がわかる特殊能力を付与してリトライした。結果は、未来も見えてる種族が平和のために人口調整と資源確保をして10億年もまったく変わらない農耕生活を続けてタイムアップした。
嘘の惑星条件と、金貸しと利息は粛清対象にするような宗教を普及させた結果、一定レベル以上の文明にはならず、結局タイムアップした。
ブチ切れた伊藤は、調子に乗ってる恐竜族に隕石を落とし、時々火山で絶滅させ、サルが道具を使いやすいように荒野と洞窟を与えた。
さらに、羅針盤、火薬、活版が発展しないように独占している宗教に悪魔の行為だと言い伝えて最大の罪としてルールブックに追加した。
「46億年経過。人類は魂の叡智を発見し、発展が止まりました」 ポンッ
「ふぁっ!?」
ぐぬぬぬ
「よし、魂が発見されないように宗教に輪廻転生がないように教えよう。豚を神聖なものにしよう。金貸しは悪だから利息取ったら罪にしよう」




