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続き

「探すにしても、あいつらの事だ。簡単には見つからねぇぞ。」


あいつらは腐っても七大英雄だ。そう易々とは見つからんだろ。


「そこに関しては大丈夫だ。ある程度の情報なら俺も知っている。そこでだ。君にはこの国を拠点とし、探してもらいたい。」

「言われんくてもそうするわ!それで、まずは誰から探す?」

「そうだな...最初はこいつだな。」


ユリウスは机の上にあった書類の束から1枚の紙を手にとり俺に渡した。


「どいつだ? ええと、桐生...」


呪術師 桐生、またの名を【呪術王】


「いや、やだやだてか無理!なんでよりによってあいつなんだよ。」


簡単にあいつの事を表すならオカルト教徒いや、狂徒だな。言動から行動まで全ておかしい奴だ。前ダンジョンの情報を貰うために奴のところに訪れたが、その部屋はおぞましいとしか言いようがないほど恐怖を叩きこんで来る。壁には骸骨やら、なにかの毛皮を吊るしてるし 、目玉? みたいのが瓶に入ってるし、なんか部屋が紫色で暗いし。そして何より、あいつ自身が怖いのだ。話しかけても返事をせず、なにか呟き続けているし、怖いのなんのって。


「だって、近くにいると思われるのは桐生しか居ないんだもん。

「だからってなんで、あいつなんだよ!」

「まあまあ、そんなこと言わずに、気楽にいこうよ。気楽に」


本当に殴っていいかな?


「あの、その拳はなんでしょうか?」

「あれぇーなんだろーこれ? いやー知らないなぁー...ふん!!」

「ぎゃあぁぁ! ごめんてごめんて謝るから!」

「こほん、あなた達ふざけるのもいい加減にしなさい、そろそろ焼くわよ...」

「「はい!!!」」

「よろしい」


いちばん怖いのはテイルだな。心に停めておこう。


「それで、桐生の居場所なんだけど、今あいつは多分北東の古代遺跡型ダンジョン【ケノン】にいると思う。先日、占い師風の服を着た女が入っていったと報告があった。」


ケノンか古代遺跡として、残っていた遺物が魔力を帯ダンジョンとなったところだ。ここでの敵はほとんどが古代兵器でその形は人型や動物型などいろいろある。また、強さの面でもかなり高い。冒険者で言うところのBランクに指定されている。最低でBランクだ。ボスだと、AランクそれもSランクに近いとされるレベルだ。


ここでランクだが、これは冒険者組合と言われる。世界共通の組織でランクが付けられている。下から順に


Eランク ほとんど無害

Dランク 大人1人で対処可能

Cランク 熟練の冒険者で対処可能

Bランク 熟練の冒険者パーティーで対処可能

Aランク 1軍隊で対処可能

Sランク 1国家で対処可能

SSランク いくつかの国が協力して対処可能

SSSランク 全人類で戦わないいけない


となっている。しかし、現在は魔物の力が活性化しており、これは、希望的観測にしかならないそうだ。

言っておくと七大英雄は各々SSランクを個人で倒しており、俺は、個人でSSSランクである、神龍を倒している。


「ケノンか、久しぶりだし行ってみるか。」

「交通の便は任せて欲しい。こちらで用意する。それと、ケノンは、冒険者組合が管理しているから冒険者登録をしないとね。」

「冒険者登録はしてあるぞ?」

「ああ、えっとね。君がいなくなってから冒険証が新しくなったから、更新しないといけないんだ。だから、君にはこれから冒険者組合に行って冒険証を新しくしてもらいます。」

「へいへい、わかったよ。顔はバレてもいいのか?」

「いいよ、別に。それじゃあ、城の前に使いの者を置いておくよ。それに乗って冒険者組合まで行ってきてね。」

「わーったよ。」

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